glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

憂;それでも自分らしく

2020-07-23 08:51:58 | 家族・友人・私
 昨日、友人から電話を受け取った。病院からでした。数日前、急激に背中が痛み救急車を呼び、かかりつけ医のところに運んでもらったところ背骨が骨折していたという。昨日からリハビリを始めたそうな。

 彼女曰く;骨粗しょう症と言われたの。私は充分に食事だって気をつけていたのに…。
 
 彼女の話は一方的に続いた。いつものことである。ようやく口をはさんで私は言った。私たちもう80なのよ!消化力も吸収力も若いころより低下して当然でしょう。今生きているのももしかしたら奇跡かもしれない!老化はどんなに頑張っても防ぎようがないでしょう。もう気負わず自然体でいきましょうよ。

 彼女は10年以上がんと闘っている。彼女を看病していた夫も数年前に癌を宣告され、昨年秋あっけなくこの世を去った。彼女は若いころから施設暮らしで、夫と共にその半分は虞犯少年と残り半分は情緒障害児と言われる少年少女たちと暮らしていました。定年退職して自由になったと思ったら闘病生活が始まったわけで、私には掛ける言葉がないのです。

 足をあげて歩かないと転ぶと言われた。頑張れば自分のことはできるようになりそう。でも、一人暮らしだからよい施設があったら入りたいから探してと娘に頼んだと彼女が言った。

 娘さんは看護師です。今家で過ごす病人の終末医療に携わっていると聞いていました。そうよね、それが良い、最後まで私たちは自分らしく生きたいわねと言いながら、こんな応答で良かったのかどうか。私にもわかりません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする