トロントのB&B
この宿は日系人が経営しているとかで働いているのはワーキングホリデイで来ている若者たちのようでした。小さいながら台所もあり、宿泊客専用の冷蔵庫があり、自由に自炊できるようになっていました。建物ももう一つあるそうです。私たちの部屋は3人部屋ですがベッドの間には間仕切りが置かれていて互いの寝顔を見なくて良い工夫がされているのはさすが日本人です。値段は1泊105ドルだったと思います。もっと小さな部屋はもっと安く、退職後日本から語学研修にやってきた人は6カ月契約だそうです。
私たちは1月ごろこの部屋を抑えました。ところがこの部屋を長期に借りたいと言うに女性が現れ私たちの宿泊日は他の部屋に移るという条件で貸したそうです。ところがその前日彼女が帰って来なかったそうです。そんなわけで部屋を私たちに引き渡すために従業員たちはてんやわんや。それでも片付かない小物を整理ダンスに入れたのでその引き出しは宿に貸して欲しいと言う事でした。私たちはバックから荷物を出す予定もなかったので快く了承しました。
26日夜9時ころ、私たちが例によってくつろいでいると女性従業員が困った顔で一人の女性を連れてやって来ました。ローズマリーだったかマリローズだったかそんな名前でした。彼女が突然帰って来て荷物を取りたいと言い出したのだそうです。従業員の困った顔を見て友人が入るのを許可しました。私は知らんふりで寝ていました。30分もガタガタしていたでしょうか、いくつかの袋に全ての荷物を詰め込んでいざ退散と思いきや、一度で持てないのでまた取りに来ると、荷物を半分部屋の中に置いって出ていったのです。廊下に出しておいても盗人などいないのにと腹が立ちました。また取りに来た時、その女性はベットの下にもあるかもしれないとぶつぶつ言って、私の完全無視が気に入らなかったのか私のつい立の所まで来て私の顔を覗き込んでいました。こんな時私は無性に腹が立ちます。日本人がヨーロッパ系の人になめられているとつまりアジア人蔑視を感じるのです。
さて、翌日、バスで空港へ。バス停は凄く混雑していました。三つの空港に行くバスが同じ所に停ると言う事で旅発つ人を送ってくる車がその場に停まります。また、バスを間違えたら大変なことになるのです!少々心配しながらバスを待ちました。バスに乗る時姉はずいぶん前にもらった(20年ぐらい前?)無料チケットを使いました。受け取った運転手は‘おお!ワンダフル!’と言い、私と友人はこんな時にもワンダフルという単語を使うのねと囁き合って妙な事に感心していました。
空港カウンターでは職員が私たちが確保しておいた座席を見て前後の席では楽しくないと手真似で運が良ければ寝てゆけるようにしてあげると空席の列に私たちを通路を隔ててそれぞれに席を取ってくれましたが、残念ながら寝て帰ることはできませんでした。
荷物をカウンターに預けた後で3人で最後の乾杯と昼食をして私と友人は飛行機に乗りました。
長い様であっという間の3週間でした。もし周囲が許してくれるならもっと長く滞在したかっです。
今週はハノイに出発します。もしかしたら最後の海外旅行かもしれません。目の手術をしたら今度いつ飛行機に乗れるか分かりません。気圧変化はダメなようです。とにかく楽しもうと思っています!