出発

　3男家族が８月２８日去ってゆきました。私にとっては嵐のような5ヵ月半でした。といっても日本国内です。またいつ嵐が来るかは分かりません。日本に来た時みんなの顔色を伺い愛想を振りまいていたMは家族間では王さまなっていました。唯一怖いのは私だったようで悪戯する時は私の方をちらちら見てからしていました。世の中に一人ぐらい怖い人がいる方が良いと思い私も怖いおばあちゃんで過ごした。母親までが私の怖さをあてにして手に負えなくなると私に助けを求めていました。

　息子の赴任地は岩手。まだ電車が復旧していない田舎です。岩魚やアユ、松茸も取れるという事でした。暑い国生まれのNが無事一冬越せる事を願ってレグウォーマーを探し持たせました。

　息子が最後に私に与えた課題はジーパンの修理です。膝のあたりがふさふさにすれ切れたもの２本。お尻が裂けたもの２本。彼らが引越し準備でわが家にいなくなった二日間ミシンと格闘しました。内またの縫い目をほどき布をあて破れたところにガシャガシャとミシンがけ。普通の勤めをしてていたら新しいジーパンを幾本でも買えるでしょうに。２男は人は自分の労働に見合った給料をもらうべきだ、いつまでそんな仕事をしているのか言えと私に言いますが私は黙っています。人生自分が生きたいように生きることが幸せですから・・・。でも、最近使わずバックさせると縫い目が飛んでしまうミシンの作業を望んでいるわけではありません。

　それからトレイトレーニングに励んでいるMのためにデカパンを３枚縫いました。先月３枚縫ったのでこれで６枚。少々失敗しても枚数は足りるでしょう。

　この二日間猛烈な暑さでした。一休みして１０月にやってくる２男家族を迎える準備をしようとゆっくりと休みました。彼らの滞在は１０泊１１日。問題は食習慣です。食事の中心は昼食。夕食は軽いのですが私たちの習慣とずれがあります。
　なるようになるさと気軽に構えるよりしょうがないでしょうね!

チョウトンボ?

　昨日も雨。ウッドデッキが濡れています。綺麗なトンボが止まるっていました。羽根は瑠璃色。胴体は美しい緑色です。携帯電話を持って家から狙いましたがうまく撮れません。外に出て写そうとすると飛びました。羽根が濡れているらしく２～３メートルしか飛べません。追いかけてようやく撮った画像です。羽根をひろげた姿もまた美しかったです。弱弱しく自力で飛んできたようには見えませんでした。風に乗ってきたのでしょうか。

　先日、川べりの遊歩道を散歩しているとき同じものを見つけました。子どもの頃きれいな水の上を飛んでいる同じような形のトンボを見ました。遠くから見えると黒く見えるので勝手にカラストンボと呼んでいました。

雨

　夜中に少しばかりの雨が降りました。私たちにとっては恵みの雨です。ほんの少しの雨なのにゴーヤも胡瓜も一回り大きくなっていました。しかし昨夜のニュースでは横浜市内で土砂降りの雨に見まわれた所もあったのです。

　北陸の雨もひどかったらしいですね。東北も雨続きです。息子は昨夜盛岡泊まり、今日明日と田舎の町で働くらしい。仕事がうまく行くようにせめて天気ぐらい味方になって欲しいと思う。天気予報を見ながら社会現象だけでなく自然までどうしてこう不平等なのだろうと呟く。

　今日も暑くなりそうです。孫のMは父親がいないので昨夕から機嫌が悪い。せめて散歩にでも連れだそうと思っています。

福島：海への原発の汚染水漏れ

　最近原発の汚水がタンクやから排水溝へ漏れていると報じられていました。しかし原発の担当者が言うには海にもれている可能性は少ないと言い張っていました。昨日は漏れた汚染水は３００トンだったでしょうか。放射能への警戒レベルが１から３に引き上げられました。これはチェルノブイリと同じ高いレベルだそうです。

　今朝のニュース。東電はこの２年間ストロンチュームを含む汚染水が海に流れ出ていた可能性が高いと初めて言及しました。しかしその言い分。これは企業存続の危機です。

　企業存続の危機で済ますのですか。これは人類存続の危機につながっているのではないでしょうか。日本政府がどんな対応をするのか注目しています。

茄子のサラダ

　先日テレビで茄子を使ったサラダが紹介されていました。１センチ角ほどの茄子・胡瓜・パプリカなどの色鮮やかな取り合わせに塩・コショウ・オリーブオイルのシンプルなものでした。

　エスペラント・バレンシア大会の後、２男に誘われて１週間ほどギリシャ旅行しました。二人でアテネの路上で食べた茄子のサラダを思い出しました。その時色々注文したのですが最初に乳白色のペースト状のものとパンが来ました。パンに塗って食べると美味でした。お腹は一杯になりましたが茄子のサラダが来ません。訪ねると乳白色のペーストが茄子のサラダだったのです。

　昨日農家の野菜が手に入ったのでテレビで見たサラダを試そうかと思ったのですがパプリカを抜きました。茄子の皮は結構硬いので入歯の夫は食べにくいかもと皮をむきました。でも茄子のポリフェノールを捨てたくないので皮は刻んでみそ汁に入れました。かなり大きめの茄子４個分でしたので味噌汁と言うより揚げと茄子の皮の味噌煮込みのような具沢山となりました。

　茄子の白身と家で収穫した（大げさ）胡瓜を角切りにして塩を少々して皿で重しをして冷蔵庫へ。冷えたものに胡椒とオリーブオイルをして食しました。美味しかったのですが胡瓜の硬さと茄子の柔らかさに少々違和感を感じました。茄子の味はアテネの味に似ていました。今度茄子だけすり潰してサラダにしてみようと思います。

　歯の悪い家族をお持ちの方にお勧めです。

ひとり呟く

　日曜夕方３男から電話が入った。もう近くの駅に来ているという。ええっ！と言う私に昨夜行くとメールしたという。朝はまだ届いていなかったのですが・・・。９月から働くことになったのでいつも行く眼科に眼鏡を作りに来たのだという。

　二男からもメールが入った。10月1日～11日まで家族で日本に行きますと。10月12日より東京でエスペラント日本大会があると言っておいたのでその前日に帰えることにしたらしい。
　ベルリンは8月Ⅰ日より新学期が始まり9月末から2週間休暇があるのでその時に日本に来たいと新年にいっていたのですが何の連絡も無かったので来ないのかと思っていました。3男がいなくなれば家は空きますが、家財は持ってゆくでしょうから寝具や冷蔵庫など生活に必要な道具も無くなります。

　3日には姉が来日することになっています。なんとあわただしい事でしょう。

　でも、ふと思う。私が元気なうちに来なければ親子の縁も切れてしまいそう。死後にお焼香してもらうよりも体が動くうちに受け入れよう！そう考えてはいるけれど。

　3男は東北へボランテイアに行って欲しいと以前働いていた所から頼まれたので妻と子どもを金曜日から月曜朝まで預かって欲しいという。引越しの準備をしながら大丈夫なの?でも口には出さない。それは彼らの問題である。
　ままよ！私もなんでもやりましょう。仮設住宅で暮らす人たちのことを考えたら文句など言っていられないしょう。

　できる事を一つずつするより仕方がない。朝早く目覚めたので今朝はネットで布団のリース会社を探しました。

ヒットラー・チルドレン

　昨日は息子が録画しておいたドキュメンタリー『ヒットラー・チルドレン』を見ました。ナチスの幹部、ゲーリング、ヒムラ―、ヘス、ゲート等の子孫がどのように生きてきたかそしてどのように生きているかの記録です。
　父の罪を暴き2度とそのようなことを起こすことがないように語り部として活動している人。悪の血は残したくないと兄と共に断種手術をした女性。アウシュビッツ収容所ヘスの孫はホロコーストで生き残った者の子孫のジャーナリストと共に父親が子ども時代に過ごしたアウシュビッツへ。そこでイスラエルの学生たちと来ていたホロコーストの生き残り老人と会いあなたがしたことではないと言われるのですが、これからも贖罪の気持ちを持ち続けて生きるという。

　8月15日。テレビの様々な番組で大戦について語られていましたが、戦争責任を日本人全体が負うべきであるというような話は一つも聴きませんでした。

　韓国や中国が日本非難をすることに個人的にはうんざりすることがあります。しかしこれは戦後日本政府がしっかりと対処しなかったからではないかと思うのです。
　これは大人になってから知ったのですが、子どもたちが汚いことした時『エガチョ！』というとしたことが消えるという事をやっているのを見ました。

　現閣僚も先の発言を撤回しますというとそれが消えてしまうと考えているのはこの『エガチョ』精神と同じではないのでしょうか。しかし、いつまで隣国韓国・中国と争うつもりなのでしょうか。とてもむなしい気分です。

遊ぶ!

　ニルスの旅は遅遅とではあるが進んでいます。進まない原因は途中で辞書で遊んでしまう事です。

　昨日引っかかってしまった単語。Amento。尾状花序。尾状とは房状になっている事でしょう!房も色々あったはず。どこがどう違うのかな?　Amentoは猫の尻尾に似た花を言ううらしい。やなぎ・白樺・ブナ等々。

　その他気になった房は：Tufo・Kvasto・Grapolo。Kvastoはバナナにも使ってよいのだ等々。

　こんな調子で読書はしばしば中断します。でも誰に頼まれて読んでいるわけではない。うんと寄り道して良いのではないか!発音が似た単語、類似語も気になります。比較することは記憶をよびさますような気がします。もし時間があったら遊んでみませんか。

鳥：　flugilego, korniko, monedo, tetoro, urogalo, urio, mergo, grebo, kolimbo, tadorno, perdiko, berbera pedriko, rugxa perdriko, rokprdiko, koturno, sxterno, kalidoro, numenio, fringo, skolopo, marcx skolopo= galinago, vanelo, pluvio, karadrio, molanaso, maranaso, urino, auxko,

ここ数日であった言葉ですが、書き出してみると日本語ではどれがどれだか混乱してきました。でも、遊びです。記憶しなければならないものではありません。頭をひねって考えることが大切!固有名詞はほとんど会話では使いませんし、これは単なる私流頭の体操です。

似た単語： volvi- volbi: sturmo- sturno- sxtormo- sxterno: sxero- sero- sxelo: slabo- slavo: gablo- gabro - garbo- gardo
　暑いので外出する事も無く、こんなことをして遊んでいるのです。
　

夜風

　それほど早く床についたわけではなかったけれど窓から入る心地よい風に目覚めました。もう秋の気配がします。

　どうしても眠れないので朝食用のパンをセットしました。少し食べただけでいろんな栄養素が取れるパンは嬉しいのですが、粉と水と塩という単純なフランスパンの味も捨てがたい。小麦とはこんなに風味豊かなものかと食べながらしみじみと幸せ感じるのです。さっきセットしたのはこのフランスパンです。難点は美味しすぎて食べ過ぎてしまいそうなこと!わが家に夏バテはないようです。

　今1時。健康のためにはやはり寝た方が良いと思いつつパソコンに向かっています。

母の訃報

　一昨日わが家へラオスから電話があった。言葉が通じるわけではない、ただ向こうが急いでいることだけはわかる。
　post　telefon　といって電話を切り、急いで息子にラオスに電話するように伝えました。
　
　昨夕息子家族が遊びに来ました。急な電話はどうしたのと問うと、昨朝おNの母親が亡くなったという事でした。残念でしたねと云ったものの慰めの言葉も無い。長患いの母を置いて出てきたからにはいくばくかの覚悟はあったでしょうがやはり辛いでしょう!

　例え言葉が通じてもやはり慰めの言葉は見つからないだろうと言葉を掛けられない自分を慰めています。

まるで長欠児童のように

　ブログを休んでもう10日になるでしょうか。まるで長欠児童が学校へ行きたくなくなると同じようにブログ更新が億劫になりました。

　書けなくなった原因は外的なものです。通信会社を替えました。外交員の説明を聞きながら独占企業NTTに義理立てしなければならない要因など私にはないとふと思ったのでした。それに私のプロバイダーの会社なので電話線を替えるだけでその他面倒はことはないと思ったのです。

　電話線を替えるまではことは順調に進みました。ネットの接続サービスを受ける依頼をしました。手がないので訪問は5日後という事になりました。NTTからはご丁寧にこちらから連絡がない限り回線を切ることはありませんという通知が来ましたのでネットが使えなくなることはないだろうと思っていました。ところがです、切られてしまったのです。

　やむなく真夜中に説明書を見ながら接続を試みました。接続しましたとなっても繋がりません。後日訪問サービスの時に分かったのですが、私のパソコンが古く高速の接続形態を受け入れなかったのだそうです。

　休んでいるうちに書きたい事は沢山ありました。それをまとめて書くのも大変です。なぜかネットから遠のきました。

　例えば放射能を含んだ水の海への流入。海水が止水剤で固めた地中の壁より約６０センチ高く、海に流れ出ているとみられる。今後国が管理をバックアップするとか。国は今までも国民の税金で東京電力を援助していたのではないか。なのに東電のすることに口出しできなかったという事でしょうか。なんと腹立たしい!等々。

　2日には久しぶりに青山へ。伝統工芸に携わる若い女性の展示即売会と実演をやっているというので友人たちと出かけました。9日までだったでしょうか。こんなお知らせは古新聞を見て記事を書いているようで悔しいですね。

　

写真は江戸指物の実演をしている知人です

　ネットが使えないので読書に専念しました。

　読んでいるのは知る人ぞ知る『ニルスの不思議な旅』。何だそんな優しい物語と日本人は思うでしょうが本文は590ページほどあります。2003年エーテボリでのエスペラント世界大会で購入しました。何度か読もうと試みましたが挫折しました。それはここに出てくるスウェーデン固有の動植物（生態を含めて）を一々辞書で調べなければならなかったからです。暑いことですしのんびりと辞書を引きながら読みました。ようやく136ページまで進みました。しばらくは腰を落ちつけて読むつもりですが・・・。

　さて今回最後まで読み続けられるかは予測不能です。

追記
　昨日の秋田岩手の豪雨は凄かったようです。私の知っている地名が出てきてびっくりしました。慌てて一人暮らしの兄に電話しました。いつもなかなか電話に気がつかない兄がすぐに出てました。元気な応対に喜んだり驚いたり。『土砂崩れは田沢の発電所の近くだ』といっていました。先達川はかなり大きな川と記憶していますが、上流のことは分かりません。突然の自然の変異で犠牲になられた方は本当にお気の毒です。