glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

気候変化とモンゴルの遊牧民

2010-06-30 13:14:05 | エスペラント
 アジアエスペラント大会に参加し、過ごしたモンゴルの感想を数回に分けて書きたいと思います。

 空港を出て間もなくゲル地区と呼ばれるバラックの立ち並ぶ地区を通過する。一見日本の住宅と似ているが下水道、ガス、電気など生活に必要なものは何一つないという。水も近くの井戸から汲んでくという生活。冬には零下50度ににも達することが有るというモンゴルでは越冬するのは大変な事でしょう。
 モンゴルの人口は約270万人。今その3分の1を超える人が首都ウランバートルに住んでおり、なお増え続けているそうです。
 と言うのも気候変化によりステップの草が家畜が必要とするう時期に育たなくなり、今まで同様の牧畜が難しくなっているそうです。その為家畜を売り払いウランバートルに出てくる人がどんどん増えているのだそうです。しかし、彼らは労働者としての訓練を受けていないので都会で仕事を見つけるのは並み大抵な事ではありません。そんな訳で、モンゴルの失業率は凄く高いと言いながら、通訳のドルゴンさんは言葉を濁しました。
 ドルゴンさんの説明によると、いま、ウランバートルは建築ラッシュだそうです。しかし、建築業者のほとんどが中国人で、労働経験のないモンゴル人を使わず、母国中国から労働者を連れてくるという事でした。

 ゲル地区の写真。板塀で囲まれ一見立派に見えますが・・・。


 ウランバートルの飲み水を供給するトーラ川。

 買い物帰りに河川敷で放牧している人を見つけました。さすが牧畜の国。かなりの数のヤギでした。
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第6回アジアエスペラント大会大成功でした!

2010-06-27 17:06:06 | エスペラント
 6月19日よりウランバートルで開かれた第6回アジアエスペラント大会大成功でしたが、モンゴルは本当に遠かったです。

 北京で一泊する予定で6月17日モンゴルに向けて出発しました。出発予定時刻は15:15分でした。出発2時間前集合でしたが、途中デパートでお弁当を買おうと早目に家を出ました。12時少し回った頃成田に到着。ところが北京が雨だったとかで飛行機が飛び立ったのは21時過ぎとなり、空港で9時間近くも過ごしました。

 帰りはウランバートルを11:50発の予定でした。今度は風が吹き飛べないと出発が16:30になり、7時間もウランバートルの空港で過ごし、北京で一泊しました。北京のホテルに入ったのは22:30頃でした。ただ、グループの中に言語の堪能な方がおり、私などはただ待っていれば良いだけでしたが。それにしても責任者は本当に大変だったことでしょう!

 モンゴル、モンゴル人について、エスペラント運動についていろんな感想を持ちましたが、どうみなさんに伝えるべきかまだまとまりません。ただ、エスペラントと関係が無いことで一つお知らせしたい事があります。

 6月21日(月)朝、衛星放送でNHKのニュースを見てました。拉致被害者の家族の方が、北朝鮮と友好関係にあるモンゴル政府に協力をお願いするためにモンゴルに向けて出発したと言う映像を見ました。翌朝ホテルのレストランに行ったところ、田中八重子さんのお兄さんの飯塚繁男氏と増元るみ子さんの弟さんの増元照明氏が食事をしていました。
 こんな遠い暑い国まで姉妹救出の為に出かけてこられたのかと・・・・。その苦労を感じました。私には同じ日本人として頑張ってくださいと激励の声をかけるのが精一杯でした。
 モンゴルの乾燥はひどかったです。少しづつ水を補給していても喉が張り付いてしまうほど乾くのです。そんな中、翌日は講演もするという事でした。実りある訪問である事を願うだけでした。


 お願いして写真を写させていただきました。

 それにしても皮肉なことですが、この大会に北朝鮮人が二人参加していました。彼等はエスペラントが話せないので、会場脇の廊下で自国で制作された刺繍製品を売っていました。何人かが英語や韓国語で彼らと話していました。

 だいぶ前の事です。北朝鮮にもエスペランティストがいました。国家の要人だったらしく、住所を書かなくても便りが届いていたのです。が、いつの間にか音沙汰が無くなったという話を聞いたことがあります。もしかしたら隠れエスペランティストがいる可能性もあるのです。モンゴルのエスペランティストはこの度参加してきた二人の北朝鮮人たちと今後の接触を続ける予定といことです。彼らもモンゴルにいる間はモンゴル国内での行動は制限されていないそうです。
 どんな所からでも良い、北朝鮮の壁に穴があける事が出来たら拉致の実態解明とつながる可能性もあるのですが、拉致された人々の親兄弟にはもはや悠長に待つ時間は残されていないでしょう!出来る限り早く解決されるように切に望みます。
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本を読む

2010-06-13 08:07:39 | エスペラント
 5月末、考えてみると 3月に読み始めた“Steele 著 Kvazaux cxio dependus de mi”(P.340)が全く進んでいないと気が付きました。これをアジア大会に出発する前に読み終えないと挫折するのではないかと言う予感に、どうしても読み終えようと全力を読書に集中する事にしました。平均1日10ページ読める自信はなかったけれどとにかく集中しました。

 人の集中力とはすごいもですね!若い頃のようにはゆかないけれど日ごとに本を読める時間が長くなるのです。とうとう昨日読み終えました。

 久しぶりに小説らしい小説を読んだという満足感に浸っています。ナチの台頭を背景にする物語なので暗く、悲劇が嫌いな私向きではないと思ったのですが、最後の3章は引きづられるように読みました。
 普段は社会問題、経済、政治とかについてエスペラントで話す事はほとんどありません。ですからなじみのない単語も多く、また、エス和辞典に出ていない単語もかなりありましたので、エスエス辞典を使う事となりました。それでも興味深い本でした。

 いつだったか物か書きを職業とする人が言っていました。『本を読まないと自分の文章がやせてゆく』と。

 私達エスペラントを学ぶ人間は無から始めるのですから、もともと痩せるほどの力はありません。本を読まないと痩せるどころか成長できないのだと辞書を引くたびに感じました。

 まだ、旅の準備はしていません。これから心置きなく旅の準備に集中できます。

 帰ったらまた読書する事にしましょう。先日JEI から送ってもらった本は箱に入ったままでした。出して眺めてみたら、ページは600余りです。でも、文字はかなり大きいのでページあたりの行数が少ないです。単語数にしたら同じくらいでしょう!

 本を読みたいのは若い人だけではありません。文字を大きくしてほしいです!!

 
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ああ鳩山首相!

2010-06-02 17:10:20 | 雑感
 今日鳩山由紀夫氏が首相辞任を表明しました。小沢氏を道連れにした事は良かったと思うのだけれどもっと早く二人で手をつないで辞任していたら、民主党の人気もここまでが楽しなかったように思います。

 空論だけ述べて実践することはなかったと感じるのは私だけでしょうか。

 かといってまた自民政権に復帰して欲しいとは思いません…。
 
 どこへ行く日本の政治!

 北朝鮮。イスラエル。アメリカの原油流出。ギリシャが発端ととなった経済危機。世界は政治的にも経済的にも危機に直面しているように見えます。が、日本だけは世界からかけ離れた宇宙にいるような気分です。

 この事について沢山の人が書くことでしょう!私も感想のみ書く事にしました。
コメント (3)
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