相模原市が政令指定都市に!

 おっと、待て。このタイトルは正確さに欠けるぞ。これじゃインチキTV番組のタイトルと同じじゃないかと言われちゃうぞ。正確には「相模原市、政令指定都市を目指す」だ。相模原市の小川市長が、1月31日の市議会定例会冒頭の姿勢方針演説の中で「(横浜市、川崎市に続く)政令指定都市への移行に取組む」ことを表明したのである。

 相模原市は、郷秋<Gauche>が横浜に引っ越してくるまで20年も住んでいた街である。その頃既に人口60万人と、現在の政令指定都市以外では岡山、熊本、鹿児島に次人口で、遠からず政令指定都市入りを目指すことは必至と郷秋<Gauche>は考えていた。

 ただし、60万人では人口の要件を満たさないことから、周辺の市町村との合併が前提として考えられた訳だが、地元では商圏がほぼ一体と考えられていながらも、「東京都」町田市との合併が難しいとなると、座間市との合併で政令指定都市入りを目指すのがよいのではないかと考えていたが、実際にはそうはならず、相模原市の西側に隣接する町村と合併することとなった。

 相模原市の政令指定都市移行が実現すると、神奈川県内では横浜市、川崎市に続く三つ目の政令指定都市となる。今日現在の政令指定都市は15。4月1日には新潟市と浜松市が政令指定都市に移行しその数は17になるが、一つの道府県に複数の政令指定都市を擁するのは神奈川県(横浜市・川崎市)、大阪府(大阪市、堺市)、福岡県(福岡市・北九州市)、静岡県(静岡市・浜松市)の四つだけだ。ということは、全国47の都道府県の中で神奈川県が初めて三つの政令指定都市を持つことになるな。

 ただ、郷秋<Gauche>が気になるのは、果たして相模原市に政令指定都市としての風格があるのか?ということだ。相模原市には、ここが市の中心であるという場所がない。「ない」と言ってまずければ「三つある」と言い換えることもできる。ただし、そのいずれもが中途半端なのであるが。

 その三つとは、市役所のあるJR横浜線の相模原駅周辺、同じくJR横浜線沿線で京王線が乗り入れている橋本駅周辺、そして小田急線の相模大野駅周辺である。首都圏にある街としてどれもそこそこの賑わいを見せてはいるが、政令指定都市の玄関口としてはいずれもチト寂しいな。寂しいというか、政令指定都市の表玄関口としての風格に欠ける。

 まっ、それはそれでよいのかも知れない。つまり一極集中型の場合、更なる発展が難しくなることもあるわけだが、三極分化しているということは、それぞれの地域が更なる発展の可能性を秘め、三つの点が線で結ばれ、それがやがては面に広がる可能性もあるというわけだ。都市化だけが街の発展ではないし、それがよいとは思ってもいないけれど、将来に向けての可能性を持ち合わせているということも出来るわけだ。

 相模原市の目論見どおり計画が進めば、3年度の2010年には「政令指定都市・相模原市」が登場することになるようである。

注:政令指定都市について詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。

今日の1枚は、冬のトトロの切り通し。
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