「敬老者」と、続々々・花水木

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180411-00000480-fnn-soci

 まったくもって酷い話です。敬老の心は機に臨み自ずと生まれるものであって、少なくとも強制したりされたりするものではないはず。

 ところで、「敬老者」って何ですか?

 「敬老」は老人をうやまうことですから、「敬老者」は、老人を敬う者と云う意味かと思われます。だとすると、「席をお譲りください。次の駅から『敬老者』が16名乗車します」
は、「老人を敬う人が乗車するから席を譲れ」と云う意味になります。

 「する者とされる者」の意味を考えてみると、例えば扶養者は要扶助者の生活を援助「する者」の意味であり、援助を受けている(される)者は「被扶養者」です。この語法を「敬老」に当てはめると、敬老されるべき高齢者は「被敬老者」と云うことになりますね。

 ですので、もし高齢者に席を譲って欲しいのであれば、「次の駅から『被敬老者』が16名乗車します」と書かなければならないのではないかと思うのですが、「席をお譲りください。次の駅から『敬老者』が16名乗車します」との置き紙により16名の高齢者が無事に着席できたそうですから、日本人の忖度能力は相当に高いと思わざるを得ません。取り分け上級国家公務員において著しく高いこの忖度能力故に近頃の予算委員会においてもくだらない、無駄な時間を費やしております。まったくもって「御目出度い」ことですな。

【関連情報】
<老人クラブ>置き紙で電車座席を確保、批判相次ぎHPで謝罪(河北新報)https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201804/20180411_13047.html
謝罪文(仙台市老人クラブ連合会 会長 松坂 尚)
http://www.senroren.org/%E3%81%8A%E8%A9%AB%E3%81%B3.pdf


 と云う訳で今日の一枚は、まぁ、いつもの悪い癖で書いてみたところで詮無いことをくどくどと書いてしまったお詫びになればと、今日もしつこく我が家の花水木(はなみずき, Dogwood, Corniolo)。お許しください。

「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは4月1日に撮影した写真を6点掲載いたしております。花盛りの森の様子をどうぞご覧ください。

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