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捨てたものじゃない、日本

 日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)2005-2006に、マツダ・ロードスターが選ばれた。2座のオープン・スポーツが1年を代表するクルマに選ばれるなんて、素敵じゃないか。言ってしまえばまったく実用性に欠ける遊びのクルマをがこの1年を代表するクルマに選ばれるって、日本もまだまだ捨てたものじゃないなと、郷秋<Gauche>は思う。

 例えば1997-1998では初代のプリウスが選ばれているし、歴代のシビックのほとんどがデビューの年のCOTYに選ばれている(COTYの選考委員にはHなクルマが好きな方が多いらしく(国内では)商業的には成功したとは言えないものも含め、実に多くのH車がCOTYに選ばれている)。これは、環境に優しいクルマ、合理的な設計で環境負担が小さく、かつスポーティーであるとい時代の要請に適合したクルマとして選ばれている。選ばれて当然とも言える。

 三代目のマツダ・ロードスターは、要所に小技を効かせているとは言え実にオーソドックスな造りで技術的に新しいものは無いといっても過言ではない。旧来からの技術を煮詰めに煮詰めて極めて高度な環境、燃費、動力性能を手に入れたというわけでもない。にも関わらず1年を代表するクルマに選ばれたのは、クルマを操る楽しさを手の届く価格で、環境、燃費、動力性能を「比較的」高いところで実によくバランスさせたことが評価されてのことだろう。言い換えれば、手の届く夢を与えてくれるクルマとして評価されたと言うことだろうな。

 郷秋<Gauche>が306から乗り換えるクルマとしては、三代目のマツダ・ロードスターは最右翼だな。今年の東京モーターショーに出品されたコペンZZが市販されたとしたら、大いに悩むところではあるが。

 なんだか四角くてやたらに大きなクルマばかりが増えている昨今、こんなクルマが街に増えてくれば街の景色も少しは変わるかな。もっともマツダ・ロードスターが一番似合うのは郊外のワインディング・ロードだけれど。

日本カー・オブ・ザ・イヤーについてはこちら をご覧ください。


 今日の1枚は、柘榴(ザクロ)の実。夏に朱色の花を咲かせた後、少しずつ大きくなった実が10月中旬以降に大きく裂けてルビーのようなかその中身を見せてくれます。
[ 撮影 : あかねの森 ]
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