ペンタックスもついに

 8月15日に「デジタル方式一眼レフカメラ、秋の陣」と題して国内の一眼レフカメラ・メーカーの動向について書いた。ニコンキヤノンは独立独歩でやっていける。単独ではその存立が難しくなってきているオリンパスパナソニックと、同様にコニカミノルタソニーと手を組むことで生き残りを模索することになったという記事である。

 その時には書かなかったが、一眼レフメーカー5社の一角、ペンタックスはどうなるのだという疑問を2ヶ月間引きずってきたが、今日、その答えが公にされた(こちらをご覧ください)。

 ペンタックスはデジタルメディア製品、半導体製品を取り扱っているサムスングループ(韓国)のサムスンテックウィンと提携することで、カメラメーカーとし生き残る道を見出そうとしているのだ。

 ニコンキヤノンはデジタル時代となった今日もカメラ5社の中では「勝ち組」と言える存在だが、ニコンについては社内カンパニー制(独立採算の事業部制)とは言え、半導体製造装置部門の好調に支えられているからこそと、言えなくもない。

 キヤノンは言うに及ばずだがオリンパスにしてもコニカミノルタにしても、医療機器、あるいは事務機器分野と言ったカメラ部門以外の部門を持っており、そこでの収益によってカメラ部門が支えられている側面があることも事実である。

 ところがカメラ5社の中で唯一、カメラこそが事業の中心であるペンタックスだけが、提携先もなく先行きが危ぶまれていたものであるが、ここに来ての韓国のビッグネーム「サムスン」との提携発表である。

 これで「勝ち組」2社以外の3社がそろって、いずれも電子機器部門に強みを持つメーカーと提携し、カメラメーカーとしての存続を図ることになったのである。おそらくは来春には3社の提携先メーカーからそれぞれのブランドのデジタル方式一眼レフが発表されることになるだろうが、はてさてこの3社の中でどこが一番手として名乗りをあげるのか、提携したカメラメーカーとの力関係はどうなるのか、興味は尽きない。

 この手のことを予想するためには膨大データを解析しなければならないのが常ではあるが、郷秋<Gauche>の勘ピュータ(古い・・・)を駆使して導き出された結論、一番手メーカーは、ソニーである。まっ、考えるまでもないか。だって自社でCCDやCMOS製造して、これまでもカメラメーカーに供給していた、言わばデジタルカメラ・メーカーの影の支配者だものな。

 

今日もコスモス。でも、ネタ切れ&苦し紛れのコスモスではなく、本日撮り下ろしのコスモスです。白っぽく見えているのは元祖黄色いコスモス、イエローガーデン。
[ 撮影:いつもの東京都下某所 ]
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