舌の裏側についている筋状のものを舌小帯と呼んでいますが、この小帯が短いとか太いとか、舌の先部分まで付着していると、舌を前方、上方に動かしにくいことがあって、特に上に動かしにくい場合は発音に影響がでることがあります。
この小帯は年齢とともに改善してくることはほとんどないので、やはり付着異常が中等度以上の場合は、乳児では特に母乳の場合の授乳状況、それ以降では話し方に影響がないかは考慮しておくのが良いでしょう。
このように舌の先部分に付着している場合、舌の上方への動きが制限されます。
外科的進展術が望ましいのですが、最近はレーザーを使用することで、以前よりすっかり処置が簡単になりました。
通常の外科処置ですとメスでの切開と縫合が必要ですので、低年齢児で舌が動いたり泣いたり体動があったりすると、処置が困難です。
レーザーの場合、局所麻酔は必要ですが、その後は非常に短時間で処置が終わるのと処置後の出血がほとんどなく縫合不要なため、乳児でも可能です。処置後の痛みもあまりなく、治癒も早いという、いいことばかりです。
ネットなのか口コミなのか、なぜか結構遠方からも問い合わせや来院があります。当院の場合通常は生後6か月から2歳くらいまで、あとは5歳以降くらいで処置を行っています。その間の時期は処置がいやな場合、力もついてきて体動などが抑えられないので、さすがに処置のリスクが考えられるという理由です。
重症な場合は早めの処置、そうでない場合は経過をみて発音への影響が明らかであれば、それからの処置で遅くないと考えます。
ちなみに残務があって昨日から気になっていたのですが、今日主たる部分は終わって夕方です。ほっとしながらこのブログを書いているところです。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam