福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

乳歯反対咬合のビフォー・アフター

2014-02-03 | 歯並び、矯正の話

4歳になったばかりの患者さん。前歯が上下逆に噛みこんでいる反対咬合です。
治療に対する協力度がOKでしたので、早期治療を始めました。治療前はしっかり逆に噛みこんでいて、下顎が前方に誘導されている要因が大きいと判断されましたので、より早めの改善が望ましいパターンです。







下顎を後退させるとここまでずらすことができますので、噛みこむと、機能的に下顎が前方に誘導されているわけです。






斜め横から見てもがっつり逆ですが、上の前歯が内側に傾斜して、歯の傾斜の要素が含まれています。
ムーシールドというチョイスもありますが、上の前歯を前方傾斜したほうが良いので、前歯を裏側から押し出す、リンガルアーチという固定装置を使用しました。ムーシールドと比べ、必然的に使用時間が長くなるので、適応症であれば早く治癒します。





5か月でしっかり治癒して噛み合わせも安定していましたが、もう2か月固定して、7か月後に装置を外したところです。




しっかり噛み合わせの深さがありますので、乳歯の時代は安定して経過するでしょう。下顎も安定すべき位置に動いたと思われます。下の前歯間のスペースは閉じてきていますが、上の前歯の位置が改善することで、下は内側に傾斜した要素があることがわかります。
反対咬合の場合、永久歯との生え変わり、思春期成長期のもう2つのチェック時期が必要です。早期治療は有効ですが、それでお終いと考えないほうが無難でしょう。







ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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