先日、「駆け込みドクター」というテレビ番組で、歯の3大トラブルのむし歯、歯周病、噛み合わせの特集がされていました。
テレビ向きに若干誇張されたところはあったんですが、一般の皆さんには結構役に立つ内容と思いました。
その中で??という部分のひとつは、歯周病菌の感染です。
むし歯菌の感染は解明されており、平均的には1歳半ばから約1年の期間ですから、一生を考えると一瞬の期間限定ですね。むし歯予防にはフッ素と言う強い見方があって、予防するのはそこまで難しいことではありません。
歯周病となると成人が主で、予防と言うよりも治療と、その後の状態を保つメンテナンスが行われているというのが現実です。歯周病の場合、歯周病菌の存在は大きいのですが、それに対して歯周組織の生体反応というか免疫というのが関わっていますので、むし歯と比較して複雑です。
小児歯科でむし歯予防の最前線にいますと、将来的歯周病に対して何か予防はできないものかと、歯周病菌の感染の観点から考えるのですが、ここが未だ不明の部分が多いんです。
いつ、どのような感染をするのか?感染後すぐアクティブになるのか? などです。
青少年期で、歯茎の中に黒っぽい歯石(縁下歯石)がみられる場合など、将来的歯周病ハイリスク患者さんと思われます。
単に歯磨きが良くないという訳でもないので、謎ですね~~?
今後解明が必要な部分です。
現在試用中の音波歯ブラシのヘッド部分。音波歯ブラシは歯茎への刺激が強くないので、歯と歯茎の境目を磨くのが簡単です。
簡単に言えば歯茎にもほどほど当ててOKなので、当てる部分を厳密に考える必要がないということです。
歯周病予防はむし歯予防以上に日々の歯磨きが重要ですので、音波歯ブラシは楽で確実、いいですね。
テレビで芸能人が歯磨きしているシーンでは、やはり大きくゴシゴシ磨きが多く、これは皆さんありがちではないでしょうか。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam