平安夢柔話

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竹神社・いつきのみや歴史体験館 ~斎王に逢う旅8

2010-02-24 13:30:07 | 旅の記録
 斎宮の10分の1模型をあとにした後、近鉄の線路を渡って竹神社に向かいました。

 こちらも、斎王の森と同じく、静かで小さな神社で、何か神聖な雰囲気を感じます。


  


 そしてここは、奈良後期~平安時代に内院があった場所と推定されているのだそうです。発掘調査の結果、平仮名を書いた墨書土器も出てきたとのことです。

 つまり、三代の斎王たちも、「伊勢物語」69段の恬子内親王も、恋人藤原敦忠と引き離されて伊勢に下向してきた雅子内親王も、徽子女王・規子内親王親子も、そして、斎宮託宣事件の(女専)子女王も、映像ビデオの主人公良子内親王も、確実に今、私が立っている地面と同じ地面を踏みしめていたのです。

 何よりも、大好きな徽子女王と同じ地面に立つことが出来たことが嬉しかったです。そのようなわけで、ここで何人もの斎王に逢えたような気がしました。

 だんなさんは、ガイドボランティアのSさんと、竹神社の祭神について話をしていましたが、私は古代の神様についてはよく知らないので、少し難しかったです。でも、斎宮や斎王に興味があるのだから、神様についても勉強しなければいけませんね。

 こうして竹神社をあとにし、最後の目的地、いつきのみや歴史体験館に向かいます。

 いつきのみや歴史体験館は、平安時代に関する様々な「体験」が出来る博物館で、以前から訪れてみたいとずっと思っていました。木造寝殿造りの建物で、一歩中にはいると、木のいい匂いがします。

まず私が体験したのは小袿の試着です。小袿を目にしたとたん、平安装束好きの血が騒ぎ、早速着てみました。気分はすっかり平安の姫様です。ただ、残念ながらまた、顔を隠した写真を撮り損ねてしまい、こちらに載せることが出来ません。すみません…。

 葱花輦にも乗ってみました。いつきのみや歴史体験館に展示されていた葱花輦の写真を撮り損ねてしまったので、旅行記の第4回で載せた斎宮歴史博物館の葱花輦の写真をもう一度載せてみますね。


  


 後ろ側に設置してあった4、5段の階段を昇り、葱花輦の中に入ります。ちょっと乗りにくいです。でも、気分はすっかり斎王さま。上からの見晴らしも良いです。

 続いて香道体験。カレーのような匂いのするお香や、お線香のような匂いのお香など、色々なお香の匂いをかいでみました。平安時代の貴族たちは、これらのお香を色々調合して、自分の好きな匂いのお香を作っていたのでしょうね。香道もなかなか奥が深そうです。

 体験館の一角には、平安時代の遊びを体験できるコーナーがあったので、早速やってみることにしました。まず双六をころころと転がしてみました。
 そのあと、貝あわせに挑戦。うーん、なかなか難しいです。そして何度目かに、2つの貝殻がぴったりと重なり合ったときは大感激。


          


 記念に写真に撮っておきました。

 そのあと、回廊を渡って別棟にも行ってみました。まるで寝殿から東の対に行くような雰囲気です。回廊からは庭が見えます。庭では、蹴鞠の遊びも出来るようになっているそうですが、時間がないのでパスしました。

 こうして、短い時間でしたが、一通り体験ができて満足、満足。私たちは、夕方5時3分の電車に乗ることになっているので、いつきのみや歴史体験館をあとにし、斎宮駅に向かいます。

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