漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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更年期といっても閉経前と後では漢方対策が異なる

2017-05-04 | 婦人科・嚢腫・筋腫・更年期
女性は更年期と一言にいっても
生理出血がある閉経前の数年と、閉経して以降の数年とは、同じ体でも状態は異なり、
体質の主な問題点が、血虚から肝腎陰虚、心腎不交などに変わってくると思われます。

閉経前の数年は
相変わらず生理前不快症状は減るわけでもなく、精神面の不安定感も増しやすい。
生理中や生理後の疲労感も現れやすい。
加齢により、生理の脱血に反動する造血力が落ちるのか、血虚に陥りやすいので
(気血両虚、血虚肝鬱など)血虚対策がベースになっている漢方薬たとえば
婦宝当帰膠や加味逍遥散、当帰芍薬散などを服用すると「効く感」がある。

しかし生理が来なくなってからの数年は
生理に振り回されることがなくなるものの、加齢による陰虚が表面化する
たとえば眼の使い過ぎによる単なる眼精疲労は血虚だが、
閉経後は陰虚によって、目がゴロゴロする乾燥感やかすみ、視力低下が顕著になる。
頭痛や肩こりも伴いやすい。疲労感、ほてり感、睡眠が浅い、肌の乾燥小じわなどなど・・・
陰虚の症状
そして、たとえば「当帰芍薬散、ちょっと違うのかな~?」という気がしてくる。
漢方が効かなくなったのではなく、体質が微妙に変化するのです。

そんな時は、補腎剤を対策として考えるとよいでしょう。
眼の老化症状や疲労感が改善され、足腰がしっかりする充実感が得られます。
補腎剤は、杞菊地黄丸や天王補心丹などさまざまあるので、
気になる症状をぜひお気軽にご相談ください。

更年期の分類と漢方対策
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