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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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ヤング@ハート(映画)長生き力

2009-01-08 | 映画
長生き力(ながいきりょく)ってもんがあるんだなあ。

      
平均年齢80歳のコーラス隊“ヤング@ハート”の活動を追った音楽ドキュメンタリー。年に1度のコンサートに向けて、ソニック・ユースやボブ・ディランの曲を練習するメンバーたちの様子を、ドキュメンタリー作家として活躍するスティーヴン・ウォーカー監督が映し出す。
    

映画の前半ははっきり言って申し訳ないけど、
まるで「老いの毒気」にあてられたような気分になります。

しわしわの顔、よろよろした歩き、
口が回らず何回やっても歌詞が唄いきれない、
音程もいきぎれしながらふらふらと・・・
どうにも、うまくなるとは思えない。
メンバーは皆、クラシックが好きとかオペラ鑑賞が趣味とか言ってるのに
選曲されたのはドラムやエレキがガンガン鳴り響くもので、耳や目をふさいでいる状況。

そのうち、メンバーの二人の死にも直面してしまう。

だけど、そんな状況で彼らは、ばっちり「長生き力」を発揮するんです。

めげない、あきらめない、
冗談飛ばして、笑って楽しく乗り越える
年の功というか、励ましあう言葉はカラッとしていながら深い思いやりがある。

そんな中では、友人の死も、なんというか、
丸飲みしてしまうような、糧にしてしまうと言うか、
この世でもあの世でも、たいして変わりはないとでも言うように。

yes,you can can・・・という早口言葉の念仏みたいな歌詞の曲を
とうとう最後にやり遂げたときは、
オバマ氏の同じセリフの演説とはまったく違う次元の感動がわき起こりました。


★★★★★ 
長く生きてきた彼らだからこそ伝えられる歌詞のもつ深い意味。
彼らの歌は、心の琴線に触れまくりです。

監督: スティーヴン・ウォーカー
訳:戸田奈津子

ワールド・オブ・ライズ(映画)アメリカの真実を露わにした?

2008-12-23 | 映画
訳せば「うその世界」でしょうか。

実は観終わってすぐは、「ふ~ん」「よくわからん」というのが実感でした。
なにせ世相に疎く、中東情勢の詳しいところが無知な私・・・

場面展開の速いストーリーの中で、お説教がましい説明はほとんどないけれど、後でじわっと考えさせられました。
そこが監督リドリー・スコットのうまいところでしょう。

ブッシュ大統領がイランイラク戦争を振り返って
「情報が間違っていたのは残念だ」とか述べたのをちらっと思い出してしまいました。


ロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は中東各国の危ない橋を渡り歩いているCIAのスパイ。
そして保護された電話回線の向こうからCIAのベテラン局員エド・ホフマン(ラッセル・クロウ)が指示を送る。

エドはアメリカにいて娘の送り迎えやらなにやらをしながら、送られてくる情報だけで判断して電話で現地に指示を飛ばす。
彼のやり方は、冷徹、傲慢。情報だけがすべてだ。
テロ集団をつぶすために手段を選ばない。

だけど現場はそう簡単にはいかない。
(このあたりは、まるで「踊る大捜査線」のようですが)

残酷な死をいくつも目にしているロジャー。そして現地の人々の信頼を重んじる熱い気持ちも身にしみている。
中東のそんな現実と気持ちが情報としてアメリカには伝わらない

二人の間に少しずつ溝が生じてくるのがストーリーの流れとともに見てとれる。

最後に、「中東が好きなんだ」と言ってその土地に残り一般市民として生活するロジャーの姿が心に残った。


★★★★ 後でよく考えるとアメリカの真実を露わにした作品だと思いました。

監督・脚本 リドリー・スコット
出演
レオナルド・ディカプリオ / ラッセル・クロウ / カリス・ファン・ハウテン / ヴィンス・コロシモ / マーク・ストロング / オスカー・アイザック / マイケル・ガストン


追伸
なんと、あの映画「タイタニック」のコンビ、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが復活します。監督はサム・メンデスで。
レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」1/24公開
夫婦役です。こりゃ見なくちゃ
それと、
ベンジャミン・バトン 数奇な人生」2/7公開は
ブラッド・ピット 、 ケイト・ブランシェット で。

単館映画のすぐれものも大好きだけど、やっぱりハリウッドが頑張ってくれるとわくわくします。

K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝

2008-12-22 | 映画
1945年の日本架空都市<帝都>で繰り広げられる怪人二十面相と明智小五郎探偵の華麗な一騎打ち!と思いきや、サーカス団員の遠藤平吉(金城)がK-20と間違えられて話は絡まってゆきます。

アクションがバットマンを連想させますが、スマートでなかなか楽しいです。
それに、町並みなどの背景がかなり凝ってつくってあります。
中国でも撮影されたとのことなのでそこの風景なのかもしれませんが、見ごたえがあります。

明智探偵(仲村トオル)がちょっと違和感。
TVドラマ「チームバチスタの栄光」のしつこい厚生労働省の役人役のイメージが残っていてどうも胡散臭い・・・なぜこんな明智なんだ、なんだか裏がありそう。
それに途中から明智探偵の腰ぎんちゃく、少年探偵団を引き入る小林君(本郷奏多)もやけに怪しい雰囲気となり、もしかしたら彼が怪人二十面相???
と、どんどん疑いが広がる。

遠藤平吉役の金城武、よかったですね~
お茶目な財閥令嬢の葉子(松たか子)も後半から大活躍で痛快です。
國村隼が渋い!
全体的に役者たちのバランスはいい感じ。
年末年始に、悩まずに楽しめることでしょう。

★★★★ このところ映画から遠ざかっていて久し振りでした。やっぱ映画は楽しい

監督・脚本 佐藤嗣麻子
出演 金城武 松たか子 仲村トオル 國村隼 高島礼子 本郷奏多

レッド・クリフPartⅠ(映画)馬が白鳩が

2008-11-11 | 映画
戦闘シーンの迫力は満点です。
がおもいっきり前のめりに転倒して、それをすかさずスローでくっきり見せてくれます。
痛ましくて思わず目をつぶってました。
仔馬が生れる厩のシーンで、
周瑜のうつくしい妻が「どうか戦馬にしないで」といった気持ちがわかります。

そして、
ジョンウー監督はそこかしこに自分のブランドマークを張り付けるかのように、白鳩があちこち出まくってました。

あの当時の戦いは人対人。
武術に優れた勇敢な武将と頭脳明晰なブレーンが強力な武器となります。
それらをダイナミックな映像とウィットに富んだセリフで再現してくれています。

さて今回は三国志「赤壁(レッド・クリフ)の戦い」の登場人物を一挙ご紹介といった内容でしょうか。
わかりやすい配役で秘密めいたものは全然ないのですが、
色っぽさは金城君(孔明)よりトニー・レオン(周瑜)のほうが勝っていましたね。

うまく曹操の戦略を欺いて勝利した今回でしたが、さてさて次回の決戦はどうなるのでしょう。
まるで連続ドラマの続き方のようで、しっかり次回の予告もありますが、その内容はさっぱり分からないようにできています。

PartⅡに期待を込めて今回は★★★★

監督ジョン・ウー
出演トニー・レオン 金城武 チャン・フォンイー チャン・チェン ヴィッキー・チャオ フー・ジュン 中村獅童 リン・チーリン

ICHI(映画)久し振りに

2008-10-27 | 映画
曽利文彦監督といえば、映画「ピンポン」。
「ピンポン」といえば、窪塚洋介。
窪塚洋介といえば、思い出すのは自宅マンションからの転落事件。

昔から、見た目にも彼は繊細で危なっかしく、あげくのあの事件で人ごとながら胸がしくしくしたのを思い出します。

相変わらず色白で線が細い。
そして顔半分がわずかにつれる彼が登場した時は、
感慨深い気分になってしまいました。

そんな目で見てしまうせいか、
彼には、他とは違う独特な空気があって
それがこってりしていそうで、そうでもなく、
まだまだつかみどころがない感じで、
それでも忘れられない雰囲気で、
こちらに流れてくるような気がしました。

★★★ 映画内容はといえば、個人的には残念ながらあまり興味をそそられるものではなく・・・
(悪党の万鬼一党グループがお決まりのパターンで深みがなく、十馬と市の愛の感情の盛り上がり方もいまいち)

監督 曽利文彦
出演
綾瀬はるか 大沢たかお 中村獅童 窪塚洋介 柄本明 竹内力 利重剛 佐田真由美 横山めぐみ 渡辺えり

おくりびと(映画)気持ちの整理

2008-09-15 | 映画
思いのほか劇場が混んでいることにも驚いたけど、その大半が50代以上というのもすごい。私もその中のひとりだけど・・・

「おくりびと」
近親者の葬式を経験しなければ、このテーマにビビッとはこないだろう。

日本の高齢化の影響か、近年邦画は中高年に受ける内容が増えたような気がする。それも映画界にとってはいいことだなあ、きっと。

で、他人の納棺シーンにはたして泣けるだろうかと思っていたら、これがたっぷり泣いちゃいました。ハンカチ必携

納棺の儀式は、死出の旅立ちの準備を整えるものだと言うけど、それは近親者たちの気持ちの整理でもあると気づかされる
亡くなったそのままの姿では、近親者たちはなんというか、キョトンとしている。死を受け入れられていない、理解できていない。
それが「おくりびと」のひとつひとつの丁寧な作業を見ているうちに、あの世へと送り出す決心がつくのだと感じた。

それぞれの人生を送ってきた死者に対して、それにかかわってきた残された人々がそのことに心から感謝し、そして気持の整理をつけ今後どう生きてゆこうとするか。
それを気づく大切な時が、納棺の時のようだ。

そして納棺師の小林(本木)自身、拒んでいた父親の死を受け入れたシーンは格別感動的だった。


★★★★☆ 本木雅弘に☆増し
ほれぼれする。彼以外にこの役をこなせる役者はいないだろう。
それほど彼によってこの映画は坦々とじわじわと盛り上がっていく。
彼を囲む俳優たちもすばらしい。
ストーリーは単純だけど、まさしく映画の醍醐味、俳優の演技の巧さを楽しむことができました。音楽はいかにも久石らしい。

監督 滝田洋二郎
脚本 小山薫堂
音楽 久石譲
出演 本木雅弘 広末涼子 余貴美子 吉行和子 笹野高史 山崎努

画家と庭師とカンパーニュ(映画)素直に生きたい

2008-09-09 | 映画
この物語の終盤、画家と庭師互いに、庭師(右)の命が数日で尽きることを知りながら二人で釣りに行ったところ。
この池のシーンに移ったとたんに、胸が熱くなりました。

豊かな緑、静かな湖面、その圧倒的な包容力。
あたりに油断なく視線をやりながら死神の話をする庭師。
その時あたかも呼び出された死神のように、池の底からぬめりとあらわれ釣りあげられた大きな鯉の、不思議な美しさ。
リリースされ水底にゆるっと消えていく姿。

うっとりするほど、素晴らしいシーン。

そして、
野菜が育つ畑の間。強い痛みに耐えられず地面に横になりながら野菜の手入れをする庭師。空を見上げて
「空に行ったら広すぎて迷いそうだ。行くなら地下がいい。根っこがあれば迷わない」
画家、ちょっとあせりながら
「とりあえず今は地上だよ」

庭師らしい発想です。
こんなセリフに感動してしまうのは、それまでにずーっと、画家が幼馴染の庭師と再会してからのやりとりを見てきたからだ。


とんがった都会のストレスの中で自分を見失いかけている画家は家族ともぶつかってばかり。逃げるようにして舞い戻った故郷の田舎。苛立つ画家の質問に、明快な言葉ではなく複雑な表情で答える庭師がうまい。それでも庭師の気持ちが画家に伝わっていくのがわかる。

庭師はどこまでも自然で素直だ。

会話の言葉と表情、そして思いやり深い行動。たくさんのやりとりが穏やかに画家の心を癒してゆく。



★★★★★ 庭師役ジャン=ピエール・ダルッサン 最高!
ジャン・ベッケル監督、してやられました。笑ってなごんでしみじみして最後はしっかり泣かせていただきました。
日本語字幕で会話の内容を知るのだが、きっとフランス語の元の会話はもっともっとユーモアがあって意味深くて心地よい会話なのだろうなあ。


監督 ジャン・ベッケル (「クリクリのいた夏」の監督)

画家(キャンバス) ダニエル・オートゥイユ
庭師(ジャルダン) ジャン=ピエール・ダルッサン
ファニー・コタンソン
ロディー・ナヴァール
アレクシア・バルリエ
ヒアム・アッバス

ダークナイト(映画)底深い怖さ

2008-09-06 | 映画
ジョーカー、怖かったですね~。
アメリカ映画の場合、善悪それぞれ性格が単純でわかりやすいのが多いのですが、この悪人はなかなかです。

まずこの口は、
ジョーカーが子供のころ父親に裂かれたと話したかと思えば、次には自分で裂いたとまた違う悲惨な話をするところなんか、真実を語る気なんてさらさらない底深い怖さを感じましたねえ。

そしてこの映像。
彼はケタ違いの金を巻き上げたかと思うと、あさり燃やしてしまう。
まったく物欲のない悪人。
彼はいったいなにが欲しくてバットマンに挑戦しているのか?

目的の分からない悪の怖さは、格別です。

そして、人の心の奥底の、悪の部分に忍び込むのです。
若くて正義感が強い「光の騎士」と皆に慕われた検事デントの心の底に。悪はストンと心の底に入って沈むのです。怖いですね~。

そんな狂気に満ちたゴッサムシティーにも、一般市民たちの人を信じる気持ちを描いたフェリーのエピソードをからめたあたりは、ほっとしました。


★★★★ 
今回のジョーカー役のヒース・レジャーがすごいです。まだ20代とはとても思えません。崩れた化粧顔だけでも十分怖いのに、得体のしれない狂気がひたひたと押し寄せてくる感じ。
彼はこの映画の後、28歳の若さで急逝されたそうです。ご冥福をお祈りします。

ところでダークナイトは「闇夜」かと思ったら「闇の騎士」の意味でした


監督・脚本 クリストファー・ノーラン
(「メメント」でスリリングな映像を作って話題になった人)

出演
クリスチャン・ベール
ヒース・レジャー
アーロン・エッカート
マギー・ギレンホール
ゲイリー・オールドマン
マイケル・ケイン
モーガン・フリーマン

魍魎の匣(もうりょうのはこ)(映画)

2008-08-02 | 映画
地獄の釜の蓋が開いた8月なので「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」DVDで。

この映画の監督、原田眞人は今上映されている「クライマーズ・ハイ」の監督でもある。そして陰陽師の京極堂を演じるのは堤真一。

魑魅魍魎(ちみもうりょう)
鬼がそれぞれについているすごい漢字。

映画とぜんぜん関係ない話だけど、
かつて我が家にいたペットにつけた名前が「ちい」と「みい」だったので、不可解な彼らを総じて「ちみもうりょう」と呼んでいたことがあった。

原作(京極夏彦)は夫の話によれば、やたらと漢字が多く複雑怪奇でおそろしいそうだ。こんなの夜観ない方がいい、と言われたが・・・

その心配もなくこの映画は、
なんとも不可解な雰囲気ながら、ストーリーがあまりに単純にまとめられすぎて、想像力を膨らませる楽しみがいっさいない。
ま、わたし好みではなかったなあ。

というわけで、★★☆(かなり自分勝手)


監督 原田眞人

出演
谷村美月 柄本明 椎名桔平 宮迫博之 宮藤官九郎 荒川良々 マギー 笹野高史 大沢樹生 黒木瞳 篠原涼子 阿部寛 寺島咲 田中麗奈 堤真一

包帯クラブ(映画)悩み多き年頃(DVD)

2008-07-31 | 映画
包帯を巻くことで、心の傷が癒されるか。

悩み多き青春時代。
心の傷を何とかして乗り越えなければ、これから先の人生を前に進めなくなる。
デリケートなピリピリとした心の「ひっかかり」を見事に表現した作品。
きっと青春時代にこの映画に出会えば、胸を熱くしたに違いない。

今思えば、若いころは、
「ひっかかり」が心の中にできると、ずーっとそれが棘みたいにとれずに、行動や性格さえ変わってしまいそうなほど困ったことがあった。

大人になった(やや老人組になった)今はどうだろう。
この映画の中の敏感さを懐かしく思ってしまった私は、すでに感性が鈍化してしまっているのかもしれない。
多少のことなら一晩寝れば、かなり忘れてしまっている。そりゃあ、悲しいことだ。
若者から見れば、大人は愚鈍でなにも理解しない軽蔑したくなるような存在かもしれない。

しかし、大人には積み重ねてきた経験値ってものもある。
判断が正しいか正しくないかは別として、その件は大したことではないと決めつけ、重大な問題にならずに通り過ぎてしまえることがある。
それは、おおらかに包容力のある生き方をするために必要なことだと思う。

子供のころは経験がない分、何があってもことは重大だ。
それを乗り越えるために、包帯を巻いてもらう方法もいいかもしれない。
助けてくれる友達がいたり、いないと思っていたらひょんなことから出会ったり。
そんな経験がやがて、おおらかな包容力の糧となるんだろうと思う。



出演者たちが、程よい感じに個性を光らせていて、チームバランスがいい。
気持ちよく見ていられる。
そしてやっぱり、柳楽優弥のまなざしは説得力がある。

★★★★ もっと若い時に見たら、もっと感動したかも

監督 堤幸彦

出演
柳楽優弥 石原さとみ 田中圭 貫地谷しほり 関めぐみ 佐藤千亜妃 風吹ジュン 岡本麗 大島蓉子 国広富之 塩見三省 原田美枝子

スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ(映画)豪華メンバーでお得

2008-07-28 | 映画
よほど発散したい気分なのか、自分のDVD選択に呆れてしまう。
俺達フィギュアスケーター」の次が、これだ。

しかしこれは、出演者が超豪華で、得した気分になれてけっこう満足じゃ。

平家と源氏の物語をウエスタン調にアレンジしたものだが、
出演者ほとんどが日本人なのに英語劇で、この映画をなんとかアメリカに売りたいという意思が見え見えだ。

それでもいいじゃないか、楽しければ。

だけど、香取慎吾は英会話番組を見ているようだし、これだけのメンバーを集めて、主役らしき伊藤英明のインパクトが弱すぎる。石橋貴明はほとんど流れを妨げている。桃井かおりをもっとかっこよく、劇的に演じさせてほしかった。

書いていると、文句が多くなるが、それでも案外気に入っている。

しかし個人的には、三宅監督なら「ゼブラーマン」のほうがいいなあ。
(また愚痴がでてしまった・・・)

★★★★(豪華出演者に免じてちょっとおまけ)




監督 三池崇史

出演
伊藤英明 佐藤浩市 伊勢谷友介 安藤政信 堺雅人 小栗旬 田中要次 石橋貴明 木村佳乃 香取慎吾 クエンティン・タランティーノ 石橋蓮司 香川照之 桃井かおり

俺たちフィギュアスケーター(映画)笑って過ごそう

2008-07-23 | 映画
久々にDVDで。
なんせ、このところやや出不精で、遠征して観ることが減ってしまった。
なので見逃している映画をDVDで穴埋めすることに。

しかしご家庭で観る場合の難点は、家庭の仕事がしばしば現れて、TVの前からあちこち動いてしまうことだ。


それにしてもこの二人。
まるで漫才コンビのよう。テンポがよくて痛快だ。
笑うもんかと思っても、つい吹き出してしまう。
まさにアメリカ版、お笑い90分。

ストレス解消におすすめ。

★★★★(やや甘め。おそらく映画館でみればこれくらいだと思う)

監督 ジョシュ・ゴードン ウィル・スペック

出演
ウィル・フェレル ジョン・ヘダー ジェナ・フィッシャー エイミー・ポーラー ウィル・アーネット クレイグ・T・ネルソン ウィリアム・フィクトナー ロマニー・マルコ ニック・スウォードソン ロブ・コードリー ルシアナ・キャロ ルーク・ウィルソン キャサリン・タウン ナンシー・ケリガン サーシャ・コーエン ブライアン・ボイタノ

奇跡のシンフォニー(映画)天才を見た!

2008-06-24 | 映画
予告編でほぼストーリーと結末は予測がつく。

にもかかわらず、

いちいちに十分納得して、ずっと胸が熱いまま、最後の感動シーンに向かって
オーガスト・ラッシュとともに同調できる、

なんと幸せな時間だろう。

この物語の主人公は音楽的天才である。
そして彼を演じるフレディ・ハイモアが、間違いなく演技の天才だ。

音楽が自分のところに父母を呼び寄せてくれると
信じて疑わない主人公。
フレディの演技を見ていると、「そんな、ばからしい」と茶化す隙をみじんも与えない、「本当にそうだ」と信じさせてくれる。
それはセリフによる強引な説得ではなく、彼のまなざしだったりしっかり結んだ唇だったりする。
彼の顔を見ているだけで、絶対そうなると思わせてくれる。

すごい!

本当に、拝みたくなるって彼のことかも。

★★★★★ 天才を見た! もちろん音楽の演出も素晴らしい。


監督 カーステン・シェリダン

出演 フレディ・ハイモア  ジョナサン・リース=マイヤーズ  ケリー・ラッセル  テレンス・ハワード  ロビン・ウィリアムズ

ダイブ!!(映画)原作を超えるのは難しい

2008-06-23 | 映画
新聞の映画評に「海パン王子」と表現してあった。
マスコミに載るとなんでもおんなじような表現でくくるから辟易する。
けど、思わず笑って喜んでしまった自分がちょっとくやしい・・・

さて、
10mの飛び込みだ。

森絵都の小説世界では、
その2秒にも満たない時間をたっぷりと表現してくれた、
長い試合の緊張感を途切れることなく、ぐいぐいひきつけてくれた、
登場する少年たちひとりひとりの青春を丁寧に描いてくれた・・・

「DIVE!!」森絵都覚書・おもしろすぎる

原作を先に読んでしまったので、映画でどうやってあの緊迫感を表現するんだろうと期待した。

はっきり言って、それは難しすぎたみたい。
普通のファミリー青春ドラマに落ち着いてしまった感もある。

それでも、一生懸命を積み重ねる彼らの青春は、
それなりに清々しさを残してくれたと思うよ。
暑苦しい夏にお勧めの一作。

★★★☆ 読まずに観た人たちは、どんな感想を抱いたのだろう。

監督 : 熊澤尚人
原作・脚本協力 : 森絵都
出演 : 林遣都 、 池松壮亮 、 溝端淳平 、 瀬戸朝香 、 蓮佛美沙子 、 光石研 、 江守徹

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(映画)

2008-06-17 | 映画
相変わらずタフだけど、やっぱり年齢には勝てないかなあ。
でも頑張ってる彼は、観ていて励みになるかも。

すべて今までを裏切ることなくお決まりのパターン。
したがってそれなりに楽しいけど・・・

そんな中で唯一、突き抜けてるっていうか、他を圧倒的する勢いで登場しているのがケイト・ブランシェット。
スピルバーグやジョージ・ルーカス、それがどうした、って感じデス。



めっちゃ強い!恐れ入ります。
励みになるどころじゃありません。拝みたいくらいです。

それにしても最後に彼女はいったい何を知ったのか?
それが知りたい。
それが心残り・・・

★★★☆ ま、それでも今まで通りって感じ。

監督スティーブン・スピルバーグ  原案・製作総指揮ジョージ・ルーカス
出演 ハリソン・フォード  シャイア・ラブーフ  ケイト・ブランシェット
カレン・アレン  ジョン・ハート レイ・ウィンストン