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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

アバター(映画)3D体験・字幕が浮き出てました

2010-01-07 | 映画
「獣の奏者」と「天空の城ラピュタ」を合わせたようなイメージってとこでしょうか。

鳥など動物の描写のすばらしさ、動きの臨場感。
そしてアバター人物は、どうやってメイクしてんだろうと思わせるほど自然で
「もう俳優はいらないねえ」
というのが第一声の感想。

それにしても3Dはやっぱ目が疲れました。
首筋や肩がこりっぱなしで・・・
スクリーンで絶えず3Dして、前に迫っていたのは字幕の文字。
どうせ3Dならぐっと奥に引っ込んでてほしかったです。

さて、この「アバター」の監督、
ジェームズ・キャメロンと言えば「タイタニック」の大恋愛ドラマ。
ジャックとローズ、あの感動をふたたび、と期待しちゃったものだから、
正直、何事もなくスムーズに愛が成就しちゃったのは、
ちょっと拍子抜けですかねー。

「アバター」★★★☆ 今年の採点はちょっと厳しくいってみようか、と思い立ったこのごろ・・・

監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン ゾーイ・サルダナ シガーニー・ウィーバー
ミシェル・ロドリゲス ジョヴァンニ・リビシ スティーヴン・ラング

のだめカンタービレ最終楽章前篇(映画)館内がコンサートホールへ

2009-12-21 | 映画
『のだめカンタービレ最終楽章前篇』
この週末の映画はこれしかない!ってムードでした。
TVであれだけ宣伝し、前2日はTVドラマもオンエア。

ずるい・・・

だけど・・・

ブラボーって拍手しちゃったね~
 (だれも続いてくれなかたけど・・)
涙出そうになっちゃったね~。
 (すぐ後ろの人は感動の涙をすすってた。よしよし

映画館がまさにコンサートホール化してました。
映画価格ですばらしいコンサートに行けちゃうのはお得です!!

のだめちゃんのピアノ演奏もうっとりするほどステキ。


『待ってられるか』と演奏会場に行ってしまう千秋先輩
そしてあっさりバッハを「弾き振り」してしまう。
『ずるい・・・』と唇を噛んだのだめの表情、その後の演奏はもう頭に入らない。
そして、絹糸のような雨の降る街角で濡れそぼる、のだめ・・・

愛しているのにライバル、二人の難しい関係を見事に表現してステキな映像でした。

映画ファンとしては、できればこのシーンで前篇を終わってほしかった気がします。
(もちろん後篇楽しみです)
というわけで、★★★★

監督 武内英樹
原作 二ノ宮知子
出演上野樹里 玉木宏 瑛太 水川あさみ 小出恵介 ウエンツ瑛士 ベッキー
山口紗弥加 山田優 谷原章介 なだぎ武 福士誠治 吉瀬美智子 伊武雅刀
竹中直人

マイケル・ジャクソン THIS IS IT(映画)真のエンターテナー

2009-11-20 | 映画
すごいものを見ると感動で泣きそうになる。

「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」
最後の世界ツアーを行う予定だったマイケルの、内容の濃いリハーサル風景を撮影した映画、それがこれだ!

マイケルの細やかな音やリズムへのこだわり。
ちょっとした違和感を絶対逃さず、瞬時に聞き分ける、音楽の才能はいまさら言うこともない。

そして彼はすごいエンターテナーだ。
彼がステージに立ち歌い踊れば、そのオーラみたいなものにどんどん、スタッフみんなが巻き込まれ、感覚が研ぎ澄まされ、レベルがどんどんアップして、その場が芸術へと膨らんで昇華していく。

すべてが美しい。

私は「マイコーファン」ではまったくない。
なのに、この舞台の世界では、彼の整形を重ねた目も鼻も口も、大きく動く手足も申し分ない美しさなのだ。

まさにTHIS IS IT


そしてメンバーたちとのコミュニケーション。
曲の終りにギター独演となる場面。
「ここは君が主役だよ。みんなが君を観るよ。こんな感じでやってみて(とギターの声を出してみるマイケル)、さあ。僕はここにいるから」

って、包容力のある声で言うんだよね~。

もう、この上なく頑張っちゃうよね。

いいものを作りたい。その思いで一つにまとまっている美しい空間。

なのに、Why,Why,Why・・・
きっと、大変な人を失ってしまったんだと思うよ。

★★★★★

私の中のあなた(映画)親の自由にはならない命

2009-10-28 | 映画
「私の中のあなた」ってどういう意味なんだろう。

白血病の娘のためにその両親が、ドナーとしてもう一人の子供を体外受精で作ろうという。
たぶんそんな時はきっとどの親もそう思うに違いない。

だけどその結果生まれてきた次女の気持ちはどうだろう。
というより当の白血病の長女にとっては、おそらくたまったもんじゃない。
自分のために次女の体に傷がつけられるのだから。

それでも病気の長女のために一心不乱に尽くす母。
同じ子供なのに母にとってはどうしても二の次になる長男と次女。

どの母子の場合もきっと同じような状況に陥るんじゃないだろうか。

だけど結局、子ども一人ひとりの命とか生き方は、親にどうできるものでもなく、
いつの間にか、いろんな形に成長して親元を巣だって行くものなのでしょうか。

最後にそれを悟った母(キャメロン・ディアス)が長女の胸で吠えるように泣いたシーンは、つられて泣いちゃいました。

だけど家族それぞれの一生懸命難題に立ち向かった気持ちはしっかり心の中に残りましたね。


★★★☆:物語の設定は、もろ泣かせる内容で素直すぎるくらい。そこまでやられるとズルイと思っちゃいました。

監督・脚本 ニック・カサヴェテス
出演 キャメロン・ディアス アビゲイル・ブレスリン アレック・ボールドウィン ジェイソン・パトリック ソフィア・ヴァジリーヴァ ジョーン・キューザック

HACHI 約束の犬(映画)吹替えだけってなぜ・・・

2009-08-11 | 映画
「忠犬ハチ公」のアメリカリメイクですよ。
監督がラッセ・ハルストレムじゃなかったら絶対見に行かないと思う。
動物をだしに使って無理やり泣かされるのは悔しいしね。

ラッセ・ハルストレムは「ギルバート・グレイプ」
「サイダーハウス・ルール」「ショコラ」の監督。
「ギルバート・グレイブ」はあのレオナルド・ディカプリオが
注目を浴びた作品で、その時のレオの演技と言ったらもう最高でした。
相手はジョニー・デップやジュリエット・ルイスでがっちり青春してましたし。

      

「吹替え」だけってなぜかなあ。
特にジョーン・アレン。
彼女は、ちょっとした間とか冷たそうな言い方でも奥深い、
そんな、独特の雰囲気で伝わってくるものがあるはずなのに、
吹替えでつぶされてるような気がしたのは私だけかなあ。

突然夫に死なれてすぐさま住み慣れた家を離れた
妻の深い悲しみなんかうまく演技してたと思うけど、
どうしても吹替えの声が耳に障って雰囲気が壊されてしまう。

それにしても、HACHIの目線とか視界を取り入れて
徹底したHACHI中心の映画に仕上げてましたね。

なぜ懲りずに何年も御主人さまを待っていたかなんて
理屈をこじつけるのもおこがましいくらい、HACHIは
素直に御主人を愛して待ってた。
そのままで、なんだかすごいことだって思わせてくれる。
悔しいけど、やっぱり泣いちゃいました。

★★★☆ 

監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア  ジョーン・アレン  サラ・ローマー  ケイリー=ヒロユキ・タガワ  ジェイソン・アレクサンダー

愛を読むひと(映画)

2009-06-23 | 映画
「愛を読むひと」、題名がいいです。
ケイト・ウィンスレットは最優秀主演女優賞を獲得したし、
スティーヴン・ダルドリー監督は、「めぐり合う時間たち」
「リトル・ダンサー」と大好きな作品を作ってるしで、
期待が大きくなりすぎてしまったかもしれません。

そのせいか印象としては、いまいち。。。って感じでしょうか。

ケイトの演技も、「レボリューショナリー・ロード」のほうが
役柄もぴったりしていて数段良かったような気がしました。

      

文盲の女性ハンナが
若い若い男性マイケルに、肌を合わせながら物語を読み聞かせてもらう。
文盲だということを彼に明かすことなく・・・
彼女にとってそれはこの上なく幸せな時間だったと思います。

律儀な性格。文盲。ドイツに生まれ、戦争があった。
結局そんなことだけでハンナの人生は狂わされてしまうのです。

仕事を求めて、
ナチのユダヤ人収容所の看守という仕事を選んでしまったハンナ。
(おっと、ネタばれです)
その時そこになんの悪気もありません。
たぶん字を書くことがない仕事を探してのことだったのでしょう。

のちの裁判での受け答えの中でも、彼女の素直で律儀な性格がわかります。

自分に邪悪な気持ちなんてこれっぽっちもない、精一杯やってきたのに、
それが最悪な事態を招いてしまった、歴史の流れに翻弄された
悲しく逃れようのない事実。

投獄されてから字を覚え、そして出所が決まったゆえに死を選択したハンナ。

いまとなっては、
「どんな生き方をしようとどんな考え方をしようと、死んでしまった人は戻ってこない」
彼女にとってできることは、字を覚えることと死を選択することだけだったんじゃないでしょうか。

そうしようと思ったわけでもないのに、
まるでかげろうのような、はかない人生


★★★☆きっと原作本は優れているのだろうと思います。

監督スティーヴン・ダルドリー
原作ベルンハルト・シュリンク
出演
ケイト・ウィンスレット
レイフ・ファインズ
デヴィッド・クロス
レナ・オリン
ブルーノ・ガンツ

スター・トレック(映画)宇宙へのあこがれ再燃

2009-06-09 | 映画
「天使と悪魔」を観ようと思ったのに「スター・トレック」に行ってしまいました。
いまさら。。。と思ったけど、
青春時代にインプットされた記憶に逆らえずに

今回の映画はさらに未来に進んだのかと思ったら、
なにやらカーク船長やあのスポックやドクターに似た若者が登場して
訓練中にやんちゃな活躍をしてくれる。

彼らの息子か?
それにしては身につけているユニホームが当時と同じくフィット感がゆるいぞ?

そしたら登場したあの宇宙船エンタープライズ号はピッカピカの新品で、

そう つまり

時間は遡って、あのころのメンバーが、
若者のころ、すったもんだの訓練の末、
とうとう勢揃いしてめでたく宇宙に旅立つまでの物語でした。

かつての物語に登場していたスポックは何事も冷静沈着で、
こんな大人になれればなあ、なんて思ったものだけど、
若いスポックは感情が先に立ったりして、初々しい。

たしか当時は、「鉄腕アトム」に続いての「スター・トレック」だったと思う。
その頃の感情に再会した気分。
このうれしさは、たぶん
延々と続いていたTVドラマを見た者でなければ感じられない感情だろうなあ。


★★★★☆ちょっと調子に乗ってますが・・・。

先日美容室で、美容師(男性、たぶん30代)さんから、
「天使と悪魔」見ました?と質問されたので、
つい、カーク船長だとかスポックだとかって話をしたら、
きょとん、としてたもんなあ。
ごめん、ごめん
でも「天使と悪魔」より数段楽しいと感じたけどなあ。
若い人の感想を聞きたいところです。

監督
J.J.エイブラムス

出演
クリス・パイン  ゾーイ・サルダナ ザッカリー・クイント  カール・アーバン  エリック・バナ  ウィノナ・ライダー  サイモン・ペッグ  
レナード・ニモイ(当時のスポック)

グラン・トリノ(映画)オレの生き方

2009-05-14 | 映画
最後のシーンは「これぞ映画!!」と思わせる
アッと驚くそして感動的な映像です。
思わず涙が出ます。

さすが、クリント・イーストウッドや!!

「おいしいとこを持っていく」の究極のやり方だ

    

そこに至るまでの主人公ウォルト・コワルスキーのとった行動は、
力で押えこむ無茶なやり方だったのだろう。

彼の愛犬は超従順で穏やかなのだが、
それに比べて彼は、誰にも懐かないかみつき犬だ。
だからこういう選択しか残らなかった・・・のかもしれない。

朝鮮戦争の帰還兵で、人を殺した罪悪感が絶えず頭から離れない。
やさしく他人に接することなんてできない。
他人や自分の子供たちをも信用できない。
唯一、愛車グラン・トリノを磨き、逝ってしまった妻のことを
愛犬に向かってひとりごちるのが心の安らぎのすべて。

だけど、彼なりにきっと、
事あるごとに一生懸命考えて行動してきたのだろう、と思う。
だから、
いまさら懺悔することなんて、ほとんどないのだ。

人種の違う隣人が、ずかずかと、
星条旗をはためかせるウォルトの庭に、踏み込んでくる。
だけどそのおげで、
ウォルトは隣人を家族のように愛おしいと思えるようになる。

そんなコミュニケーションのとり方が、やっぱり必要なんだなあ。
現代のアメリカに忘れられてしまった付き合い方だったんじゃないだろうか。


★★★★☆
なんだか、ウォルトは、アメリカを象徴してるような気がするなあ。
そして、自分はどう生きればいいのか、いろいろ考えちゃいました。


監督・製作 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッド ビー・バン アーニー・ハー クリストファー・カーリー コリー・ハードリクト ブライアン・ヘーリー


追伸)
生き方を追求した作品と言えば、「ノルウェイの森」
ノルウェイの森の映画化でとうとう配役が決まったそう。
松山ケンイチ、菊池凛子、水原(新人)だとか。
なかなかおもしろそうな配役で、期待が高まります。

スラムドッグ$ミリオネア(映画)インドのど根性

2009-04-20 | 映画
監督はダニー・ボイルですが、ここに映し出されているものには、
おそらく彼の映画的技術うんぬんより、
インドという国が持つ圧倒的なエネルギーが
すごいパワーで覆い尽くしている感じがしました。

(なんせ、映画製作数は今やインドは世界一だ)

日本では、少なくとも私の生き方なんかじゃ、
まったく敵わない
カウンターパンチを浴びたような、
もう、どうにもいいわけなんか通じないような、
ものすごい生きざまが、
圧倒的な人口密度の中すさまじい勢いで発展するインドの内に
ぎゅうぎゅうに詰まっているようです。

少し前に、六本木で
インドの若手アーティストによる「チャロー・インディア
という作品展を見た時にも、
なんだか胸騒ぎがずっと続くような強い印象を受けたのですが、
まさにそれが再現されたかのようでした。

「クイズ・ミリオネア」というTV番組をだしに使った(?)のは
なかなか良かったんじゃないでしょうか。

そして幼い兄弟は、やがて一方はクイズで勝利し大金獲得し、
一方はバスタブでやくざの札金にうずもれて死ぬ。
(若干ネタばれ、だけどストーリーはもっと深い)

皮肉な結末だけど、どちらも恨んだり責めたりできない、
どんな人生もあり。そんな世界がここにある。
それが「運命」というものなのか。

駅での「ラティカ」の「ジャマール」を見あげた天使のような笑顔が目に焼き付いてます。


★★★★★ インドパワーにやられた!

監督ダニー・ボイル
脚本サイモン・ビューフォイ
出演デーヴ・パテル  アニル・カプール イルファン・カーン
マドゥル・ミッタル  フリーダ・ピント

レッド・クリフPartⅡ未来への最終決戦:勝者は?(映画)

2009-04-17 | 映画
燃え盛る炎の中、敵味方入り混じっての大混戦。
ブレインがどんなに素敵な兵法をあみ出しても、
戦場はもう、どろどろのずたずた、残酷極まりない。
おまけに、疫病も流行って多くの人が命を落とす・・・

この壮絶な戦争シーンには、監督の意思を感じました。

「勝者はいない」

と、言い捨てる周瑜のセリフがチクッと心に刺さります。

いったい「未来への最終決戦」という希望的な言葉の意味は何だったんでしょうか。

ジョン・ウー監督の描く戦いは、破壊と犠牲でした。
(ちょっぴりカッコイイシーンもあるけど。)

そんな無益な戦いはしたくないけど、
征服意欲がやたら強いとか、無茶なことばかりするような
やからを野放しにはできないし・・・

そんなやからが出現するたびに、平和に暮らしたい人々は
たいへんな犠牲を払うことになってるんじゃないだろうか。

結局、世界はむごい戦いをしながら
分離したりまた合わさったり、を繰り返している。

それは人間の「さが」なのでしょうか?

できればそんな事とは無関係に、かわいい子馬とともに自然の中でのどかに暮らすのがいいなあ。


★★★★ 私は歴史に疎いので、
この内容が歴史的価値のあるものかどうかの判断はできませんが、
映画としての見ごたえは十分あったと思います。

曹操のおかかえ医師「華陀」が登場していましたね。
彼は優れた外科医でしたが、曹操の頭痛の処置法として頭部手術を提案したため怒った曹操に殺されたそうです。
ちなみに、水虫薬「華陀膏」と「華陀」は無関係だそうです。(な~んだ・・・

監督・製作・脚本 ジョン・ウー
出演トニー・レオン(周瑜) 金城武(孔明) チャン・フォンイー(曹操)
チャン・チェン(孫権)ヴィッキー・チャオ(尚香) フー・ジュン(趙雲)
中村獅童(甘興) リン・チーリン(小喬) ユウ・ヨン(劉備)   

ジェネラル・ルージュの凱旋(映画)深刻な医療経済

2009-03-14 | 映画
まったく阿部寛は変わったキャラクターです。
この相手が堺雅人とくれば、まあ面白くないはずがないよね。
竹内結子、野際陽子のとぼけた感じは、安心感があるし・・・

    

全員を救いたい! 救急患者を全員、納得がいくまで処置したい!

できるものなら是非やってほしいと思う。
それをこの映画は、やってしまった。
もうやけっぱちだー、って勢いで。

だけどなかなか現実はそうはいかないなあ。
先日のテレビ特集番組でも見たけど、今や相当病院経営は難しいらしい。
だからと言って、儲からない部分をバッサリ切り捨てて、
金に目がない連中に医療を利用されるのは絶対にあってはならない。

千葉県のドクターヘリは幸い、比較的近くに一か所あり、
(テレビドラマ「コードブルー」の舞台にもなりました)
近所の小学校の校庭とか公園にしばしば降りるのを見るけど、
確かにお金はかかりそう。でも心強いです。

救急医療については、福祉として国が面倒をみるべきなのかも。
地方格差があってもならないしね。
だけど日本自体がどうやらそうとう財政難だし・・・

むむむ・・・現状ではどうにも解決策が見つからない。

      

ところで、「ジェネラル」は、「一般的」って意味だと思ったので、
この題名の意味がピンとこなかったのですが、
軍隊の「大将」という意味もあるそう。
なのでジェネラル・ルージュは「口紅大将」
というより、堺雅人の場合は「口紅王子」って感じ

じゃ、ジェネラル・タイヤは「タイヤ王子」?
そりゃ、まるでミシュランタイヤのマスコット
っていうか、ジェネラルでタイヤを思いつく私はかなり古い?

★★★☆楽しいことは楽しい。
大きなスクリーンじゃなくてもDVDでも十分楽しめそう、ということでマイナス☆

監督 : 中村義洋
原作 : 海堂尊
出演 : 竹内結子 阿部寛 堺雅人 羽田美智子 山本太郎 高嶋政伸 貫地谷しほり 尾美としのり 中林大樹 林泰文 佐野史郎 玉山鉄二 野際陽子 平泉成 國村隼

2009米アカデミー賞・ケイトおめでとう

2009-02-23 | 映画
とうとう、
ケイト・ウィンスレット、主演女優賞(愛を読む人)オスカーとりましたね~
レボリューショナリー・ロード」でも素晴らしく研ぎ澄まされた演技を見せてくれていたので期待してました。
うれしー。


そして日本勢大活躍
やったねー。「おくりびと


それに短編アニメーション部門で「つみきのいえ」
これ観てないので、日本中のあちこちで上映してほしいですね。

助演女優賞 ペネロペ・クルス(それでも恋するバルセロナ)
主演男優賞 なんと!ショーン・ペン(ミルク)
助演男優賞はもちろん、バットマンシリーズ「ダークナイト」のヒース・レジャー
作品賞 スラムドッグ$ミリオネア

ほとんどの上映が日本ではこれからです。
今年も映画鑑賞が忙しくなりそうですが、
できるだけ多くの映画館で上映してほしいです。頼みます
ここから東京まで観に行ったりするのはけっこう大変なのです。

それにしても、ああ、ハリウッドが日本だったらいいのに・・・
そしたら今日なんて、あちこちのテレビでこのコダックシアターの楽しい風景を逃さず見ることができたになあ・・・

少年メリケンサック(映画)スッキリ爽快

2009-02-17 | 映画
予想外に楽しいです。素直に笑えます。

やっぱり宮崎あおいさんは天才だ

篤姫の次にこれ? と戸惑うのははじめの一瞬で、
眼差しがすごい勢いでギラギラしてくる彼女の迫力は、見ていてスッキリ爽快。
年下のちょっと頼りない彼氏とのやり取りも、ついその気になってしまう鮮やかさ。

これに対するは、どうにも意固地なオッサンたち。
若かりし頃の再現に胸ときめかせながら、
体力の落ちた今をひそかに嘆きながら、
相変わらず子供みたいな理由で喧嘩をしながら、
まるで泥沼の中をのたうつように、いろんな事件を起こしてくれる。

大人としての理性なんて全然関係ない全力投球のぶつかり合いだ。
だけど無駄に歳を重ねてもいない。
(そう感じるのは、それぞれの俳優の味がよく出てるからじゃないだろうか。)

そんな素直な飾らない言葉や行動は、観ていて心開かれる。


★★★★☆ 宮崎あおいのすごさを再認識!

監督 宮藤官九郎 音楽 向井秀徳 脚本 宮藤官九郎
出演 宮崎あおい 木村祐一 勝地涼 田口トモロヲ
三宅弘城 ピエール瀧 峯田和伸 ユースケ・サンタマリア
佐藤浩市 田辺誠一  哀川翔 烏丸せつこ 中村敦夫 犬塚弘
波岡一喜 石田法嗣

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(映画)

2009-02-11 | 映画
人生ってつくづく不思議なものだと思う。
雷に何度打たれようともさらに人生は続く、まさに数奇な人生。

老人の体から人生がスタートしたベンジャミン。
生まれてすぐに老人ホームの階段に捨てられる。
それを見つけたのは、子供ができない体といわれていた女性。
彼女は神の思し召しとその赤ん坊をホームで育てることにする。
老人ホームは、幼いけど老人の姿を持ったベンジャミンの育つ環境としてはうってつけだった。
やがてその入居者の孫、5歳の愛らしいデイジーに出会う。
本当は少しだけ年上のベンジャミンだが、見た目は80歳くらいの老人だ。

この二人の人生が、時計のようにコツコツと刻まれてゆく。
見た目では、
一方は花のように美しく成長し、やがて少しづつ老いてゆく、
そして一方はわずかづつ若返って凛々しくなり、そしてどんどん幼くなってゆく。



そのちょうど交差点。
この二人、とても美しい。
だけど、「ちょうど」の点はほんのわずか。
この世に永遠に変わらないものなんて、ない、のだろうか。

さらにブラピはもうひと超え、10代後半から20代くらいの若々しい姿を見せてくれます。
相手のケイトはおそらく60代のメイク。
対峙する二人。
おお、なんと残酷な美しさ・・・(ど、ど、どういうメイク技術!?

しかしこの物語の中で刻まれる人生は二人だけではない。
育てた女(継母)、博学だった男(継父)、ボタン会社の実夫、スパイの妻、ホームの老人たち、船乗りたち・・・
ベンジャミンとデイジーを中心にしながら物語が進んでいるのに
気がつくと、登場したすべての人の人生がとても大切なもののように思えて、
なんだか感慨深い気持ちになる。


★★★★☆ 
時がどんなに流れても、すべての時、すべての人生が貴重で、そして永遠に変わらないものはきっと愛。
ちょっと長い上映時間にマイナス☆

監督 デヴィッド・フィンチャー
出演 ブラッド・ピット (ベンジャミン・バトン)
ケイト・ブランシェット(デイジー)
ティルダ・スウィントン (エリザベス・アボット)
ジェイソン・フレミング(トーマス・バトン)
イライアス・コティーズ ジュリア・オーモンド エル・ファニング タラジ・P・ヘンソン フォーン・A・チェンバーズ ジョーアンナ・セイラー マハーシャラルハズバズ・アリ ジャレッド・ハリス デヴィッド・ジェンセン テッド・マンソン

レボリューショナリー・ロード(映画)男を躍らせるのは妻だ

2009-01-30 | 映画
こりゃまた、おっもしろいものを作っちゃいましたね、サム・メンデス監督。
サム・メンデス監督と言えば「アメリカン・ビューティー」
崩壊寸前の家族の問題を鋭くえぐった作品でした。

そして今回は、
レボリューショナリー通り(革命通り?)に素敵な家を持った若い夫婦の物語ですが、
サム・メンデス監督の特徴は、
無駄を削りに削り落した、ストレートなセリフ、計算つくされた映像、
役者の表情も中途半端なんて許されない、完璧な演技。
なので、すべての画面ですごい緊迫感があります。


物語の中盤、フランク(レオ)の上司が言います。
「男を躍らせるのは妻だ」

このときは何のことだろうと思うのですが、まさにテーマはこれでしょう。

以下、ストーリーを暴いてしまいますが、
それでもおそらく実際に観なければこの緊迫感は感じることができないと思います。
*   *   *   *

ステキな家に住んでいても子育てと家事の繰り返しにむなしさを感じる妻エイプリル(ケイト)。
いったい自分は何をしてるのだろう・・・
夫フランクを見れば、気の入らない仕事に脱力感。

そこで、エイプリルはパリに住むことを思い立ちます。
夫に「もっと自由な時間を持ってあなたの本当にやりたいことを見つけるべきよ」と。

(そお~、そんなふうに思ってくれるの~、それもいいかも~)照れながらも喜ぶ夫。

やがてその思いつきはエイプリル自身の不満からだとわかるのですが、
もう彼女の感情はパリに行くことを止められません。
パリ行を決め、引っ越し準備に没頭します。

(なぜそんなに・・・)戸惑う夫

そんなときフランクの仕事が認められ大幅に昇給することになります。
エイプリルも妊娠がわかります。
そうなれば、理屈で考えれば当然、パリに引っ越すなんてむちゃです。

(恐る恐る・・・)夫はパリに行かなくてもという話をします。



納得せざるを得ないエイプリル。次の場面では死んだような表情。
いったい彼女は何を考えているのかわかりません。
おそらく自分の中でもまったく収拾が付かないのかも知れません。
だけどこのままじゃダメ。
結局、夫すべてを否定してしまうことになります。

ケイトの演技は、すごい勢いで研ぎ澄まされていくようで、圧倒されます。
そして
そんなこんなの彼女の言動に、夫は喜んだり、怒ったり、戸惑ったり・・・
この夫の気持ちを表現するのに、レオの表情が必要だったのだと思います。
彼の表情七変化は抜群です。


夫フランクがエイプリルに問い詰めます。

観ていて思わず私は心の中で答えてしまうのですが、その言葉がエイプリルのセリフとどんどん一致してきてしまうのです。

女の中では、感情的な理解だけど、エイプリルの行動はごく当然で、大いにありえる。(自分でもこわいけど・・・)
だが、男からみれば精神が正常だとは思えないほど、理解できない。
(すらすらと彼女の気持ちを代弁する男は、精神異常者という役設定だった・・・)

彼ら以外に2組の夫婦が登場しますが、この男女間も不思議な距離感で、
おそらく「燃え尽き」ても結論はでない、男と女。

それでも夫婦を続けたりする人間って、すごく不思議な動物なのかも。

★★★★★ 
現在ラブラブの男女、もしくは若い男性はこの映画の評価が低くてかまいません。
カップルでの鑑賞は厳禁です。
ひとりでじっくりのめりこみましょう。

監督サム・メンデス    原作リチャード・イェーツ
出演 レオナルド・ディカプリオ  ケイト・ウィンスレット  キャシー・ベイツ  キャスリーン・ハーン  マイケル・シャノン