漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

グラン・トリノ(映画)オレの生き方

2009-05-14 | 映画
最後のシーンは「これぞ映画!!」と思わせる
アッと驚くそして感動的な映像です。
思わず涙が出ます。

さすが、クリント・イーストウッドや!!

「おいしいとこを持っていく」の究極のやり方だ

    

そこに至るまでの主人公ウォルト・コワルスキーのとった行動は、
力で押えこむ無茶なやり方だったのだろう。

彼の愛犬は超従順で穏やかなのだが、
それに比べて彼は、誰にも懐かないかみつき犬だ。
だからこういう選択しか残らなかった・・・のかもしれない。

朝鮮戦争の帰還兵で、人を殺した罪悪感が絶えず頭から離れない。
やさしく他人に接することなんてできない。
他人や自分の子供たちをも信用できない。
唯一、愛車グラン・トリノを磨き、逝ってしまった妻のことを
愛犬に向かってひとりごちるのが心の安らぎのすべて。

だけど、彼なりにきっと、
事あるごとに一生懸命考えて行動してきたのだろう、と思う。
だから、
いまさら懺悔することなんて、ほとんどないのだ。

人種の違う隣人が、ずかずかと、
星条旗をはためかせるウォルトの庭に、踏み込んでくる。
だけどそのおげで、
ウォルトは隣人を家族のように愛おしいと思えるようになる。

そんなコミュニケーションのとり方が、やっぱり必要なんだなあ。
現代のアメリカに忘れられてしまった付き合い方だったんじゃないだろうか。


★★★★☆
なんだか、ウォルトは、アメリカを象徴してるような気がするなあ。
そして、自分はどう生きればいいのか、いろいろ考えちゃいました。


監督・製作 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッド ビー・バン アーニー・ハー クリストファー・カーリー コリー・ハードリクト ブライアン・ヘーリー


追伸)
生き方を追求した作品と言えば、「ノルウェイの森」
ノルウェイの森の映画化でとうとう配役が決まったそう。
松山ケンイチ、菊池凛子、水原(新人)だとか。
なかなかおもしろそうな配役で、期待が高まります。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
気骨さ ()
2009-05-14 19:39:07
これ、昨日観て来ましたよ!
コーエン兄弟のにしようか迷ってたのですが、
先日観た「チェンジリング」の面白さに敬意を表して、
クリント・イーストウッド監督の作品をまた観ちゃいました。
PRを見た限りでは、単純な友情物語かと思いきや、
気骨のある、いい作品でした。
特に後半1/4位のまとめ方がすごいですね。

煩わしさから距離を置く事=孤独な日々 
ちょっと自分とも重なり、色々と考えさせられましたよ。

ノルウェイの森、ケンイチ君は予想的中!
28歳の菊池凛子が直子役・・・うーーーーーーん・・・
でも、ケンイチ君は彼女を絶賛していますね。
返信する
翠さん、考える映画 (やく)
2009-05-15 13:56:03
後になって考えちゃう映画っていいですね。
人によってすごく感じ方が違うんだろうと思います。

ノルウェイの森の松山クン、予想的中したんですね。さすが!
私は記事を見たときに、「あ、やられた!」と思いました。
この映画も考える作品になるといいですね。
返信する
こちらへも・・・ (miwa)
2009-05-15 22:47:55
コメントいただきありがとうございました。
映画好きな方からコメントいただけるなんて、
うれしくて!早速こちらにも来てしまいました。
グラン・トリノはいろいろな方面から考えさせられる、材料いっぱいでしたね。
なるほど!犬にまで象徴されていたとは!
やくさんの「かみつき犬」という言い方、その通りですね。
それも過去の罪悪感から、わざと自分をキラワレモノに仕立てて生きて来たのかな??

ノルウェイの森・・・・
私、密かに!?松山ケンイチ君のファンでもあるのでこちらで話題になっていてうれしくなってしまいました。

またおじゃましますね。



返信する
miwaさん、ありがとうございます (やく)
2009-05-16 16:07:01
さっそくコメントありがとうございます。

miwaさんも松山クンのファンですか。
彼は、いい声、いい表情で、年甲斐もなくついうっとりします。
それに役によって全然違う味わいも見せてくれますしね。

また、遊びに来てください。お待ちしています。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。