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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

武士の家計簿(映画)

2010-12-15 | 映画
経理課(?)の勤務風景。
そろばんの音が心地よく懐かしい。(役作りのために練習したのかな、そろばん)
今ならパソコンがずらっと並んでるところだけれど。


加賀藩の、経理課勤務サラリーマン「猪山さん」の壮絶なる借金返済物語。と言うより、
『芸は身を助ける』を証明した物語。というほうが合っているかもしれません。

几帳面な性格で真っ正直に入払帳を管理したら、出世もし、家庭の破算の危機も乗り越え、そんな几帳面過ぎる父親に反発していた長男もそろばんのおかげで命を落とさずに済んだのですから。(おっとネタバレ)

その几帳面な役に堺雅人はぴったりだし、その妻は仲間由紀恵ときて、
あまりにもありがちで真っ正直なキャスティング。
中村雅俊は、おじいちゃん役をやるような歳になったわけですが(ちょっとしみじみ・・・)、微妙にとぼけた感じがなんともいい。
その相手、松坂慶子ののんきぶりはやっぱりうまい。
おばばさま役の草笛光子はさすがの存在感。西村雅彦が脇を固めて温かい気分です。

そろばんを教える父親の冷徹さを振り返って「父上は私を一度もおんぶしてくれなかった」という長男。
「子供は覚えていないのよ」と穏やかに答える母。
成人してから、父母の深い愛情を初めて知る一場面。心にチクリと刺さりました。

想像を絶するような事件が起こるわけではないけど、
家族が丁寧に刻んでいく小さな歴史の中に、とても愛おしくて大切な感情を覚えました。


武士の家計簿:★★★☆ キャスティングがいいですね。
もうひとひねりあってもよかったかなあ。さらっと行き過ぎて物足りなさもありました。

監督 森田芳光
原作 磯田道史
出演 堺雅人 仲間由紀恵 松坂慶子 西村雅彦 草笛光子 中村雅俊

ハリー・ポッターと死の秘宝PART1(映画)懐かしくもあり最終章

2010-11-27 | 映画
しばらく観たいと思うものがなかった。
または、観たいと思っても遠い地での単館上映であきらめた。
「あ~、映画がみたい」・・・とストレスを徐々にため込みながら、
結局こういう(ハリー・ポッターの)時期を迎え、
これしか、ないなあ・・・と久しぶりに映画鑑賞。

これまでのシリーズは、
「とりあえず観ておく」という気持ちになったけど私の中で評価は低めだった。
『賢者の石』、『秘密の部屋』、『アズカバンの囚人』、
『炎のゴブレット』、『不死鳥の騎士団』、『謎のプリンス』・・・
これはなんの意味があるのか、いったいどこへつながりたいのか、
いつも消化不良のところがあったから。

しかし、この最終章。とうとう最終章。
このためだったんだと思わせてくれる登場人物が次々。
いや~な、ピンクのおばさんの登場さえ、なつかしくうれしい気分になった。
3人の子供たちもすっかり大人になり、映像全体に逞しさもあふれる。

『死の秘宝』の昔物語に「な~るほど」と納得し、
ぜひぜひ3つの秘宝をポッターたちに手に入れてほしいと思うけど、
すでに1つはヴォルデモートの手に!
そしてヴォルデモートとポッターの関係の謎は明らかにされるのか。

『賢者の石』が2001年上映なので、ここまで10年。
すでに忘れてしまっているストーリーも多いけど、
PART2ではぜひ、ゲイリー・オールドマンも再登場してほしいなあ。

ハリー・ポッターと死の秘宝PART1:★★★★
   映像もダイナミック。おそらく3Dを意識したんだろうと思うけど。


監督  デイビッド・イェーツ
出演  ダニエル・ラドクリフ  ルパート・グリント  エマ・ワトソン
ヘレナ・ボナム=カーター   ロビー・コルトレーン  トム・フェルトン
レイフ・ファインズ

インセプション(映画)配役ばっちり

2010-08-03 | 映画
いや~、映画の洋モノ好きにはたまらないキャスティングです。
そして、映像美も素晴らしいです。

映画「ダーク・ナイト」で大評判だった監督クリストファー・ノーランが
次にどんな映画を撮るか? 注目の的の中、
みごとにその期待に答えてみせた、ってところじゃないでしょうか。

レオさまファンとして彼を中心に配役を考えるわけですが、
(どうかこの発想には目をつぶってください
彼の妻役を(一番気になる)私の大好きなマリオン・コティヤールが演じて
ガッツポーズをとり(もちろん心の中で)、
しかも、ドキドキの極みに聞こえる「あの音楽」がなんと、
マリオン・コティヤールが怪演して最優秀主演女優賞を獲得した
「エディット・ピアフ」の歌声と来ては、もう膝を打って喜んでしまった。



渡辺兼もぴったりだし、繊細なマスクのキリアン・マーフィーは
ダーク・ナイトやバットマン・ビギンズにも出演しており、
プルートで朝食を」の彼もよかったしなあ。
マイケル・ケインはもちろん名優でバットマンシリーズの「顔」でもあるし、
エレン・ペイジも若いながらレオさまの向こうをはっていたし・・・、
ああ、全部ほめなきゃ不公平だけど、とにかくとにかくいいメンバーたちで、
幸せ気分の中で観ることができる。

で、ストーリーは、
人が眠って夢を見ているすきに潜在意識に侵入して、ある作為的意識を
植えこむという悪意に満ちた作戦だけど、
最期は、クリストファー・ノーランなりの正義感じゃないかと思う。

「お前には失望した」その理由は「お前が私のまねばかりするからだ」
いいんじゃないでしょうか。
やっと、やっと、たどり着いた「現実の」平安。きっとすべてがいい方向へ向かう。
そう信じたい。

★★★★☆ あと0.5はなんだって?なんだろうね?
      これで満足するのは、なにかもったいない感じ?かな。

監督・脚本 クリストファー・ノーラン
出演 レオナルド・ディカプリオ 渡辺謙 ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
マリオン・コティヤール キリアン・マーフィー エレン・ペイジ
トム・ハーディ マイケル・ケイン

クレイジー・ハート(映画)歌手のコリン・ファレル

2010-06-18 | 映画
人生の一つのヤマを乗り越えた、次。
ずるずるとずり落ちていくのか、またはもう一度奮起して出直すか、
男の人生後半、そんな分岐点ってあるんだろう。

だけどおそらくずるずる落ちていく可能性のほうが大。

映画前半の、カントリーミュージシャン、バッド(ジェフ・ブリッジス)の毎日は
女性の私が見る限りでは、目を覆いたくなるような姿・・・
酒浸りだし、でっぷり張り出たお腹でパンツは苦しそうだし、
ひげ面もぐしゃぐしゃだし、何かを創造するなんてもうめんどくさそうだし・・・
まあその姿はどうにも『クレイジー・ハート』かも。

『ああ、あのジェフ・ブリッジスもこうなるのか』
と、真剣に落ち込みそうになるほどリアルな情景。

人生なかなか甘いもんじゃありませんが、
失意のどん底からやっと生まれた歌は心に染みいる素敵な歌でした。
そして見守ってくれる同年代の友人たちもステキでした。


「クレイジー・ハート」:★★★☆ やっぱり素敵なジェフでいてほしい。
今まであまり好みでなかったコリン・ファレルの歌う姿に一目ぼれしてしまいました

監督・脚本・製作 スコット・クーパー
音楽 T・ボーン・バーネット
出演 ジェフ・ブリッジス マギー・ギレンホール ロバート・デュバル コリン・ファレル

告白(映画)覚えのある残酷さ

2010-06-09 | 映画
私が行った劇場は若い人が多かったです。
『君らはどんなふうに感じてんだろう』って、ちょっぴり心配しながら画面を観てました。
そして十分年齢を重ねた私でさえ、それぞれの『告白』にかなり同調してました。

それほど、ごく身近にあり得る事柄で、たぶんかなりの人にそんな覚えがあって、
中学生時代は少なくとも1度くらいはそんなことを考えたはずで、
だけどそんな思いの通りに行動してしまったら、間違いなく結果はとっても残酷


残酷さや怖さを隠して美しい青春を『演じる』中学生たち・・・

母親の思い、子供の思い、そのひとつひとつは素直で純粋なのに、
うまく通じ合わずに微妙に歪み、まだ手だてを知らない子供はどんどん歪み進む。
あげく、子供は思いを達成するために非情な手段でも平気で選ぼうとする。

幼い学生どうしも同様で経験が少ないゆえの恐れから過激な防衛行動にでてしまう。


むやみに励ます熱血教師の言葉のなんと残酷なこと

あと一歩を踏みとどまらなければ・・・
なのに容赦なく煽る女教師・森口悠子(松たか子)。
我が子を殺された母親の思いは比類なく残酷なようです。たとえ相手が子供でも。

踏みとどまらず思うままに突き進んでしまった悲惨劇。


『告白』:★★★★ こんなに残酷な物語なのに、どこかで小気味良い気持ちになってしまった自分にオロオロ。それは映像作りの見事さにあると思うけど、二度観たら胸が痛くなるほどつらいだろうなあ。

監督・脚本 中島哲也
原作 湊かなえ
出演 松たか子 岡田将生 木村佳乃

グリーン・ゾーン(映画)世界を思い通りにしようとする傲慢さ

2010-05-26 | 映画
こんな映画を作れる自由がアメリカにはある?、というより
それほどの年月がたったと言うことでしょうか。

イラクに、大量破壊兵器はなかったという真実。
アメリカの、支配欲によって捻じ曲げられた偽情報で戦争までやってしまった傲慢さ。

世界を好きなように動かしてやるというアメリカ政府の考え方は、
今の日本にとってはうらやましくさえ思うけど、
『われわれの国を外国人の好きなようにはさせない』と言い放った
イラク人の言葉が心に刺る。

同時に、無益な戦争によって命を落とした人と悲しみのうちに残された人が
多くいることを思うとあまりにむなしい事実です。
(国を仕切る人の傲慢さによって、被害を被るのはいつも、平和に暮らしたいと願う一般国民ですもんね)


『グリーン・ゾーン』★★★☆
「ボーン・スプレマシー」「ボーンアルティメイタム」のすばらしい記憶が
邪魔をして若干物足りなさを感じてしまいましたが、
『こういう失敗をした』ということを記憶として残しておくべきですね。

監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン、グレッグ・キニア、ブレンダン・グリーソン、
エイミー・ライアン、ハリド・アブダラ、ジェイソン・アイザックス

のだめカンタービレ最終楽章後篇(映画)上野樹理にくぎ付け

2010-05-01 | 映画
前篇は、映画館がまさにコンサート会場と化しすごい盛り上がりでしたが、
後篇は、のだめと千秋の揺れ動く恋愛感情が中心でした。
原作を読んでないのですが、最近の漫画ってなかなか心理描写も深いのね。
二人の雰囲気も前篇より大人っぽく感じ、
なんだか見ていて照れくさい気分になったりして


そんなのだめがすべてを振り切ってシュトレーゼマンと臨むショパンのピアノ協奏曲。
このシーンの、のだめ(上野樹理)の表情が素晴らしいです。
ちょっとツンとした表情に彼女の気持ちの強さが、押し倒されそうなくらい伝わってきました。
すごい女優さんです。
シュトレーゼマンの指揮ぶりも堂々として、うっかり本物の音楽家かと思ってしまいました。

「のだめカンタービレ最終楽章後篇」:★★★☆

監督 川村泰祐
出演 上野樹里 玉木宏 瑛太 水川あさみ 小出恵介 ウエンツ瑛士
ベッキー 山田優 なだぎ武 福士誠治 吉瀬美智子 伊武雅刀 竹中直人

シャッターアイランド(映画)悲しすぎるー

2010-04-24 | 映画
なるほどねー。そういうことねー。

すっかり騙されたけど、それはつまり、もっぱら「そっち側」に立って見てみれば
なにも異常なことはない、ということになる。
この映画のからくりを知ってもう一度「こっち側」から見てみれば、
あの行動は変だとか異常だとかに見えてしまうかもしれない。

      
あまりにも心の痛手が大きな事件、それもただただ悔むしかないような
事件に遭遇してしまうと、その現実を受け入れることができなくなる。

もしも受け入れ、世間からお涙を頂戴するような『善人』に
なったとしても、事実に耐えて生き続けることなんてできない。
『モンスター』だと言われようとも、「そっち側」の精神世界にいるほうが
せめて生きていられる。

ってなふうに最後の言葉を理解してみたのだけど、どうかなあ。

「そっち側」(そこでチャックが絶対捕まえてやると追い求めているのは、
なんと「自分」ですよ、悲しすぎるー)にしかいられない彼に、
どうにも切ない気持ちになり、
個々によって「正常」と「異常」のものさしはすごく異なるので、
人どうし生きてゆくのは難しいことだなあと思う。

      
叩きつけるような大きな効果音は激しい頭痛に苛まされる彼の頭の中の音でしょうか。

レオナルド・ディカプリオの演技は磨きがかかって、
複雑な役どころを自然に演じてましたねえ。
もっと明るい役も今後観たいかなあ。

「シャッターアイランド」:★★★★
  レオ様の映画でちょこっとおまけ気分かも。
  それでもあとあといろんなことを考えさせられる映画でした。

監督 マーティン・スコセッシ
原作 デニス・ルヘイン
出演 レオナルド・ディカプリオ  マーク・ラファロ   ベン・キンズレー

第9地区(映画)破られる既成概念

2010-04-19 | 映画
ゴキブリには悪いけど、ゴキブリが嫌いです。
どうにもあの触角と顔のあたりが・・・
幼いころから植えつけられた先入観でどうにもなりません。

差別とは、理屈抜きのそんなことからも始まるのでしょうね。

ゴキブリを連想してしまう宇宙人と、空を覆って動かないドでかい宇宙船と
南アでは20年も共存しているという設定に驚き、よくぞ人類は宇宙人とここまでと感動するけど、
なのに始めのうちは、こんなにイライラする映画か?と不安になり、
やがて人間と宇宙人(というよりヴィカス)との戦いに及んでは、
二転三転する展開に驚きとともにのめりこみ、
そのたびに主人公ヴィカスの見え方もコロコロ変わる。
傷ついたヴィカスを早く救えるという方法に期待すれば、宇宙人は平気で3年待てという。
またしてもその一言に既成概念を打ち砕かれ、もうすっかりしてやられた感じ。

なんだか、いちいちの事柄に度肝を抜かれるのですが、たぶんそれは相手が宇宙人だからで、
人類の歴史を振り返れば、平気で何十年も人道的でない状況を続けていたりするのは
まれではなく、逆にこの映画によってそのことがすごく異常なことだと改めて気づかされたりする。


「第9地区」:★★★★★ 思い切って。 驚きの連続ですごく新鮮な感覚でした。

監督 ニール・ブロムカンプ
製作 ピーター・ジャクソン
出演 シャルト・コプリー デヴィッド・ジェームズ ジェイソン・コーブ

追伸)昨日の日曜日、シャッター・アイランドを観ようとのんきに出かけたら
チケット売り場が「アリス」と「のだめ」によって埋め尽くされており、
チケットを買うだけで30分近くかかりやっと入場できました。
いやな予感はしてたのだけど、こんな話題作が同日で上映スタートするなんて
珍しいですよね。疲れました~。映画の感想は後日・・・

NINE(映画)ごきげんなミュージカル

2010-04-01 | 映画
私的には好きですねー、こういうの。

まったくアイデアが出てこなくなった映画監督グイド。
どう絞っても全然出てこない、集中できない、いろんな女に気が散る。
そして妻には愛想尽かされ、愛人は自殺未遂をしでかし、あこがれの女優も離れていく、
子供のころ海辺であった女を女々しく思い出し、絶対的なママに心ですがる・・・
挙句、進むところまで進んでいた第9作目の映画企画をばっさり
キャンセルしてしまったグイド。

これ以下はない、というほどの泥沼状態です。

そんなグイドに絡む女たちを演じる面々がこの映画ではハンパじゃありません。

妻ルイザ(マリオン・コティヤール):つつましやかな美しさ(それでも結婚によって自分の可能性を奪われたという怒りの思い)

愛人カルラ(ペネロペ・クルス):どうにも困ってしまうほど愛くるしい

ファッションアドバイザーリリー(ジュディ・ディンチ):包容力のある頼りになる女性

あこがれの女優クラウディア(ニコール・キッドマン):きりっとした美しさはやっぱりニコール

ファッション誌のステファニー(ケイト・ハドソン):軽やかな美しさ

久々のケイト・ハドソン、涼しげなベビーフェイスがいいですねー。
ファッションショー的な演出が楽しいです。
後日、このシーンの曲がラジオで流れるのを耳にして、思わず心が躍りました。

浜辺の女サラギーナ(ファーギー):すごい迫力。

彼女の歌うシーンはミュージカルとして最大の見どころ、圧巻です。

グイドのような泥沼状態やそれぞれの女性の思いひとつひとつに
ピリッと感じるところがあるのよね。

「NINE」:★★★★
全部イタリア語でやってくれたら、もっとかっこよかったかも。
思いのほか後に引きずる(曲が頭から離れない)ごきげんなミュージカル

監督 ロブ・マーシャル
脚本 アンソニー・ミンゲラ
出演 ダニエル・デイ=ルイス マリオン・コティヤール ペネロペ・クルス
ジュディ・デンチ ケイト・ハドソン ニコール・キッドマン
ソフィア・ローレン ファーギー

シャーロック・ホームズ(映画)ウイット

2010-03-17 | 映画
イギリスって小粋な会話を楽しむ文化があるようですが、
この映画もそんな風習がしっかり現れてます。
シャーロックとワトソン君の会話が小気味よくウイットに富んで楽しいです。

もう一度、字幕ではなくて吹替えでじっくり会話を味わいたいです。

シャーロックは格闘がすごく強い、もちろん頭脳明晰。
だけどふだんの生活はよれよれで、誰かの手助けがないと生きていけないみたいな性格。
それに対してワトソン君(字幕ではすべて"ワトソン君"と呼んでいる)は
聡明な婚約者もいるスッキリした医師で、そんなシャーロックの面倒を
見てあげてるような力関係。

お久しぶりの感もありますが、ロバート・ダウニ・ジュニアとジュード・ロウ、
この組み合わせ、なかなかおもしろいんじゃないでしょうか。

映像はスピーディでしかも分かりやすく、街並みなど背景も素晴らしいです。

シャーロックの、これから格闘する相手の弱みを瞬時に見極め、
攻撃手順をまるで将棋の手を読むように分析するシーンはスローモーション、
そしていざ格闘が始まると数秒で決着。なるほどー

謎解きシーンも、見逃した小さな場面をパパパッとフラッシュバック
してくれるので、それも、なるほどー

そして終わり方は、興行成績が良ければ、第2弾をつくるぞって意思がみえみえ。
確かに、すごく賢いという悪の権化の正体がまだ明かされてないし、
二人の恋の行方も興味あり。

「シャーロック・ホームズ」:★★★★ぜひ第2弾をつくってね。

監督 ガイ・リッチー
出演 ロバート・ダウニー・Jr ジュード・ロウ レイチェル・マクアダムス
マーク・ストロング  ケリー・ライリー 

しあわせの隠れ場所(映画)サンドラ最高!

2010-03-08 | 映画
今年は映画を観るぞと思い立ち、
観始めると次々と気になる作品が出てきてなかなか忙しいことになってます。
一方、私の生活環境は、週末しか無理、なのに週末研修会の回数が増えた、
結果悔しい思いのまま見逃す作品が多々・・・
ん~、ストレス解消の映画がストレスにならないようにしなければ。


そんなときに、サンドラ・ブロック。
ストレス解消にうってつけです。

彼女の出演する映画は、ほとんど彼女のための映画になってますねー。
サンドラのペースにみんなが気持ちよく巻き込まれてしまう、
そんな存在感はさすがです。
こんなアネキについて行きたいと思ってしまいます。
小気味よく、痛快です。全女性の見方です。

というわけで、観賞後の気分は 「あー、すっきりした!」

「しあわせの隠れ場所」★★★★:すべてはサンドラのためにある!

監督 ジョン・リー・ハンコック
出演 サンドラ・ブロック ティム・マッグロウ クイントン・アーロン
   キャシー・ベイツ リリー・コリンズ ジェイ・ヘッド レイ・マッキノン


追伸:サンドラ・ブロックさん、アメリカアカデミー賞、最優秀主演女優賞獲得おめでとう!

ところで最低主演女優賞(ラジー賞)も別の映画
「オール・アバウト・スティーブ(原題)」で獲得。
通常は会場に本人がくることはめったにないそうだが、
サンドラは、その映画のDVDを台車いっぱいに積んで登場し
スタンディングオベーションを浴びたとか。
彼女「らしい」と思う

おとうと(映画)・・・

2010-03-03 | 映画
薬剤師会からのお知らせで、この映画を観ましょうってポスターまで送ってきてたんですよ。
なので多少義務感も感じて出かけたのですが・・・・

劇場に入った瞬間、こりゃ失敗したかも、と思ってしまうくらい客席年齢層が高い。
恐らくほとんどは1000円層じゃないか?ってくらい・・・
(いや、自分も大差ない年だけど)



これも吉永小百合さまのおかげだろうか。

冒頭の日本の歴史回想シーンから想像すると、
映画の中の、薬剤師、高野さん(吉永小百合)の年齢は50代後半。
ん~確かに、小百合さまは実年齢よりはずっとずっと若く
(ってくわしい年齢は知らないけど、ずっと昔から映像世界にいるよね)
どこから見てもばっちりきれいな50代。心底恐れ入る。

で、感想ですが・・・

人の最期は見てるのが辛くて辛くてボロボロ泣いちゃったけど、
なんか、ちぐはぐだったなあ。
家族なのに口調のテンポがバラバラで、ぜんぜん血がつながってる感じがない。

それに言わせてもらえば、
薬剤師の仕事はあんなに片手間じゃできませんよ。
(映画だから仕方がないか・・・)
ちゃらちゃらやってそうでも責任は重く、
この私でも、親の死に目にゃ会えないくらいの気持ちで緊張しながらやっている。
(それでも世間一般の、街の薬局ってあんなイメージかなあ・・・)

「おとうと」★★☆
なんだか気がおさまらずに、ゴメン
それに、内容が身につまされ過ぎて拒否反応もあったりするのよね。
(映画に夢を求めてる私にとっては現実的過ぎたかも)

監督・脚本 山田洋次
脚本 平松恵美子
出演 吉永小百合 笑福亭鶴瓶 蒼井優 加瀬亮 小林稔侍

インビクタス・負けざる者たち(映画)ぐっときました

2010-02-10 | 映画
またしても、クリント・イーストウッドにやられました。

ネルソン・マンデラが、27年間に及ぶ投獄から放たれ
見事大統領になったところから話は始まり、これまで
迫害され続けた黒人と、多くの権力をいまだ有している白人が、
協力して新しい国づくりをしていかなければならない、
いったいどうするか、
という難題に対し、ラグピーワールドカップをうまく利用した、という話ですが・・・

ストーリー展開に大げさなものはないのに、じわじわと胸が熱くなります。
(もちろん、マンデラはいいことを語るけど)
観ていながら、「ああ、またクリント・イーストウッドの思うがままだ・・・」
と思うのですが、徐々に盛り上がる感動から逃れられないのです。

マンデラは、政治家として相当したたかです。
「赦し」とか言われてるけど、赦すとか赦さないとか
そんな次元にいたのでは新しい展開はなく、
もっと超えた次元で彼は国づくりを考えています。
そんな大きさが、少しずつ賛同者を増やしてゆき、
スポーツの祭典を利用することで一気に気持ちをひとつにしてしまった。

ワールドカップの決勝戦、しかも延長戦で、残り時間ぎりぎりで、
(これだけ条件がそろえば、感動しないはずがないじゃん)
勝利する。(おっと、ネタバレ!)
これで国は新しいスタートをきることができる!
よかった、よかった、よかった!
の感動がこみ上げて実に気分爽快になるのです。

「インビクタス・負けざる者たち」★★★★☆
南アフリカの独特な風景、そしていい音楽、マット・デイモンのたくましい体躯
くやしいくらいクリントの映画作りはさすがで、くやしさに☆マイナスしてしまった。
「インビクタス」は「負けざる魂」と字幕では訳してました。

監督・製作 クリント・イーストウッド
原作 ジョン・カーリン
出演 モーガン・フリーマン  マット・デイモン  トニー・キゴロギ
   パトリック・モフォケン  マット・スターン

Dr.パルナサスの鏡(映画)

2010-01-26 | 映画
素通りできなかったこの映画。
なんせ、ヒース・レジャー亡き後を引き継いだのがジョニー・デップ、
ジュード・ロウ、コリン・ファレルだって言うんですから。

夜な夜な見る夢の中のような映像。
異次元空間に迷い込ませてくれる演出も映画の醍醐味のひとつで、
映像的評価は高いかもしれません。

ただね~、
これだけのメンツをそろえておきながら、あくまで友情出演の域を出ない扱いは、
もったいない気がするんですけど・・・

「永遠の命」をご褒美にした「掛け」にしては迫力に欠けるし、
悪魔も、その悪魔に送り込まれたというトニーも、結構いい人に見えちゃって
ダークナイトのあの空恐ろしい世界には及びもつかないのです。

「Dr.パルナサスの鏡」★★★☆ 結局「男のわがまま」が鼻につく物語に終わってしまったような。

監督 テリー・ギリアム
出演 ヒース・レジャー クリストファー・プラマー ヴァーン・トロイヤー
アンドリュー・ガーフィールド
ジョニー・デップ コリン・ファレル ジュード・ロウ