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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

ヒューゴの不思議な発明(映画)手作り時代のよさ

2012-03-06 | 映画
毎日時間を調整する大時計の歯車。小さなゼンマイ仕掛けのネズミのおもちゃ。
ひとつひとつ組み立てる、修理する、そんな人の「手」を感じさせる時代のよさを感じます。

そして無声映画の撮影風景も楽しく、こうやって手作りしたのか~と興味津々。
人に喜びを与えるもの、手品の次がなんと映画作成とは。

からくり人形の瞳、犬の表情、カチカチ音がする義足、駅構内の喧騒、淡い片思い・・・
そんなものに囲まれているうち、夢とかロマンとか素直にそういう中に入り込める映画でした。

マーチン・スコセッシ監督、今回も画面に登場してましたね(カメラマン)

ヒューゴの不思議な発明:★★★★人の背丈見合う生活を大切にしたい


監督マーティン・スコセッシ
出演 エイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・モレッツら。
出演
エイサ・バターフィールド
クロエ・グレース・モレッツ
ジュード・ロウ
ベン・キングズレー
サシャ・バロン・コーエン
クリストファー・リー
レイ・ウィンストン
エミリー・モーティマー
ヘレン・マックロリー
マイケル・スタールバーグ
フランシス・デ・ラ・トゥーア
リチャード・グリフィス

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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(映画)

2012-02-21 | 映画
トム・ハンクスにサンドラ・ブロック、お気に入りの二人ですが、共演は珍しいのでは?
ということで久しぶりに気合十分で出かけた映画。



あの9.11で父親(トム・ハンクス)を亡くした子供オスカー(トーマス・ホーン)の
行動を中心に失った悲しみを乗り越えようとする家族の物語。
と、書くと単純な感じだけど、
そうすんなり乗り越えられるはずはなく、
オスカーの、突然大好きな父親を失った驚きで、
じっとしていられない、がむしゃらでじりじりする感情、
そして電話に出なかった後悔の念はパンパンにはち切れそうで、
いろんな彼の思いがそれこそ「ものすごくうるさい」ほどあふれてくる。

観終わって、家に帰りついて、
この映画の感想がまとまらないのに、なぜだか、
涙がはらはらとこぼれそうになってあわててしまった。

祖母の家の間借り人(マックス・フォン・シドー)とのやり取りが素敵でした。

★★★★:震災後の日本にはまだちょっとつらいテーマかも。
     だけどある意味特別な思いを込めて観ることもできる。

監督 スティーヴン・ダルドリー
トム・ハンクス (Thomas Schell) サンドラ・ブロック (Linda Schell)
トーマス・ホーン (Oskar Schell) マックス・フォン・シドー (The Renter)
ヴィオラ・デイヴィス (Abby Black) ジョン・グッドマン (Stan the Doorman)
ジェフリー・ライト (William Black) ジェームズ・ガンドルフィーニ (Ron)
ゾーイ・キャルドウェル (Oskar's Grandmother)

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オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン(映画館で)

2012-02-07 | 映画
やっとわが地のシネコンにやってきました。オペラ座の怪人舞台公演の映像。

劇場内の様子からスタート。カメラは劇場最上階の席から見下ろしている。
開演1分前のざわつく劇場内は、期待でいっぱい。
やがてオーケストラの指揮者登場で拍手。
やっと始まるぞー。
静かなオークションシーンで始まり、まもなくあのパイプオルガンの音が響き渡る。

演出は多彩。そこへおなじみの音楽が流れれば気分は一気に盛り上がる。
どんどん自分も劇場内にいるような感覚に陥っていきます。

オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン映像

最後にゲスト登場でさらに感動が倍増。
いつの間にかカメラは正面SS席。
なんとサラ・ブライトマンと4人のファントム役。

「オペラ座の怪人」の女性主人公クリスティーヌ・ダーエはサラのために作られたそうで、
彼女を囲んで往年の4人のファントムが声を重ねるシーンは、拍手しっぱなしで見てました。
ファントムの哀しい切ない思いに、胸がみしみしして、
口を開けっ放しで涙をタラタラ流しながら入り込んでいる私。なんとアホな情景・・・
最後はずーっと一人で拍手してました。

ここはロンドン、ああ。これから一歩外に出るとあっとうまに日本の見慣れた場所・・・
やだやだやだーー。

映画館の新しい楽しみ方、こりゃ病み付きになりそうです。



2011年10月、イギリス・ロンドンでの初演から25年になる人気ミュージカル「オペラ座の怪人」記念公演を映像化。19世紀のパリ・オペラ座の地下に住みつく怪人とコーラスガールとの悲恋を豪華絢爛(けんらん)に描く。映画で使われたスワロフスキー・クリスタル製のシャンデリアが舞台を飾り、華やかな舞台をよりゴージャスに演出。「ジーザス・クライスト・スーパースター」「キャッツ」などの作曲家、アンドリュー・ロイド・ウェバーが手掛ける音楽に彩られたロマンチックな恋物語を堪能したい。

製作は、キャメロン・マッキントッシュ、作曲はアンドリュー・ロイド=ウェバー、出演はラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲス、ハドリー・フレイザー、セルゲイ・ポルーニン。
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コンテイジョン(映画)出演者を伏せて上映すれば

2011-11-29 | 映画

怖いで~、新ウイルス。
あの人の手がドアノブに、咳き込んでほかの人に、グラスからまたほかの人に・・・

新ウイルスがどんどん拡散して免疫のない人類はバタバタと倒れていく
かつてのスペイン風邪とか、新しいところではSARSとかが思い出されて
防ぎようがないという恐怖感が、すごい。
映画鑑賞中に咳でもしようものなら、きっとつまみ出されるに違いない。
(実際、緊張のあまりツバを飲み込んだら誤って気管に入って咳き込み
他の席から非難するように咳払いが聞こえ、必死に我慢したけど、
その咳払いもまた非難されてたかもってくらい咳厳禁!)

監督スティーブン・ソダーバーグといえば、私の中では「トラフィック」。
だけど調べてみたらもう10年前なんですね。
そして出演メンバー。
これだけそろえていったいドンダケすごい映画になるんだろうって思っちゃうよねー。

(出演)マリオン・コティヤール  マット・デイモン  ローレンス・フィッシュバーン
ジュード・ロウ  グウィネス・パルトロウ  ケイト・ウィンスレット
ブライアン・クランストン  ジェニファー・イーリー  サナ・レイサン

期待を膨らませるだけ膨らまして挑むもんだから、
これだけ?っていう物足りなさのほうが記憶に残ってしまう。

後でじっくり思い返せば、情報社会の恐ろしさや深い愛情物語も
描かれてたなあと思い当たるけど、
ぼーっと見ていたのではその人間模様の感動がぼやけてしまいかねない。
こちらも久しぶりの映画で集中力に欠けていたかもしれないけど。

(レンギョウは本当に効いたのだろうか?ジュード・ロウはマスクをせず外を歩いてたよね。
ちなみに連翹は清熱解毒薬として用いるので、可能性はあるなあと思いながら観てた)

いっそ出演者の名を伏せて上映したら驚いただろうなあ
観て初めて次々と登場する豪華出演者にそのたびに「おおっ」と驚く!
間違いなく★5になるよ、きっと。


コテイジョン:★★★☆ それでも俳優一人ひとりの演技は印象に残った。

探偵はBARにいる(映画)いい感じ

2011-09-28 | 映画


大泉洋主役で舞台は札幌繁華街、とくればおそらく北海道民にはたまらない映画でしょう。

大泉くんの懸命に二枚目作ってるところが少々鼻につきますが、
まあ、今後こんなハードボイルドな役が板について来れば、彼はいわゆる大物になるのでしょう。
今はその最中ってことで、温かい目で見ることにします。

電話の主「近藤京子」がいったい誰なのか?
劇中のいくつかのセリフや写真でまんまと騙されるのですが、
「彼女」と解ってからの後半、
畳み込むように場面がフラッシュバックして、盛り上がります。

さすがに小雪さんはおいしいとこもっていきます。
そして文句なくかっこいいです。

最後に、探偵(大泉)が沙織(小雪)と初めて出会ったシーンが映り、
彼女の腕時計を探偵がほめます。
「そんなすごい時計くれる彼氏、ろくなヤツじゃないんじゃない?なんかあったら相談してよ。」
みたいなこと言って名刺を渡すと、
沙織は「大丈夫、素敵な人だから」とか言ってにこっと笑います。
切ない気持ちになって、うるっときました。

探偵はBARにいる・★★★★:そうそう、カルメン・マキさんの歌も久しぶりでやっぱりよかったなあ。

監督 橋本一
脚本 古沢良太
須藤泰司
原作 東直己

キャスト(役名)
大泉洋(探偵) 松田龍平(高田) 小雪(沙織) 西田敏行(霧島)
マギー 榊英雄 本宮泰風 安藤玉恵 新谷真弓 街田しおん 野村周平  カルメン・マキ
中村育二 阿知波悟美 田口トモロヲ 浪岡一喜 有薗芳記 竹下景子 石橋蓮司
松重豊 高嶋政伸

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ハリー・ポッターと死の秘宝PART2(映画)迫力の映像

2011-07-23 | 映画

とうとう終結したハリー・ポッター。

お気に入りのゲイリー・オールドマンもデヴィッド・シューリスも
ちらっとだけど登場してくれて、ああもう終わりなんだなあとしみじみ気分に。


3D時代となり(私が見たのは3Dじゃなかったけど)、映像もダイナミックで
戦いのシーンは迫力がありましたねー。

敵を欺くためには見方から。そんな役回りをかって最後まで敵か味方かわからなかった
謎めいてそれでもポッターに愛情を見せていたセブルス・スネイプ役のアラン・リックマンは、
きっとこれで名優としての名を残すことでしょう。

昨日はTVで「謎のプリンス」を吹き替えでやってましたが、
ボルデモートの若いころの謎が蘇えり、な~るほどと今頃納得していた私。
これまで、外国映画は絶対字幕とこだわっていたけど、
ハリー・ポッターに関しては、理解が行き届いていないことが判明。
こりゃ~、また最初からこの10年におよぶシリーズを、吹き替えで
たくさんの登場人物とその微妙な関係をがっちり理解する必要がありますが、
10年分となると、なかなか決心がいるなあ。

映画館で、月替わりくらいで、格安で、復習やってくれないかなあ。

★★★★:観ていてちょっと胸が熱くなった・・
     もうおなか一杯って感じもあるけど、終わってしまうのはやっぱりさびしい。

監督 デヴィッド・イェーツ
製作総指揮 ライオネル・ウィグラム
製作 デイヴィド・ヘイマン
デイヴィッッド・バロン
脚本 スティーヴ・クローヴス
原作 J・K・ローリング

ダニエル・ラドクリフ (Harry Potter)
ルパート・グリント (Ron Weasley)
エマ・ワトソン (Hermione Granger)
ヘレナ・ボナム=カーター (Bellatrix Lestrange)
ロビー・コルトレーン (Rubeus Hagrid)
トム・フェルトン (Draco Malfoy)
レイフ・ファインズ (Lord Voldemort / Tom Riddle)
ブレンダン・グリーソン (Alastor Moody)
リチャード・グリフィス (Vernon Dursley)
ジョン・ハート (Mr. Ollivander)
ジェイソン・アイザックス (Lucius Malfoy)
ヘレン・マクロリー (Narcissa Malfoy)
ミランダ・リチャードソン (Rita Skeeter)
アラン・リックマン (Severus Snape)
マギー・スミス (Minerva McGonagall)
ティモシー・スポール (Peter Pettigrew)
イメルダ・スタウントン (Dolores Jane Umbridge)
デイヴィッド・シューリス (Remus Lupin)
ジュリー・ウォルターズ (Molly Weasley)
ボニー・ライト (Ginny Weasley)

デンデラ(映画)・・・発想が男性的?

2011-07-09 | 映画

姥捨て山に捨てられた70歳以上のばあさま方が、デンデラという村でしっかり生きていたというお話。

キャストはそうそうたる女優陣で、迫力の女優魂をみて感動しようかなあと
気楽に映画館に行ったら大入りでびっくり。
中高年男女に大人気なのか? なんせこのメンバーだしなあ・・・

まずこの豪華な役者たちを判別するのがなかなか難しいです。
観終わった後にキャストリストを見て、ウッソーどこにでてた~?と思った女優さんが何人もいる。
いまだに不明だ。

さて、歳をとるとこんな気持ちになるだろうか、正直言ってわからん・・・

デンデラをつくった100歳になる彼女(草笛光子)は、一人っきりのときの映像では、
解放され自由な生活を充分楽しんでいたように見え、
(実際、一人で年寄りが山の中で生きるなんてそんなに楽じゃないと思うけど)
それが、自分を捨てた村を皆殺しにしてやる!なんて目標をたてるだろうか。

百歩譲ったとして、それを阻む熊とか雪崩とかに直面して、
あんな男みたいな悔しそうな表情で立ち向かうんだろうか。

「ここは地獄だ」というセリフがわからないでもない。
何が間違ってるんだろう、この村は。

一方「自分の思うようにしろ」と言われて(いままで自分で考えたことが
ないからどうしていいかわかんねえといっていた)、目が覚めたように
熊を追う女(浅丘ルリ子)のその行動も理解に苦しむ。
熊は何の表現型なのか。熊に勝ちたいと思った彼女の発想の原点は何か。


デンデラ:★★★ なんかこう、発想が男性的なような気がしてしっくりこない。
自分が老後、捨てられたりしたら相当悔しいけど、
年寄り同士が集まったら、もう少し穏やかな心境にならんもんだろうか。
とりあえず、若者に頼ることができない分、筋骨は衰えないようでそれはいいかも。


監督 天願大介
キャスト
浅丘ルリ子  倍賞美津子 山本陽子 草笛光子 山口果林
白川和子 山口美也子 角替和枝 田根楽子 赤座美代子

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉(映画)想像力をかきたてられない

2011-06-14 | 映画
久々の3D、海の映像は確かにその効果がありましたね。
がしかし・・・
3作目「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」であんなに盛り上がり、
続編を期待したのに、正直言って今回はちょっと拍子抜けか。
なので先々週に観たのに、すっかり書くのを忘れてしまいました。

監督が変わったのですね。
ゴア・ヴァービンスキー監督の流れにやっと慣れてきたと思ったのに、
この作品はロブ・マーシャル監督でした。

主役はどちらかというとこの写真の二人でしょう。
なのでエンドロール後のおまけシーンは、人魚に連れて行かれた青年の映像かと期待したら
(だって、浦島太郎みたいに竜宮城でちやほやされてたりしたら、
ディズニーっぽいかなあなんて想像してみたわけよね)
違ってまして、ちょっとずっこけました。
今後はペネロペパワーで行くんでしょうか。
そして、あの人形が次回の話に登場するのでしょうか、ねえ。

★★★☆:監督ロブ・マーシャルということで、これまでの奇想天外なストーリーと比較すると
     想像力をかきたてられないおとなしめの作品となってしまったかも。
     彼の作品の「NINE」はお気に入り

監督 ロブ・マーシャル
キャスト(役名)
ジョニー・デップ (Jack Sparrow)
ペネロペ・クルス (Angelica)
ジェフリー・ラッシュ (Barbossa)
イアン・マクシェーン (Blackbeard)
ケヴィン・マクナリー (Gibbs)
アストリッド・ベルジェ=フリスベ (Syrena - Mermaid)
サム・クラフリン (Philip)
キース・リチャーズ (Captain Teague)


ブラック・スワン(映画)シビアな精神世界

2011-05-17 | 映画
「パーフェクト・・・」(完璧・・・)
と最後につぶやいたニナ。


驚愕の展開を見せてくれます。
この展開は、レオンナルド・ディカプリルの「シャッターアイランド」に似てますかねー。

想像性豊かな映画だから可能なこの展開。
観る者は疑いもなく不思議な空間に浸り、ママ(バーバラ・ハーシー)や
陽気なリリー(ミラ・クニス)を偏見の目で見、前宣伝で見たような羽が
早くニナに生えないかと期待します。
そしてとうとう・・・あのブラック・スワンの妖艶さといったら、もう。
線の細いナタリー・ポートマンはまさに適役でした。

「痛さ」と緊張で圧倒されてしまって、エンドロールの時間は、ぼーっとしてしまいました。

このストーリーを種明かししてしまうことは厳禁なのですよ。
この驚きはぜひ劇場で!(って思わせぶりの宣伝かっ!)

ブラック・スワン:★★★★★私的にも「パーフェクト」
ウィノナ・ライダーはどこに出演していたのかと思っていたら、
役を下された「ベス」が彼女でした。確かに彼女も迫力あったなあ。

監督:ダーレン・アロノフスキー

キャスト(役名):
ナタリー・ポートマン (Nina Sayers)
ヴァンサン・カッセル (Thomas Leroy)
ミラ・クニス (Lily)
バーバラ・ハーシー (Erica Sayers)
ウィノナ・ライダー (Beth Macintyre)
バンジャマン・ミルピエ (David)
クセニア・ソロ (Veronica)
クリスティーナ・アナパウ (Galina)
セバスチャン・スタン (Andrew)
トビー・ヘミングウェイ (Tom)

英国王のスピーチ(映画)穏やかな愛情

2011-05-14 | 映画
1か月遅れでやっと近所の映画館で上映された話題の作品「英国王のスピーチ」
映画好きにとって出遅れるのはなんともくやしい。
映画の地域格差、なんとかならないもんでしょうか、ねえ。

出遅れている間、観られないストレスと期待が膨らみ、一方では
熱が冷めかけたりして、いざ観るときにはなんだか収集がつかない気分になっていて、
その結果、映画の感動が薄れてしまうことがしばしばある。
この映画もそうなってしまった感がある・・・


こりゃ、コリン・ファースより、名優ジェフリー・ラッシュの映画です。
ジェフリー・ラッシュといえば1995年と古くなりますが、シャイン
あの緊張感のある映像は素晴らしかったです。そして彼のうまさが光ってました。

で、「英国王のスピーチ」ですが、イギリスらしいつくりの映画です。
ジェフリー・ラッシュの教師ぶりとつつましい妻と子供の
穏やかな愛情にあふれた家庭がとても美しく描かれてました。
吃音に悩む英国王はきっと、こういう家庭を望んでいたのかもしれません。

英国王のスピーチ:★★★★


監督 トム・フーパー

キャスト(役名)
コリン・ファース (King George VI)
ジェフリー・ラッシュ (Lionel Logue)
ヘレナ・ボナム=カーター (Queen Elizabeth)
ガイ・ピアース (King Edward VIII)
ティモシー・スポール (Winston Churchill)
デレク・ジャコビ (Archbishop Cosmo Lang)
ジェニファー・エール (Myrtle Logue)
マイケル・ガンボン (King George V)

ヒア アフター(映画)静かに寄せてくる幸福感

2011-03-17 | 映画
こんなときに映画の話題はどうかと思うけど、
きっと「来世(あの世)」は安らかでいいところ。悔んだり悲しんだりしてはいない。
あとは残された者たちが、どう気持ちの整理をし、今の世を生き抜くかということなのでしょう。

被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。



「ヒアアフター」とは「来世」という意味。
この話題に興味があるのは年齢的にはやや上なのでしょうか、それとも
マッド・デイモンもすでにベテランの域に達したということなのか、
映画館の観客年齢は予想に反して高めでした。

そして、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、クリント・イーストウッド監督と言えば「硫黄島」
あの映画も淡々と描きながらじわっと感動を生む、いい映画でした。

こうやって書いてくると、この「ヒアアフター」確かに渋め好みかもしれません。

来世というと似非的で、油断するとずっこけてしまいそうな話題ですが、
この映画は観ているうちにとても静かで穏やかな気持ちになれるのです。
画面作りが上質で、蒼と茶ときどき赤、といった色合いで統一され、
いかにもクリント・イーストウッドが好きそうな心地よい音楽が
(実際彼が音楽を編集しています)そこに流れます。
ひとつひとつのエピソードに誠実さを感じ、
最後の、3人のもう一つのヒアアフター(来世というより現世での新しい世界)に
静かな感動がじわっと押し寄せます。

ヒア アフター★★★★★:しみじみと静かに、いろんな思いに浸りました。
             派手さはなくても後を引く、いい映画です。

実はこの映画、地震が起こる前に観たもの。
今はまだとても映画館のような閉塞感の強い建物に入る気がしません。

キャスト(役名)

マット・デイモン (George Lonegan)
セシル・ド・フランス (Marie LeLay)
フランキー・マクラレン (Marcus / Jason)
ジョージ・マクラレン (Marcus / Jason)
ジェイ・モーア (Billy)
ブライス・ダラス・ハワード (Melanie)
マルト・ケラー (Dr. Rousseau)
ティエリー・ヌーヴィック (Didier)
デレク・ジャコビ (Derek Jacobi)
ミレーヌ・ジャンパノイ (Reporter Jasmine)
スタッフ

監督 クリント・イーストウッド
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ  ピーター・モーガン  フランク・マーシャル
     ティム・ムーア
製作 クリント・イーストウッド  キャスリーン・ケネディ  ロバート・ロレンツ
脚本 ピーター・モーガン

終着駅トルストイ最後の旅(映画)夫婦とは

2011-03-03 | 映画
50年連れ添った晩年のトルストイ夫婦の生きざまを助手のワレンチンの目を通してじっくり描いた作品。



理想とか建前を優先に生きようとする男。
なによりも家族の生活を大切に思う女。
これはもう、『性差』とでも言うべきものでしょう。

どれだけ話し合いをしても泣き叫んで喧嘩をしてもこの性差は変わらない。

お互いの根本的な違いを理解できずに、世の中ではしばしば離婚になるのだけれど、
トルストイ夫婦の場合、晩年も晩年になってなんと、わがままなことに、
夫トルストイは、家出という、やんちゃな行為に走ったのだ。
そしてある駅でトルストイは体調をくずす。

埋め尽くせない大きな夫婦のギャップがありながらも、最後には、
何十年と一緒に暮らしてきた夫婦の強い絆を見せつけてくれます。

とても勉強になりますが、そして頭ではわかっても、
『現場では』ソフィアのように生きられる自信は、まだまだまったくありません。
それでも、たくさんの喧嘩の場面をみるにつけ、あのトルストイ夫婦でもこうなんだと
ちょっと安心したところもあります。
そしてよくぞこの普遍的な夫婦問題を描いてくれたと監督に感謝します。

★★★★終着駅:クリストファー・プライマーとヘレン・ミレンがやっぱりうまい。

監督 マイケル・ホフマン

キャスト(役名)
ヘレン・ミレン (Sofya Tolstoy)
クリストファー・プラマー (Leo Tolstoy)
ジェームズ・マカヴォイ (Valentin Bulgakov)
ポール・ジアマッティ (Vladimir Chertkov)
アンヌ・マリー・ダフ (Sasha Tolstoy)
ケリー・コンドン (Masha)
ジョン・セッションズ (Dushan)
パトリック・ケネディ (Sergeyenko)

バーレスク(映画)ありがちなストーリー

2011-02-18 | 映画
ダンスのショウーを見せるクラブ「バーレスク」での物語。

ミュージカル物といえば以前「NINE」で個人的にはかなり盛り上がったので、
やや期待しすぎたかも。

もちろん主人公アリ(クリスティーナ・アギレラ)の歌唱力とダンスは素晴らしく
テス(シェール)の歌も貫禄。
(と言っても、実際に歌っているのとクチパクとの差がほとんどわからなかった
その周りを支える男性陣も素直すぎるほどはまり役ぞろい。
だが、アリとジャックの予想通りの恋の展開はいかにも女子好みに仕立てたかのようで、
すっかりひねくれてしまったおばさんにとってはちょっと鼻につく感じでした


テスとショーン(スタンリー・トゥッチ)の会話は楽しかったですねえ。
借金で行き詰ったテスがショーンに「嘘でもいいから何か言って!」
そんなテスにショーンは「君は裁縫がうまい」そして「君がきらいだ」
「好きな彼は、よそのチーム(ショーンはゲイ)」というテスの表現もおとなって感じ


バーレスク★★★☆:ストーリーやキャストが素直すぎて驚きにかけたかなあ。

監督:スティーヴン・アンティン
キャスト(役名):クリスティーナ・アギレラ(Ali Rose) シェール(Tess)
 クリステン・ベル(Nikki)キャム・ギガンデット(Jack)
 スタンリー・トゥッチ(Sean)エリック・デイン(Marcus Gerber)
 アラン・カミング(Alexis) ジュリアン・ハフ(Georgia)
 ピーター・ギャラガー(Vince)

ソーシャル・ネットワーク(映画)ネット社会のスピード感

2011-01-26 | 映画
もしかしたら豊聡耳と云われた聖徳太子もこんな話し方をしたのかも・・・と思ってしまった。

マークの頭の回転はすばらしく速く、相手が発する言葉の意味(なぜその言葉を言うかという背景)を瞬時にいく通りも思いめぐらし、いきなり結果を答えるという話し方だ。
だから「答える必要はない」「聞く必要はない」という回答になったりする。
その冷たい答え方に、周りは呆れてしまうが、
「なぜならば、」
(これを説明するのもすごい早口。コンピュータがしゃべってる感じ)
の彼の話の的確さに、
な、なるほど、そりゃそうかも・・・と感心してしまう。

思いつきと同時にプログラミング。
今のネット社会の速度に対応するには、彼のようなタイプがピッタリなようだ。
経営学を悠長に学ぶなんてアナログ的な対策ではとても太刀打ちできない。

その対極にあるのがボート部でしょうか。
あのボートレースの映像は、凝りに凝ってましたねえ。さすがデビッド・フィンチャー監督。
あのとき流れた曲、なんだったかな。とにかく一昔も二昔も前の曲です。
そんな曲の中、一漕ぎ一漕ぎの力強さに観るほうも力が入りました。


マークの横暴な発想と思いやりのない会話に呆れて彼をふったエリカの言葉に
「そうだ、そうだ」と安心した私は完ぺきなアナログ派?

だけどマークも、SNSを思い浮かんだきっかけがエリカに振られたことだったり、
(彼はそのシステムを拡大化することに何か意義を感じているのだろうか?
ただ「出会いたい」をかなえるために道具を作っているだけのようだった)
最後までメソメソ彼女の写真をクリックしていたり、にちょっと安心。

それにしても英語圏のパソコンは文字変換の必要がないので、一層速く感じますね~。

ソーシャルネットワーク:★★★★
いっきに膨れ上がるネットの速さ。必死についていこうと気持ち的にはへとへとだったけど
スピーディーで無駄がないすっきり感はデビッド・フィンチャーの腕でしょうか。
製作総指揮は、大好きなケヴィン・スペイシー。その趣も現れているかも。
なかなかおもしろかったです。

監督 デヴィッド・フィンチャー
製作総指揮 ケヴィン・スペイシー  アーロン・ソーキン

キャスト(役名)
ジェシー・アイゼンバーグ (Mark Zuckerberg)
アンドリュー・ガーフィールド (Eduardo Saverin)
ジャスティン・ティンバーレイク (Sean Parker)
アーミー・ハマー (Cameron Winklevoss)
マックス・ミンゲラ (Divya Narendra)
ブレンダ・ソン (Christy)
ルーニー・マーラ (Erica Albright)
ラシダ・ジョーンズ (Marylin Delpy)
ジョセフ・マゼロ (Dustin Moskovitz)
ダグラス・アーバンスキ (Larry Summers)
ダコタ・ジョンソン (Amelia Ritter)
トレヴァー・ライト (B.U. Guy in Bra)

義兄弟SECRET REUNION(映画)ソン・ガンホ流

2011-01-18 | 映画
私にとってレオさま(レオナルド・ディカプリオ)に負けないくらいファンなのが「ソン・ガンホ」
「シュリ」「JSA]でその存在感に感動し、「反則王」で彼の絶妙な間にお腹がよじれるほど笑い、
演技の幅の大きさに圧倒された。
殺人の追憶」も彼のキャラクターが十分発揮されていて小気味よかったしなあ。
「大統領の理髪師」はちょっと丸くなりすぎたか?とも思ったけど・・・

その後久々に、やっと彼を拝顔できた「義兄弟」
やっぱりいいなあ、ソン・ガンホ
あのキャラで警察役はまさに十八番。
ストーリーはやや深みにかけるけど、それを超えてソン・ガンホでできてる映画でしょう。
韓国映画だけど、韓流とかじゃなくて、これはソン・ガンホ流。

そして相手役は、ちょっと注目です。凸凹コンビとでもいいましょうか、
矢でもいるような強い視線と端正なルックスの若者「カン・ドンウォン」
演技力はまだまだソン・ガンホさまには及びませんが、かなり「ヤバイ」んじゃないでしょうか

ちなみに、「SECRET REUNION」は直訳すれば「秘密の再開」
南北問題を背景としたストーリー。
賞金目当てと情報をとりたい二人が、自分の立場を隠しながら、人探しの仕事でコンビを組むというもの。
「ぼくは誰も裏切ってはいません・・・」
最後のカン・ドンウォンのセリフが痛々しかった。

監督 チャン・フン 脚本 キム・ジュホ チェ・クァンヨン チャン・フン
出演 ソン・ガンホ カン・ドンウォン チョン・グックァン

義兄弟:★★★★いいコンビでした。
    そこここにソン・ガンホ流の笑いが取り込まれていましたが、
    また、あの「反則王」くらいの笑える映画が見たいものです。

追記)「反則王」でソン・ガンホが悪役プロレスラーになるのですが
   その名は「ウルトラタイガー・マスク」でした。