パプリカ 2007-09-12 23:01:29 | 本 『パプリカ』 筒井康隆 ☆☆☆☆★ 再読。私が持っているのは大昔に買ったハードカーバーである。確かこれは筒井康隆が断筆前に出した最後の長編だった。 筒井康隆は夢の持つ文学的価値を積極的に認め、貪欲に作品に取り入れてきた作家だ。おそらくここまで「夢」にこだわっている作家は他にいないんじゃないだろうか。昔エッセーでも、星新一が「夢は面白いがそのまま書いても文学にはならないだろう」と言ったこ . . . 本文を読む