『Live At The Rainbow '74』 Queen ☆☆☆☆
クイーンの74年のライヴ映像が今頃出てきた。こんな早い時期のオフィシャル・ライヴ映像は初めてで、そもそもヒゲがないフレディが歌っているステージは初めてである。ファンにとってはたまらない映像だろう。大ファンというほどでもない私も、やはりこれは入手せねばと思ってブルーレイを購入した。
いやー、みんな若い。全員長髪であ . . . 本文を読む
『Fish Out of Water』 Chris Squire ☆☆☆★
イエスのベーシスト、クリス・スクワイアのソロ。1975年発表。クリスはイエス以外にも色んなユニットでアルバムを出しているが、純然たるソロ名義は今のところこれだけだ。全曲自身の作曲、演奏もヴォーカルとベースをすべて自身が担当。サウンドはバンドだけでなくオーケストレーションが入っていて、また10分を越える曲が2曲あり、 . . . 本文を読む
『One of a Kind』 Dave Grusin ☆☆☆☆☆
『Mountain Dance』に並ぶデイヴ・グルーシンの傑作にして、クロスオーヴァーの名盤。クロスオーヴァーという言葉は死語で正しくはフュージョンと言うべきなのだろうが、このアルバムにはクロスオーヴァーという語感が良く似合うのである。
バラエティに富んだ5曲が収録されているが、『Mountain Dance』の乾いた . . . 本文を読む
『Synchronicity』 The Police ☆☆☆☆★
ポリス5枚目にして最後のスタジオ・アルバム。その後の活動がまったくないわけじゃないけれども、ポリスがアルバムの形で音楽を創造し続けた歴史はこれで幕を閉じる。その幕引きにふさわしい、見事なアルバムである。
前作『Ghost In The Machine』で顕著だったデカダンな空気は薄れ、その代わりアルバム全体に横溢するのは . . . 本文を読む
『Eye In The Sky』 The Alan Parsons Project ☆☆☆☆
私がアラン・パーソンズ・プロジェクトを聴き始めたのはわりと最近で、過去一年以内である。アラン・パーソンズという人はピンク・フロイドの名作『狂気』のレコーディング・エンジニアで、後に自分がアーティストとしてデビューしたという珍しいパターンだ。名作のレコーディングをやったから似たような名作を作れるとは . . . 本文を読む
『Grace Under Pressure』 Rush ☆☆☆☆★
ラッシュ10枚目のスタジオ・アルバム。このアルバムを最初に聴いた時の戸惑いは今でもよく憶えている。戸惑いというか、それはラッシュの変貌の容赦ないスピードについていけないという不安感だったかも知れない。それぐらい当時のラッシュの進化ぶりは凄かった。ラッシュのシグニチャー・サウンドを打ち出した『Moving Pictures』 . . . 本文を読む
『You Are My Sunshine』 Copeland ☆☆☆
コープランド四枚目、そして最後のアルバム。最近まで知らなかったが解散してしまったそうで、好きなバンドだったので残念だ。
コープランドのオリジナル・フル・アルバムは全部で四枚、『Beneath Medicine Tree』『In Motion』『Eat, Sleep, Repeat』『You Are My Sunshi . . . 本文を読む
『Pieces of Eight』 Styx ☆☆☆☆
スティクス8枚目のアルバム。『コーナーストーン』の前作である。『コーナーストーン』で一気に垢抜けてポップロックを極めたスティクスはもともとはプログレ色の濃いバンドで、幻想的な曲想や凝ったアレンジを特徴としていた。この『Pieces of Eight』はそういうプログレ期最後の作品であり、そしてスティクスのプログレ期における最高傑作だと . . . 本文を読む
『危機への招待』 スーパートランプ ☆☆☆☆
出世作となった『クライム・オブ・ザ・センチュリー』に続く、スーパートランプ4枚目のアルバム。このバンドは『クライム・オブ・ザ・センチュリー』から『危機への招待』『蒼い序曲』『ブレックファスト・イン・アメリカ』『フェイマス・ラスト・ワーズ』までの5作が全盛期メンバーによるものであり、真にスーパートランプのアルバムといえるものだけれども、それぞれ雰 . . . 本文を読む
『Royal Scam』 Steely Dan ☆☆☆☆☆
スティーリー・ダンの『Royal Scam』をご紹介したい。これは泣く子も黙る名作『Aja』の前作で、日本語のタイトルは『幻想の摩天楼』。多分ジャケットのイメージをそのまま邦題にしたんだろう。美意識の結晶のような次作に比べて饒舌でダイナミックなアートワークだが、収録されている音楽もそれにふさわしいものになっている。
『Aja』 . . . 本文を読む