『ディシプリン』 キング・クリムゾン ☆☆☆☆☆
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。2016年最初の記事は、このアルバムのご紹介です。
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キング・クリムゾンは1969年『クリムゾン・キングの宮殿』でデビューし、1974年の7枚目のアルバム『レッド』発表とともに一旦解散した。重厚長大なプログレの時代は終焉し、ディスコ音楽が世界中を席巻、や . . . 本文を読む
『IT'S A POPPIN' TIME』 山下達郎 ☆☆☆☆☆
山下達郎初期のライヴ盤。1978年、六本木ピットインでの演奏で、メンバーは村上“ポンタ”秀一(ドラム)、岡沢章(ベース)、松木恒秀(ギター)、坂本龍一(キーボード)、土岐英史(サックス)、加えてコーラスに伊集加代子、尾形道子、吉田美奈子。やはり注目ポイントは坂本龍一のキーボードだろう、YMO結成時期の彼のプレイが聴ける(細野 . . . 本文を読む
『Spirit』 Earth, Wind & Fire ☆☆☆☆
アース・ウィンド・アンド・ファイアー1976年のアルバム。私は特にこのバンドのファンというわけではないけれども、このアルバムは結構好きで、定期的に聴きたくなる。かなりの良作だと思う。ご存知の通りこのバンドの売りはモーリス・ホワイトとフィリップ・ベイリーのツイン・ヴォーカル、そして豪華なホーンセクションだが、その屋台骨となって . . . 本文を読む
『オペラ座の夜』 クイーン ☆☆☆☆☆
クイーン4枚目のアルバムにして代表作、『オペラ座の夜』。ロック・ファンでこれを知らない人はモグリだろう。問答無用の代表曲「ボヘミアン・ラプソディ」はこのアルバムに入っていて、それが本作の大トリを飾る目玉商品であることは間違いないが、ただそれだけでなく全体の流れやまとまりも良く、またこのアルバムならではの独特の雰囲気があって、やはりクイーンの最高傑作で . . . 本文を読む
『Deja Vu』 CSN&Y ☆☆☆☆☆
クロスビー・スティルス・ナッシュ & ヤングの『Deja Vu』は1970年のリリース。今更言うまでもなく、ウッドストックの時代を象徴する名盤である。四人組としてのデビュー・アルバムはこれになるが、ヤング抜きのクロスビー・スティルス & ナッシュでは前年に『クロスビー・スティルス & ナッシュ』を発表しており、当然ながら本作はこのアルバムの発展形 . . . 本文を読む
『Fahrenheit』 Toto ☆☆☆★
TOTO、6枚目のアルバム。前作でリード・ヴォーカリストが替わったと思ったらまた替わり、三代目ヴォーカリストのジョセフ・ウィリアムズとなった。が、前作『Isolation』が従来のTOTOサウンドを踏襲していたのに対し、この『Fahrenheit』ではかなり変化している。端的に言うとハードロック色が薄れてポップになり、サウンドも従来以上にバラエ . . . 本文を読む
『The Ievitable End』 Royksopp ☆☆☆☆
北欧のエレクトロニカ・ユニット、ロイクソップの新作だが、どうやらこれを最後に解散するらしい。だからタイトルも「The Ievitable End」。最近ほとんどエレクトロニカを聴かなくなり、未だに好きで聴いている数少ないユニットだったので残念だ。
ロイクソップはエレクトロニカといってもハウスではないしアンビエントっぽく . . . 本文を読む
『ラジオ・スターの悲劇』 バグルス ☆☆☆★
トレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズの二人組ユニット、バグルスが残した二枚のアルバムのうちの一つ。二枚目の『モダン・レコーディングの冒険』は事実上トレヴァー・ホーンの単独作業だったようなので、この『ラジオ・スターの悲劇』がユニットで制作した唯一のアルバムといっていいだろう。実際、バグルスの魅力であり本作を特徴づけている華やかなキーボード・ワーク . . . 本文を読む
『スーパートランプ』 スーパートランプ ☆☆☆
『ブレックファスト・イン・アメリカ』が大ヒットしたスーパートランプのファースト・アルバム。スーパートランプは三枚目の『クライム・オブ・ザ・センチュリー』でブレークしたバンドだが、その前に二枚、ひっそりと売れないアルバムをリリースしている。これがその一枚目だが、後の超ポップで洗練された『ブレックファスト・イン・アメリカ』はもちろん、知性溢れるプ . . . 本文を読む
『Out of the Blue』 Electric Light Orchestra ☆☆☆☆☆
私がELOを聴き出したのはここ数年のことだ。以前は名前だけ知っている程度で、よくアラン・パーソンズ・プロジェクトとごっちゃにしていた。バンド名からテクノとシンフォニック・ロックが融合したようなイメージを持っていたが、実際に曲を聴いてみると明るくキャッチーなポップ・ロックだった。どうやら初期はプ . . . 本文を読む