江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

演劇に関して

2009-06-24 23:42:43 | 日本の文化について
演劇関係者の対談を読んでいるうちに、なんかとても違和感を覚えた。

変な言い方かもしれないが、余りにインテリで、大衆から遊離しているような
そんな感じを受けてしまったのだ。

現在の演劇状況に違和感を覚えたのは、90年代の後半だった。
だんだんと海外研修を経験した演劇人が増える事で、何かとカタカナの言葉が
氾濫するようになった頃だった。
ストレートプレイ、ロールプレイ、ドラマリーディング・・・なんのこっちゃ!
ドラマリーディングを見た。
本読みとどう違うのだ?
本を持ったまま身体を動かすというドラマリーディングを見た。
立ち稽古とどう違うのだ?
中途半端だ。
それでまともな金額を取るなら、観客に失礼だ。
でも演劇関係者は、時代の最先端を行っているという気になっているらしい。

対談の話の戻ると、演劇のリーダーは、誰に自分の創った演劇を見せようと
しているのかが、曖昧になっているように見える。
評論家だったり、新聞記者だったり、演劇賞の選者だったりしていないか。
テレビのディレクターだったり、プロデューサーだったりしていないか。

わざわざ足を運んでくれる観客にとって、見ているときが"ハレ"のときで
なければいけない、と私は思っている。
出来、不出来はあるだろう。
実力不足もあるだろう。
でもそれを越えるものがあると、私は師匠から学んだ。
理屈や舶来物だけでは、"ハレ"のときは生まれない。

それにしても人形劇界はどうだろう、論客は一人もいないと見える。
趣味の世界の人と、それを職業としている人との差がハッキリしない。
こちらはこちらでもっと大きな問題を抱えているようだ。
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