マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

「新春浅草歌舞伎」を観る

2017年01月27日 | 映画・美術・芝居・落語

 1月24日(火)、浅草公会堂で「新春浅草歌舞伎」第2部を観てきた。実は、1月5日(木)に第1部を観てきているので、3年前と同様に昼・夜両方を観劇したことになる。「新橋演舞場」も同様だったので、1月は4回も歌舞伎見物という幸運に浴した。チケットは東京新聞申込み当選分があり、頂いた分もあった。(羽子板は左から中村隼人・中村壱太郎・尾上松也・坂東巳之助・中村錦之助)
 第1部の5日の
お年玉<年始ご挨拶>は尾上松也で、演目は
 一 傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
  二 義経千本桜 吉野山
 第2部の24日のお年玉<年始ご挨拶>は中村壱太郎で、演目は
 一 双蝶々曲輪日記 角力場
 二 御存 鈴ヶ森
 三 棒しばり

  新春浅草歌舞伎のメンバーは一昨年世代交代していた。それ以前は海老蔵や愛之助・猿之助などの人気役者が舞台の主役をつとめていた。それが、2015年からは、自らが”若手登竜門”と名乗るように、若手花形役者が登場。今年は、尾上松也を中心として、中村壱太郎・中村隼人・坂東巳之助・中村梅丸が顔を揃え、後見役として二代目中村錦之助の姿もあった。

 5日の年始挨拶は、このメンバーの座長的立場にある松也。24日の壱太郎は「私は2部には出ていません。それで年始挨拶のお鉢が回ってきました。歌舞伎座の夜の部へ出演するのです。浅草と新橋は銀座線で一本で結ばれています。こちらを観終わりましてから歌舞伎座へもお出で下さい。”一幕見(ひとまくみ)”という手もあります」と語って拍手喝采。(写真:『石川五右衛門』で出雲の阿国を演じる壱太郎)








 浅草歌舞伎はどの演目も、若手ゆえのきびきびした動作が清々しい。
 「角力場」で人気力士濡髪長五郎を演じるのが錦之助。衣装を身に纏っただけで身体の大きな相撲取になり切って、貫禄十分な演技。見応えがあった。(写真:「角力場」より)

 又、弱冠20歳の梅丸の美しさは特に印象に残った。今後の活躍に注目したい。

   
 (『幻想神空海』で優蘭役の梅丸)

 「棒しばり」も見応え充分。「棒しばり」を観るのは2度目だった。狂言の『棒縛』を題材にした演目。物語は、酒好きなため主人に両手を縛られた太郎冠者(巳之助)と次郎冠者(松也)は、知恵を絞って、縛られたまま酒を飲み、酔っては不自由な身体で踊り始めます。妻の目をかすめてお酒を飲んできた私にはその気持ちがよ~く分かるのです。ひとつひとっの動作が滑稽で何度も笑ってしまいました。(写真:「棒しばり」より)
 舞台背後では三味線と謡い。この二つが舞台を盛り上げます。新春の初笑に相応しい「棒しばり」で浅草歌舞伎は幕を閉じました。



  今日の一葉(白髭橋からの東京スカイツリー)
   
  


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