マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

東京長浜観音堂へ

2022年03月04日 | 映画・美術・芝居・落語

 実は上野にあった「びわ湖長浜KANNON HOUSE」は2020年10月に閉館となってしまった。約2ヶ月毎に1度新たな観音様が長浜から上野へお出でになるという試みは、2016年3月の開設以来約7万人の人々を集めたそうな。私達も数回ここを訪れて観音様を拝観させて頂いた。
 上野の展示会場の代替として、2021年7月に、新たに日本橋に「東京長浜観音堂」が開設された。観音文化の保存伝承の支援者を得るため、長浜の観音像を出張展示するという趣旨だそうで、約2ヶ月ごとに観音像を入れ替え展示を行う予定とのことだった。
 滋賀県の北東部に位置する長浜市は「観音の里」として有名だ。それに惹かれて私達もここを訪れ、“観音巡り”をしたことがあった。
 この地では、平安時代から仏教文化が栄え、室町時代以降の戦乱のなかで、地域の人びとが観音像を田んぼに埋めるなどして大切に守り継いできたこと、現在もこの地域には100を超える観音像が点在し、住民の方々が本尊として世話をしていることなどを学んだ。
 はるばる長浜まで出向かないでも観音像を拝観できるとうい有難いイベントである。日本橋の方へ、最初にいらしたのは、南郷町にある聖観音立像だった。聖観音様は優しい眼差しで立っていらした。コロナ禍が一刻も早く収まることをのみを念じた。ところがである。夏に入り手強い第5波が襲来し、今年に入っては第6波のオミクロン株が凄まじい勢いで蔓延。この間、こちらに足を運ぶことはなかった。多分2度は見逃したことだろう。今年に入り送られて来たパンフレットには、1月12日~2月27日は、正妙寺の千手千足観音立像が展示とあった。更に詳しく読むと「開設期間中の最終展示」とあった。こちらも間もなく閉館と知って、最終日の2月27日(日)に日本橋まで出掛けたのだった。







 千足のある観音様を拝観したことはなかった。千本の手と千本の足を持つとういことで、他には例をみない観音様に興味が沸いた。不動明王を連想するような表情の観音様。上半身は裸形で腰に布を着し、両脚は膝頭を出して直立しておられる。説明文には「江戸期に創作されたものではなく、かつてこの寺に千足観音が伝わり、遥か昔、戦火に遭って後に復興されたものではないかと考えられる」とあった。
      
 コロナが収まったら行きたい所のトップには湖北地方がある。向こうからお出でにならなくなってしまったのは残念だが、今度はこちらからお参りをしたいものだ。


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