マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

関野吉晴写真展「新グレートジャーニー」を観賞

2021年01月15日 | 映画・美術・芝居・落語

 墨田区出身の探検家関野吉晴さん(71歳)が日本人のルートをたどった七年間の探検を記録した写真展「新グレートジャーニー」が開催されていた。墨田区役所併設のすみだリバーサイドホールギャラリーで開かれているとの東京新聞記事を読み、その翌日の7日(木)に出掛けて行った。
 墨田区役所のビル前を何度か通ったことがあったが、ビル内に入るのは初めてだった。そのビル1階の広々としたホールに展示された写真展には、旅で出会った人々の様子や壮大な風景の写真75枚が展示されていて、どの画像にも引き込まれるような素晴らし写真展だった。










 「ごあいさつ」を読んで、関野さんがどのような旅をしてきたのかがよくわかった。東京新聞の解説をも交えながら概略を綴ると
 1993年~2002年、アフリカで生まれた人類が世界中に拡散していくなかで、最も遠くまでのホモ・サピエンスの旅路(イギリス人考古学者はこの旅路のことを「グレートジャーニー」と名付けた)を逆ルートで辿る旅。南米最南端からアフリカ大陸まで約5万3千キロを徒歩やカヌー、自転車など自身の脚力と腕力で踏破した。(写真はメコン水源。世界地図は最下段に表示)

 2004年~2005、人類が日本列島にどうやってたどり着いたかを辿る旅に挑んだ。シベリアから北海道稚内までの“北ルート” に挑戦。  
 2007年~ ヒマラヤ山脈から始まり、インドシナ、中国、朝鮮半島経由して長崎県対馬までの“中央ルート”の旅。
 その後7年かけて、インドネシアから沖縄石垣島までの“海のルート”を徒歩や丸木舟などで探検。
 よくもこんなに歩いたなとただただ驚き、畏敬の念さえ抱くような旅路だ。 

 この写真展では北方ルートと中央ルートの中で撮った写真の中からピックアップしたものが展示されていた。旅の途中で出会った人たちと生活を共にし、親しくなった現地人の写真が多数。シベリアのトナカイ狩りやアジア諸国の色鮮やかな民族衣装を着た人々の素朴な表情。厳しい自然が見られた一瞬を撮影した写真もあった。




 関野さんの経歴も紹介されていた。
 一橋大進学後探検部創設。1970年代から南米のアマゾンを何度も訪れた。医療不足に直面する現地の人と交流する中で「役立ちたい」と医師を志し、横浜市立大学医学部に入学。勤務医を務めながら探検を続けてきた。1999年に植村直己冒険賞を受賞。
 この写真展で彼が伝えたかったメツセージは「日本列島には、いろいろな所から人類がやってきた。それが今のわれわれまで続いていることを伝えたい」だ。


 
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。