ぼくらわ 国立西洋美術館で 6月2日まで開催中の<ラファエロ展>を見に行ったのだ
お写真でも分かるとおり 展覧会の看板にわ 『ルネサンスの優美(グラツィア)、500年目の初来日。』と載っているのだ
普通の展覧会とかでも ラファエロの作品が展示することわ 1点あるか ないかくらいだし ラファエロの展覧会を開催すること自体が 日本で初めてで ラファエロの作品を借りるのが困難だから ヨーロッパでも 大規模なラファエロ展覧会わ 実現しづらいみたいなのだ
しかも 今回わ 23点ものラファエロの作品を見ることが出来るのわ 凄いことだし 素晴らしいことなのだ
今回展示していた中で ぼくが気になった作品を数点 ご紹介するのだ
1番良かったのわ この展覧会の目玉の作品 ラファエロが描いた<大公の聖母>なのだ
ぼくらわ いつかお会いしたかった作品で 日本でこの作品に出会えたことが奇跡と思えるくらい すごいことで 嬉しかったのだ 聖母マリアと幼子キリストわ 人間っぽい温かみを感じるし 黒の背景だから より肌の色が美しく強調されていて 美しくて うっとりだったのだ
この黒い背景わ ラファエロがやったのでわ なく 作品の痛みが激しいとか 当時の流行などで 後の人が黒く塗りつぶしたそうだんだけど 科学調査でわ 黒の下に 室内の背景が描かれていたみたいで もし可能であれば ラファエロが描いたままの 室内の背景の<大公の聖母>も見てみたいと思ったのだ
この作品も 『ギャラリーフェイク』で出ていたのだ たしか<13人目のクーリエ>の話だったと思うのだ
これも ラファエロが描いたもので 小さな作品の<聖家族と仔羊>なのだ
仔羊わ 犠牲を表すもので のちに処刑されちゃう 幼児キリストが 仔羊に乗っているのだ キリストを見ている聖母マリアと ヨセフの優しい感じの視線が すごく良かったと思うし ラファエロが 『聖母の画家』と言われているのも 納得の1枚だと思うのだ
こちらもラファエロが描いた<エゼキエルの幻視>なのだ
神様が降臨するドラマティックな場面を演出して描いているように思ったのだ
この作品わ ラファエロの弟子のジュリオ・ロマーノの作品<聖母子>なのだ
人間味のある 温かなの聖母子で この画家を知ることが出来て良かったのだ
ラファエロの作品が23点も一堂に会するなんて もう2度とないことだと思うし 素晴らしいラファエロの作品にお会いできる展覧会だったので この展覧会も 年間ベスト10候補入りなのだ
<大公の聖母>わ ずっとずっと見ていたかったし この展覧会も見て ラファエロのことが好きになったし もっとたくさんのラファエロの作品を見たいと改めて思ったし もっと長生きしていたら どんな作品に素晴らしい作品を残したんだろうって思ったのだ
会場内わ 混んでいたけど ラファエロだから 許容の範囲内だったし ぼくらわ じっくりのんびり3時間半かけて 鑑賞したのだ
あと 国立西洋美術館でわ 『見に行った当日に限り 1回再入場が出来る』ので お時間のある方わ 16時過ぎくらいから17時に再入場すれば 快適な環境で見れると思うので ぜひ 試してほしいのだ ぼくらも再入場したけど 17時15分過ぎにわ たまたまかもしれないけど 前半の展示わ 誰もいなくて 貸切状態で見れたし <大公の聖母>もそんなに人がいなくて じっくり鑑賞出来るので オススメなのだ
ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ
国立西洋美術館 <ラファエロ ルネサンスの優美(グラツィア)、500年目の初来日。> 6月2日(日)まで
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/raffaello2013.html
公式サイト
http://raffaello2013.com/
展示構成
Ⅰ.画家への一歩
Ⅱ.フィレンツェのラファエロ -レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとの出会い
Ⅲ.ローマのラファエロ -教皇をとりこにした美
Ⅳ.ラファエロの継承者たち
ラファエロ以外の画家の作品も含め、絵画、素描、版画、工芸品など61点を展示しており、ラファエロ・サンティの作品は23点も展示していました。
気になった作品
1.ラファエロ・サンティ 自画像
解説の一部には、こう書かれいました。
『作者の署名はないものの、ヴァチカン宮の「署名の間」の壁画《アテナイの学堂》にみられるラファエロの肖像画と非常に似ているため自画像と認められています。科学調査により、絵画層の下に非常に丹念に描かれた準備素描が存在することが明らかになる。』
21歳ころの自画像。今でいえば、イケメンだが、首がかなり太く描かれているのが、気になってしまう。
5.ピントリッキオ(本名 ベルナルディーノ・ディ・ベット・ベッティ) 幼児洗礼者ヨハネと聖母子
この画像では全くわからないのだが、金の背景が、工芸のような細工が素晴らしい。
6/7.ラファエロ・サンティ 父なる神、聖母マリア
8.ラファエロ・サンティ 天使
この3点は、祭壇画で、建物を一緒に地震で壊れてたが、残ったものだそうです。主要の部分は、17歳のラファエロが描いている。聖母マリアなどは、表情がかたいが、天使は、優美さが感じられる。
9.ラファエロ・サンティ 聖セバスティアヌス
20歳前後に個人の祈祷用に制作した作品で、解説の一部には、こう書かれています。
『キリスト教を弾圧したローマ帝国の兵士でありながら、ひそかにキリスト教の信徒であった聖セバスティアヌスは、皇帝の命により弓矢で射殺の刑に処されます。しかし、どの矢も急所を外れ、死を免れました。セバスティアヌスが手にする矢は、この逸話に基づく彼を表すしるしです。』
隣で鑑賞した人が言っていたが、「間違っているかもしれないけど、<聖セバスティアヌス>は、男性の裸を描く画題だった。」と言っていて、妙に納得した。処刑の矢を射られている姿でなく、豪華な服を着て、矢を持つ姿で描かれ、顔はぽっちゃりに見え、注文主に似せて描いたような気がした。
10.ラファエロ・サンティ 若い男の肖像
今回見ていて思ったが、ラファエロは、このような構図の肖像画が多く展示していた。
13.ラファエロ・サンティ 聖ゲオルギウスと竜
聖ゲオルギウスは、4世紀のカッパドキア出身の聖人。シエナの街にいる竜を神の加護を受け退治する場面が描かれています。ダ・ヴィンチやミケランジェロの影響をうかがえる作品だそうです。聖ゲオルギウスを頂点に三角形の構図で、動きもありバランスが取れているそうです。
14.ラファエロ・サンティ リンゴを持つ青年(フランチェスコ・マリア・デッラ・ローヴェレの肖像?)
赤い豪華な服と毛皮をまとっているが、性格が悪いような、嫌な印象を受けた。リンゴを持たせていたし、なにか罪(悪いこと)があったかも?って思ってしまうが、肖像画なので、そんな風に描くのだろうか?
18.ラファエロ・サンティ 無口な女(ラ・ムータ)
背景は黒だが<モナ・リザ>みたい。モデルは、謎で未だにわかっていないそうで、タイトルの<無口な女(ラ・ムータ)>は、ラファエロが付けたのではなく、口が閉じているから、後の人がつけたそうです。ちょっとオーバーな言い方ですが、写真のようでした。
15.ラファエロ・サンティ エリザベッタ・ゴンザーガの肖像
額にサソリのアクセサリーが付毛ている肖像画。このサソリに何か意味があるような・・・?
16.ラッファエロ・サンティ 大公の聖母
解説の一部には、こう書かれていました。
『「大公」とは、パプルブルク家に連なるトスカーナ大公フェルディナンド3世のことです。18世紀末ナポレオン軍がフィレンツェに侵攻した頃にこの作品を購入したフェルディナンド公は、亡命先にも持ち運ぶほどこの作品を大切にし、生涯にわたって寝室に飾っていた。黒一色の背景は後世に塗りつぶされたもので、もとは、窓のある室内空間が描かれていました。』
憂いを帯びた聖母の表情は、これから起こるキリストの受難を思ってのことだろうか?また、優しく、慈愛に満ちた表情にも思える。
17.ラファエロ・サンティ 聖母子
大公の聖母の準備素描。この段階では、円形(トンド)の形にする案もあったのが解る。
21.ラファエロ・サンティ 聖家族と仔羊
解説には、こう書かれていました。
『伝統的に仔羊は犠牲を象徴とする動物です。画面左端に幼児キリストが仔羊とともに描かれ、キリストの身に将来降りかかる難(キリストの犠牲)が暗示されています。そのため、マリアとヨセフが幼児に向ける視線は憂いを帯びたものとなっています。キリストと仔羊に組み合わせは、16世紀初源レオナルド・ダ・ヴィンチによって試みられました。ラファエロは彼の作品を研究し、本作品の着想にあたってレオナルドの何らかの作品を参考にしたと考えられています。』
23.フラ・バルトロメオ(本名 バルトロメオ・デッラ・ポルタ) 聖母子
テンペラだからか、今まで見てきた作品と色合いが異なる。表現があっているかわからないが優しい色合いだった。
30.ラファエロ・サンティ ムーサの頭部
素描。美しい女性の横顔が描かれていて、髪の毛をより丁寧に描かれていた。この『ムーサ』とは、学問と芸術の女神だそうです。
この作品のポストカードがなかったのは、残念。
31.フェデリコ・ズッカリ(ラファエロの作品に基づく) 牢獄から解放される聖ペテロ
解説には、こう書かれていました。
『キリスト教の信徒を迫害するヘロデ王のより、ペテロは捕らわれ、投獄されます。語句内で眠るぺテロのもとに天使が現れ、ペテロは天使に導かれながら獄を出て、町にいた櫓門を通り抜けました。ラファエロがヴァチカン宮「ヘリオドロスの間」の日飢餓のエピソードのうち、天使がペテロを起こす場面をモデルとしています。原作ではペテロが3本の鎖でつながれ目を閉じて眠ってるのに対し、ここでは、目がくらむばかりの天使の光見つめる様子が描かれていてます。本作が制作されたことは、ラファエロのフレスコ画の評価がいかに高いものであったを示しています。』
間違っているかもしれないが、フレスコ画を基づいた作品だから?か、天使の光の表現が、以前見た<パルマ展(パルマ派?)>のような色の使い方だったように思えた。
牢獄の格子越しに天使や聖ペテロが描かれているため、立体感があり奥行きを感じる。
37.ラファエロ・サンティ エゼキエルの幻視
解説の一部には、こう書かれていました。
『エゼキエルは紀元前579年に捕囚としてバビロンに移住されたユダヤ人の一人で、「翼をもち、人間、ライオン、牡牛、鷲の顔した4体生き物が神のまわりに位置する。」という黙示録な幻視を体験したとされます。これらの生き物は、伝統的にそれぞれマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四福音書記者(聖書の各福音書を記した使徒)を表すしるしです。』
40.マルカントニオ・ライモンディ パリスの審判
版画で、画面右下にマネの<草上の昼食>のもととなった部分が描かれいます。今回展示していたほとんどの版画の作品は、ミケランジェロの影響?かもしれませんが、肉体がかたい印象を受けました。
45.セバスティアーノ・デル・ピオンボ(本名 セバスティアーノ・ルチアーニ) 女性の肖像(ラ・フォルナリーナ)
46.ジュリオ・ロマーノ(本名 ジュリオ・ピッピ)に帰属 聖家族
隣にあった<NO.47 聖母子>と比べると、聖母の表情がかたいような気がするが、だからそこ、神秘的な感じに見えてくる。作者のジュリオ・ロマーノは、ラファエロの弟子だそうです。
47.ジュリオ・ロマーノ(本名 ジュリオ・ピッピ) 聖母子
幼子キリストの嬉々とした感じが、より子供っぽさを表していて、聖母マリアも微笑んでいて、ずっと眺めていると和んでくる1枚だった。
49.ペリン・ベル・ヴァーガ(本名 ピエトロ・ディ・ジョヴァンニ・ボナッコルシ) 聖母子
1番最後に展示していた美しい聖母子。聖母子の絵画には、華美な装飾はないのだが、この作品には、聖母の頭に宝飾品があったのが印象に残る。解説によると、『金工細工師のために制作された可能性がある。』と書かれていた。この作品もポストカードがなかった・・・。
見に行こうと迷っている方は、早めに行ったほうがいいと思います。会期末なら凄く混雑しそうですし、小さなな作品もあるので、より良い状態で見に行ったほうが、楽しめるからです。あと、私が行った午前中の早い時間帯には、チケット売り場に行列が出来ていたので、上野駅や、コンビニなどで、事前にチケットを購入した方が時間の節約になっていいかと思います。あと、この展覧会は国立西洋美術館のみで、巡回はないそうなので、このためだけに旅行をする価値は、あるような気がします。
<大公の聖母>は、素晴らしいと思いましたし、他のラファエロの作品も見れて、眼福にあずかれました。あと、1~2回くらい見に行きたいと思っています。欲を言えば、<小椅子の聖母>も見たかった・・・。
今年の上野は、4月下旬に<ダヴィンチ展>が東京都美術館で開催されますし、9月には、<ミケランジェロ展>も国立西洋美術館で開催されるので、楽しみです。
この後わ 国立西洋美術館の常設展 & <[版画素描展示] 風景-国立西洋美術館素描コレクション>を見たのだけれど そのことわ また 今度書くのだ
最新の画像[もっと見る]
-
『ピッツェリア・ベルソリーゾ<ピッツァランチ(マルゲリータ)>など@下総中山』なのだ 1年前
-
『ピッツェリア・ベルソリーゾ<ピッツァランチ(マルゲリータ)>など@下総中山』なのだ 1年前
-
『ピッツェリア・ベルソリーゾ<ピッツァランチ(マルゲリータ)>など@下総中山』なのだ 1年前
-
『ピッツェリア・ベルソリーゾ<ピッツァランチ(マルゲリータ)>など@下総中山』なのだ 1年前
-
『ピッツェリア・ベルソリーゾ<ピッツァランチ(マルゲリータ)>など@下総中山』なのだ 1年前
-
『ピッツェリア・ベルソリーゾ<ピッツァランチ(マルゲリータ)>など@下総中山』なのだ 1年前
-
『ヴェラーチェ@世田谷代田』なのだ 1年前
-
『ヴェラーチェ@世田谷代田』なのだ 1年前
-
『ヴェラーチェ@世田谷代田』なのだ 1年前
-
『ヴェラーチェ@世田谷代田』なのだ 1年前