goo blog サービス終了のお知らせ 

どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『クリムト展 ウィーンと日本 1900@東京都美術館』なのだ

2019年05月25日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 東京都美術館で 7月10日まで開催している<クリムト展 ウィーンと日本 1900>を見に行ったのだ



えこうわ 2005年から美術館巡りをやっているけど クリムトの作品が展示した展覧会って 5回(2008年・2009年「1回目2回目」・2013年2015年今年の<ウィーン・モダン>)しか見たことがなくて 今回わ 約50点(油彩画わ 25点以上)くらい見れるって ものすごくすごいことなのだ


ぼくが気になった作品なのだ

この展覧会のメインビジュアルになっている クリムトが描いた<ユディトⅠ>なのだ


官能的でもあり装飾的 美しくてウットリで まるで映画の一場面をポスターにしたかのようなインパクトがあるのだ

金箔を使った初期の作品だからか それとも年数が経ってしまったからか 照明の関係なのか わからないけど 国立新美術館のウィーン・モダンで見た<エミーリエ・フレーゲの肖像>のような 金のキラキラな煌めきがなかったのだ

※参考として国立新美術館で撮った<エミーリエ・フレーゲの肖像>を載せるのだ(クリックすると大きな写真で見れるのだ)



クリムトが描いた<ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)>なのだ


女性がウィーン分離派自身で 女性の背後にある 上半身部分のわ ウィーン分離派の成功を 下半身部分のウネウネな感じわ 批判や不安などの意味があるように感じて これらを乗り越えて行こうとする気概が込められているように思ったのだ


クリムトが描いた<鬼火>なのだ


えこうが最初に見たクリムトの作品で ぼくわ 見たことがないから ずっと前からお会いしたかった作品で えこうが10年くらい前に見た時わ <イルリヒタ>という作品名で展示していたそうなのだ(※<イルリヒタ>わ 「神秘の炎」という意味で 日本語だと「鬼火」・「狐火」に近いそうなのだ)

右側にいる女性たちわ 妖艶な感じで 鬼火を擬人化したような? 鬼火の精霊とかだったのでわ ないかと思ったのだ

あと 近づいて見ると 左側の青と茶色が重なる抽象的な部分に キズなのか 模様らしきものがあって なんとなくだけど 横たわる裸婦のような感じに思えたのだ・・・


追記なのだ

クリムトが描けた 原寸大複製の<ベートーヴェン・フリーズ>の全部が載っているポストカードを新たに買ったので その画像を載せるのだ










↓クリックすると大きな画像で見れるのだ
    

3枚目に載せた ゴリラみたいな悪の化身テュフォンの目にわ 貝がはめ込まれているんだけど 近くで見ると その貝に目のように穴が開いていて 離れ目みたいになっていて ちょっとユーモラスだったのだ


クリムト展自体が開催することわ なかなかないことで しかも油彩画が25点以上も展示するって おそらく もう2度とないことだと思うし 少しでも気になっている方わ ご覧になった方がいいと思うし この展覧会を見るために旅行を企画するのもアリだと思うのだ

会期末に向けて混雑していくだろうし チケット買うのに待ったりすることもあると思うので 事前にコンビニ等でチケットを買ったり JR上野駅の公園口の方の改札の中にあるチケット売り場(3番線の階段横)や 西洋美術館の隣の公園案内所でチケットを買っておいた方がいいと思うのだ

あと 出口へ向かう1階のエスカレーターの場所に記念撮影出来るスポットがあったので えこうに撮ってもらったのだ



ここから先わ えこうの感想を載せるのだ

東京都美術館 <クリムト展 ウィーンと日本 1900> 7月10日(水)まで

https://www.tobikan.jp/exhibition/2019_klimt.html

公式サイト
https://klimt2019.jp/

作品リスト
https://www.tobikan.jp/media/pdf/2019/klimt_worklist_1.pdf




展示構成

Chapter 1.クリムトとその家族

Chapter 2.修行時代と劇場装飾

Chapter 3.私生活

Chapter 4.ウィーンと日本 1900

Chapter 5.ウィーン分離派

Chapter 6.風景画

Chapter 7.肖像画

Chapter 8.生命の円環

過去最大級のクリムト展で、世界屈指のクリムトコレクションを誇るベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館のもと企画構成され、クリムトの作品や同時代のウィーンで活躍した作品、クリムトが影響を受けた日本の美術品など合わせて100点強を展示しており、クリムトの油彩画は約25点以上展示しています。


気になった作品

7.グスタフ・クリムト ヘレーネ・クリムトの肖像 


クリムトの弟エルンストの娘ヘレーネの6歳の頃の肖像で、6歳とは思えない大人の雰囲気がある。

艶やかな髪、少し荒く描いた白い服の表現がいい。


15.グスタフ・クリムト 森の奥


小さな作品で、クリムトが風景画を描き始めた初期の作例で、のちに風景画を特徴づける装飾性があるそうです。

近くで見ると、絵具の粒子の関係か、キラキラしていた。


29.フランツ・マッチュ 女神(ミューズ)とチェスするレオナルド・ダ・ヴィンチ

半円形の作品で、女神とダ・ヴィンチはチェスをしているが、劣勢なのか、ダ・ヴィンチが考え込んでいる。人物、背景の装飾、チェスの駒など中世の雰囲気があって美しい。

この作品のポストカードは欲しかった・・・。


49.グスタフ・クリムト 女ともだちⅠ(姉妹たち)


縦長の画面に2人の黒い毛皮の女性が描かれ、芸者や遊女を描いた美人画を思わせるそうです。左の女性の下の服が市松模様や右の女性の右側にある原色に近いカラフルな模様に目が行く。


55.グスタフ・クリムト 17歳のエミーリエ・フレーゲの肖像


日本美術の要素を作品に取り入れた初期の作例だそうで、額縁に日本画のような植物の絵が描かれている。


61.グスタフ・クリムト 赤子(ゆりかご)


ピラミッドのように積まれた布地の頂点に赤子がおり、空間を感じさせるダイナミックな構図により、視線は新しい命の象徴へと自然に導かれるそうです。


62.グスタフ・クリムト ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)


解説には、こう書かれています。
『一糸まとわぬ女性は右手に鏡を持つ。古来、裸婦と鏡は真実のシンボルとされる。女性の足元に絡みつく蛇は罪を暗示する。ウィーン分離派の結成の背景に構想されたこの作品は、上部に記された詩人シラ―の言葉が説明するとおり、真の芸術を目指し、大衆に迎合しない芸術家の態度を象徴的に表す絵画と解される。』


63.グスタフ・クリムト ユディトⅠ


解説には、こう書かれています。
『旧約聖書外典に登場する美しい未亡人ユディトは、祖国を救うべく敵陣に向かい、司令官ホロフェルネスの首を切り落とした。裸体に薄手の衣をまとったユディトは、恍惚の表情を浮かべ、、匂い立つような官能性を放つ。本作品はクリムトが油彩画で初めて金箔を用いた作品とされる。額縁はクリムトがデザインし、弟ゲオルクが制作した。』


73.グスタフ・クリムト ベートーヴェン・フリーズ(原寸大復元)(※3点とも部分画像)

悪へ立ち向かう「黄金の騎士」


敵対する力、ゴルゴンの三姉妹と悪の化身テュフォン


歓喜の歌


縦2メートル、横34メートルの大作。壁画なので実物を持ってくることはできませんし、実物大復元ですが素晴らしかったです。細部を見ると、真珠母貝や、貴石などが散りばめられており、絵画作品でもあり、工芸作品のようでもありました。

特に良かったのは、第2の壁のとぐろを巻くゴルゴン三姉妹の金のヘビ。あと、天井の2か所にスピーカーがあって、「第九」が流れているのも良かったです。

混雑するので無理だったでしょうけど、写真を撮りたかった・・・。


84.グスタフ・クリムト 鬼火


解説には、こう書かれています。
『「鬼火」とは、夜の森や野原で見られる青や緑の火のことで、日本では「狐火」とも呼ばれる。クリムトはこの超常現象を女性として象徴的に表現した。誘惑するような女性の描写は「ファム・ファタル(運命の女)」の雰囲気を漂わせる。』

油彩画なのに、水彩っぽい雰囲気がある作品で、照明が当たりすぎて、ちょっと見づらかったような気がした。

追記:あと、表面がざらついているような気がした。


92.グスタフ・クリムト アッター湖畔のカンマー城Ⅲ


追記:湖畔の景色がクローズアップされたこの風景画は、おそらく望遠鏡を用いて描かれた。(解説から)


追記:94.マックス・クルツヴァイル ミラ・バウアー

白い服を着た女性と、その右隣には、紫や白などの花が描かれ、美しかったし、このポストカードは欲しかった・・・。


103.グスタフ・クリムト オイゲニア・プリマフェージの肖像


解説には、こう書かれています。
『クリムトのパトロンだった銀行家オットー・プリマフェージの妻オイゲニアの肖像。色彩を装飾的に用いた後期クリムトらしい特徴が表わしている。右上にあしらわれていた鳳凰を思わせる鳥は、東洋の時期を着想を得たモティーフ。』

豊田市美術館の所蔵で、ずっと見たかった作品で念願が叶った!

背景が華やかな肖像画で、彼女が来ている服は、服というより装飾のセットのような感じがした。まぁ、それだけ背景や服などの装飾が素晴らしい。

うろ覚えで間違っているかもしれないが、トヨタ自動車が約18億円で購入して寄贈したような?


95.オットー・フリードリヒ エルザ・ガラフレ



105.グスタフ・クリムト 《医学》のための習作


追記:解説には、こう書かれています。
『クリムトはマッシュとともにウィーン大学講堂の天井画の依頼を受け、各学部を表す絵のうち、《哲学》《医学》《法学》を制作した。しかし、学問について悲感的な側面を捉えた表現や、男女の性愛の様子を描いたことにより、大学から激しい非難を受ける。最終的にクリムトは報酬を返して依頼を辞退し、作品を手元に引き上げた。』

以前、第二次世界大戦で焼失してしまった「ウィーン大学大講堂の天井装飾パネル」の白黒原寸大パネル3点を見たことあるが、色が付いてるのは初めて見たので、私の中でインパクトがありました。

※参考として白黒写真のパネル<医学>・<哲学>・<法学>の画像を載せます。(クリックすると大きな画像で見れます。)
  


111.グスタフ・クリムト リア・ムンクⅠ


追記:眠っているように見えるのは、リア・ムンクで恋の悩みから24歳でピストル自殺し、社交界を騒がせたそうです。


119.グスタフ・クリムト 女の三世代


解説には、こう書かれています。
『腕の中で穏やかに眠る赤ん坊と、その子に頬を寄せていつくしむ女性。かたわらにはやせ細った姿でうなだれている老婆がいる。幼年、青年、老年という人生の三段階を象徴する3人の人物は、誕生から死までの「生命の円環」を表す図像と解される。銀が点状に散りばめられた抽象的な背景は、日本の工芸品からの影響をうかがわせる。』

女性たちを包む装飾が美しく、母子は色が軽やかで安らかな感じで、老婆は色がくすみ、顔を覆い人生を悔いているような気がした。あと、平面的で日本美術のよう。


120.グスタフ・クリムト 家族


髪の毛の包まれたかのような背景で白い顔が浮かんでいるように思えるから、描かれている人物が生きているのか,死んでいるのか、わからなくなる。


追記:あと、<ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)>、<ベートーヴェン・フリーズ>の抱き合う2人、<女の三世代>の若い女性、この3点の足元を包む糸というか、透明なヴェールのような布の意味はなんだろうか?気になる。



10年振りに見た<鬼火(イルリヒタ)>や、ずっと見たかった<オイゲニア・プリマフェージの肖像>、6歳とは思えない<ヘレーネ・クリムトの肖像>などを見れて大満足でしたし、実物大復元の<ベートンベン・フリーズ>は時間がゆするのであれば、第九を聴きながらずっと見ていたかったくらい素晴らしかったです。

クリムトの作品をこんなにもたくさん見れた。もうそれだけで年間ベスト10入りの展覧会だと思いますし、ものすごくオススメの展覧会だと思いますよ。


巡回情報

豊田市美術館 7月23日(火)~10月14日(月・祝)


この後わ 上野駅と稲荷町駅の間にある<ハリマ・ケバブ・ビリヤニ>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。