どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『生誕150年 横山大観展@東京国立近代美術館』なのだ

2018年04月25日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<トラットリア ブカ・マッシモ>でランチをしたぼくらわ 東京国立近代美術館に移動して 5月27日まで開催中<生誕150年 横山大観展>を見たのだ



ぼくが気になった作品なのだ

<秋色>なのだ


六曲一双の屏風で 槇が右隻の右側から 緑から黄色 そして赤へと色が変化し 右側から秋の色が深まっていて キレイなのだ


重要文化財で 第二会場に展示していた<生々流転>なのだ

描かれているのわ 水の一生で 普段は前半と後半の2つの場面に分けて展示していると思うけど 今回わ 40mすべてを見ることが出来るのだ

えこうわ 前に 1度 全部見たことがあるみたいだけど ぼくわ 生々流転の全部って初めて見れて 嬉しかったのだ


<夕顔>なのだ

白い輪郭線に淡く金色?(黄土色?)も塗っているからか 光輝いているかのような白い夕顔の花と 相反する墨で描かれた夕顔の葉の黒き色が美しいのだ


40mもある絵巻物の<生々流転>を すべて見れて 嬉しかったし ぼくが 横山大観の作品を まとめて見るのって ほぼ初めてだったので いろいろ見れて良かったのだ

後期展示も 気になる作品があるので 見に行こうと思っているのだ



ここから先わ えこうの感想なのだ

東京国立近代美術館 <生誕150年 横山大観展> 5月27日(日)まで

http://www.momat.go.jp/am/exhibition/yokoyama-taikan/

公式サイト
http://taikan2018.exhn.jp/

作品リスト
http://www.momat.go.jp/am/wp-content/uploads/sites/3/2018/04/taikan_list.pdf




展示構成

第1章 「明治」の大観

第2章 「大正」の大観

第3章 「昭和」の大観

作品リストには90点と載っていますが、前期展示は約60点ほどで、3つの会場に分けて展示しており、各会場は再入場不可となっています。ちなみに、通期展示は30点ほど。


気になった作品

4.無我 ※展示終了(*以前、トーハクで撮ったもの)


無我とは、無心のことだそうです。あどけなく、ぼーっとした幼子を描くことで、仏教的な思想を表しているそうです。

確か、大観は同じ構図の作品を、あと2点描いていて、いつかまとめて見比べしてみたい。


6.屈原 ※5月6日まで

解説の一部には、こう書かれています。
『屈原は、中国の楚の伝説的詩人。あらぬ疑いで政務を追われ自死した。東京美術学校を追われた岡倉覚三(天心)の心情を屈原に重ねたと大観は回想している。』

屈原の後ろにいくつもある靄みたいなのが、彼の怒りの感情を表しているのでは?と思いました。


15.迷児

幼子と、孔子、釈迦、老子、キリストの5人が描かれており、信仰が揺らいでいた当時の世相を表現したそうで、絹の裏に金箔を貼り、木炭で描かれている。

幼子の表情は固いが、老子以外の人たちは、優しそうな表情をして描かれていた。


22.白衣観音


足を組み、岩に座る白衣観音。少し透けている服がインドのサリーのような感じだからか、お顔もインドの人のような顔立ちに思える。

この作品は、明治45年(1912)に刊行された「大観画集」に掲載され、それ以来所在不明だったそうです。


32.彗星 ※5月6日まで


明治43年(1910)に地球にやってきたハレー彗星を水墨で画面上から落ちるかのように描かれていて、彗星の軌跡は、色を塗らずに掛軸の地の色で表している。

こう見ると、当時の人々は地球に落ちてくるような感じに見えていたのかも?


47.秋色

左隻


右隻


解説には、こう書かれています。
『大正時代の大観の装飾的作品の代表格として、また琳派への傾倒をはっきり示す作として名高い。蔦や槇は琳派におなじみのモチーフであり、槇の幹のかたちは尾形光琳の《槇楓図屏風》(東京藝術大学蔵)によく似ていることが指摘されている。ただし、鮮烈な色彩や余白の少なさなど、昔の琳派にはない新しさがあることも見逃せない。』


48.群青富士 ※5月6日まで


クリックすると、左隻、右隻の画像が見れます。
 

六曲一双の屏風、空に見立てた金地の背景に、雲海から頭を出す富士山と緑豊かな山が描かれている。富士山と緑の山を比べると、富士山は簡素化されたかの感じに対し、緑の山は色の塗り方が丁寧に描いているよう?

あと、山の位置や、雲海が描かれているからか、絵に奥行きを感じる。


55.霊峰十趣のうち 夜 ※5月6日まで


季節や時間帯の異なる富士山10種を描いた連作だそうで、今回は4点展示しています。

半月に浮かぶ、おぼろげで白い富士山、幻想的で美しい。


64.朝陽霊峯 ※5月6日まで

↓こちらの画像が載っています。
http://www.kunaicho.go.jp/culture/sannomaru/syuzou-14.html

この作品は、明治宮殿の豊明殿の調度品として御下命を受けた作品だそうです。

左隻に雲海と富士。右隻に朝陽と水墨で描かれた山や松林が描かれ、金色の空に朝陽に照らされ、黄金に輝く富士山。NO.48<群青富士>と似ているが、こちらの雲海は金と銀を混ぜたかのような色で、やや渋め?な色で品がある。

あと、右隻を右の横から見ると、屏風の片面の3面(2,4、6扉)が見えて、山の稜線がぴったりだった。


89.或る日の太平洋


「富士越えの龍」という伝統的な主題にも続く作品だそうです。


90.霊峰飛鶴



あと、<龍蛟躍四溟>も良かった。


大観の大きな展覧会を見るのは、10年振りで、その時は感想なども詳しく書いてなくあんまり覚えていなかったので、今回大観のたくさん作品が見れて新鮮でした。

見たことある作品も多々ありましたが、<夕顔>、<群青富士>、<白衣観音>、<彗星>など、初めて見る作品もありましたし、素晴らしい作品が展示していたので、年間ベスト10候補の展覧会だったと思います。

どるちの方でも書いてますが、後期から<夜桜>、<紅葉>などが展示されるので、また見に行こうと思っています。

↓後日 後期展示を見に行ったのだ
https://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/3d29a830e5162148c1da05713eb11eeb


巡回情報

京都国立近代美術館 6月8日(金)~7月22日(日)


この後わ 所蔵品ギャラリーの<MOMATコレクション>を見たんだけど そのことわ また 今度書くのだ



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