どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『ルーヴル美術館展 肖像芸術ー人は人をどう表現してきたか@国立新美術館』なのだ

2018年06月25日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<聖林館>でランチをしたぼくらわ 国立新美術館に移動して 9月3日まで開催している<ルーヴル美術館展 肖像芸術ー人は人をどう表現してきたか>を見たのだ



今回わ えこうに感想を任せるのだ

国立新美術館 <ルーヴル美術館展 肖像芸術ー人は人をどう表現してきたか> 9月3日(月)まで

http://www.nact.jp/exhibition_special/2018/louvre2018/

公式サイト
http://www.ntv.co.jp/louvre2018/




展示構成

プロローグ:マスクー肖像の起源

1.記憶のための肖像
 1a 自身の像を神に捧げるー信心の証としての肖像
 1b 古代の葬礼肖像ー個人の在りし日の面影をとどめる
 1c 近代の葬礼肖像ー高貴さと英雄性

2.権力の顔
 2a 男性の権力者ー伝統の力
幕間劇Ⅰ 持ち運ばれ、拡散する肖像ー古代の効果から17世紀ムガール朝インドのミニチュアールまで
 2b 権威ある女性
 2c 精神の権威ー詩人、文筆家、哲学者
幕間劇Ⅱ 持ち運ばれ、拡散する肖像ーフランス国王ルイ18世のミニチュアール・コレクション

3.コードとモード
 3a 男性の肖像ー伝統と刷新
 3b 女性の肖像ー伝統と刷新
 3c こどもと家族
 3d 自己に向き合う芸術家ー啓蒙の世紀の3つの例

エピローグ:アルチンボルドー肖像の遊びと変容

絵画、彫刻、工芸品など112点を展示していました。


気になった作品

2.女性の肖像

2009年11月にミュージアムラボで見て以来、2度目。ミイラの顔に板絵の肖像が置かれていたそうです。


21.ブルボン侯爵夫人、次いでブーローニュおよびオーヴェルニュ伯爵夫人ジャンヌ・ド・ブルボン=ヴァンドーム

やせ細り、腹部には蛆虫などに喰い破られ、大腸がむき出しになっている女性の彫刻で、これは、オーヴェルニュ伯爵夫人として亡くなったジャンヌ・ド・ブルボン=ヴァンドームの墓標の一部で、故人の生前の姿を表す華やかに装った横臥像と一対で墓所に設置されたそうです。

こんな彫刻初めて見たので、インパクトがありました。


23.ジャック=ルイ・ダヴィットと工房 マラーの死


劇的で、まるでニュースの一場面のよう。

この絵は、大評判となり数点のレプリカを制作し、この作品もレプリカの1点だそうで、ダヴィットは、死せるキリストの図像から片腕がだらりと垂らすポーズを取り入れ、マラーを革命の「殉教者」に変容させた。

同じ作品か、レプリカの1つだと思うけど、たぶん前(2006年あたり)に1度見たことがあるような・・・?


68.ディエゴ・ベラスケスの工房 スペイン王妃ナリアナ・デ・アウストリア

ドレスの白い模様が荒々しく描かれ、それがいい。


82.サンドロ・ボッティチェリ(本名アレサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ)と工房


縁なし帽子とカールした長い髪は、当時のフィレンツェの上流市民のダイン性の特有の装いだそうです。目に力があり、赤と黒の組み合わせがいいし、カッコいい。


91.ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ) 《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》


かつてヴェネツィア貴族のナーニ家所蔵されていたと誤って考えられ、《美しきナーニ》と呼ばれるようになったそうで、貴族の妻や母の理想像をたくして描いたもの。胸に手をあてているのは、夫に対して「忠誠」を表しているそうです。

どの場所から見ても、彼女と視線が合わない・・・。


93.レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン ヴィーナスとキューピッド


ヴィーナスは、内縁の妻として後半生を支えたヘンドリッチェで、キューピッドは娘のコルネリアがモデルと考えられているそうです。レンブラントの最愛の人を描いているから、ヴィーナスの表情がいい。


95.エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン エカチェリーナ・スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像


私がヴィジェ・ル・ブランを好きっていうのはありますが、展示していた中で1番良かった作品!!

ル・ブランがフランス革命の後、ロシアにいた際に描かれたもの。エカチェリーナは当時34才に夫に先立たれ未亡人となっている。魅惑な瞳でエカチェリーナの可愛らしさが場面いっぱいに描かれていて、この絵を見た男性は、きっと縁談を申し込んだかも?と思えてしまう。

あと、この作品の隣に展示していた、no.96のオーギュスタン・バジューの制作したヴィジェ・ル・ブランのテラコッタの胸像も美しかった。


106.フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンデス 第2代メングラーナ男爵、ルイス・マリア・デ・シストゥエ・イ・マルティネスの肖像



111・ジュゼッペ・アルチンボルド 春



112.ジュゼッペ・アルチンボルド 秋


この作品と、no.111の作品は、2017年に見たアルチンボルド展の四季の連作と違い、枠の部分に植物が描かれていた。

秋の髪の毛が葡萄がふさふさに実がなっているのが印象に残る。この連作の夏と冬も見てみたい。


私が惹かれたのは、油彩ばっかりだったのですが、<マーラーの死>、<美しきナーニ>、<エカチェリーナ・スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像>などは、見応えがあると思いますし、私はひかれませんでしたが、ナポレオンの肖像なども展示していたした。

会期は長いですし、7月11日から始まる<エルメス>の展示とセットで見に行ってみてはいかがでしょうか?

↓こちらが、エルメスの展示のページです。(※無料ですが、予約制です!!)
https://hermesavecelle.maisonhermes.jp/


この後わ もう終わっている展示だけど GALLERY MoMo Projectsに移動して<ダイアログ|鴻池 朋子・ニンケ コスター>を見たのだけれど そのことわ 今度書くのだ



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