どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢@森アーツセンターギャラリー』なのだ

2014年02月09日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 森アーツセンターギャラリーで 4月6日まで開催している<テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢>を見に行ったのだ



ラファエル前派の簡単な説明が載っていたのだ

『英国が世界経済の覇者となったヴィクトリア時代-1848年、7人の若者によって、ひとつの芸術家グループが結成させた。中心となったのは、ロンドンのロイヤルアカデミー美術学校で学ぶ3人の学生、ミレイ、ロセッティ、ハント。彼らは、ルネサンスの巨匠ラファエロを規範とする保守的なアカデミズムに反旗を翻し、英国アート界にスキャンダルを巻き起こした。彼らは、ラファエロ以前の純粋で素朴な初期ルネサンス絵画に立ち戻ることを目指して、「ラファエル前派兄弟団」と名乗った。』と書いてあったのだ


ぼくが気になった作品をご紹介するのだ

ミレイの描いた作品<オフィーリア>なのだ


えこうわ 2008年にも見たんだけれど ぼくわ 初めて見たのだ 川に浮かぶ(流される?) オフィーリアの美しさに 目を奪われちゃうのだ

あと 彼女を取り囲む いろんな植物たちも素晴らしくて ぼくわ 光を浴びた 美しい水草に惹かれたのだ  


同じく ミレイの描いた<マリアナ>なのだ


マリアナのベルベット?の青い服の色の美しさと 彼女の仕草が キレイで ずっと見ていたくなるのだ

あと 画面右下に ちょこんといる ネズミわ 丁寧に描かれていて 可愛かったのだ

この作品わ <オフィーリア>の隣に展示していて 混雑しちゃうと すごく見えづらくなっちゃうと思うので ご注意なのだ


こちらも同じくミレイの描いた作品<釈放令、1746年>なのだ


兵士の男と 犬わ 喜んでいる感じが出ているけど 妻わ 無表情な感じに見えて 喜んでないのでわ って思っちゃったのだ 解説にわ 「凛々しさ」と載っていたけど ぼくわ もっと嬉しそうにすればいいのに って思ったのだ

あと 近くで見ないと 気づかないんだけど 犬わ ベロを出して 男の手を舐めているので ぜひ 見て下さいなのだ


ロセッティが描いた<プロセルピナ>なのだ


全体的に暗い画面に ザクロの種の赤と 彼女の赤い唇と 白い肌が目立つ 美しい女神様で ぼくわ ずっと見ていたくなるのだ


こちらも ロセッティが描いた<ベアタ・ベアトリクス>なのだ


彼女の髪や背景が光に包まれている姿わ 神々しく見え ぼくにわ 彼女が恍惚の表情をしているように見えるのだ


ロセッティやミレイなど ぼくらの好みの作品が多くて 休みながらだけど 5時間も見ていたくらいの 素晴らしい展覧会で 年間ベスト10入り決定だと思うし ぼくらのオススメなのだ

まだ 始まったばかりの展覧会だから まだ そんなに混んでないと思うけど 会期末にわ すごく混雑しちゃうと思うので お早めにご覧くださいなのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


森アーツセンターギャラリー <テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢> 4月6日(日)まで ※会期中無休

http://www.roppongihills.com/events/2014/01/macg_raphael_exhibition/

公式サイト
http://prb2014.jp/




展示構成

1.歴史

2.宗教

3.風景

4.近代生活

5.詩的な絵画

6.美

7.象徴主義

ロンドン(テートブリテン)、ワシントン(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)、モスクワ(プーシキン美術館)のあとの世界巡回展だそうで、展示数は、72点で、ロセッティの作品は、19点展示しています。


気になった作品

5.ジョン・エヴァレット・ミレイ マリアナ


解説には、こう書かれています。
『シェイクスピアの「尺には尺を」を引用したテニスンの詩に基づく。マリアナは持参金が尽きたために、婚約者から見捨てられ、悲嘆にくれている。刺繍に打ち込んだ後、伸びする姿は官能性を感じさせるが、人工物に囲まれた閉ざされた空間には侘しさが漂う。』

2008年にも見た作品で、嬉しい再会。


6.ジョン・エヴァレット・ミレイ オフィーリア


解説には、こう書かれています。
『シェイクスピアの「ハムレット」より、ハムレットの恋人オフィーリアが悲しみと狂気の中、死にゆく場面、ミレイはサリー州ユールに初夏から秋にかけて長期滞在して川岸などの背景を写生し、冬にロンドンに戻り人物を描いた。ラファエル前派ならではの細緻な自然描写が際立つ傑作。オフィーリアのモデルは、後のロセッティの妻となるシダル。湯を張ったバスタブでポーズを取り続けたシダルが風邪をひいたとの逸話が残っている。』

2008年に見たのに、また、この作品に会えるとは・・・。2008年に見た時に、てっきり10年以上は見れないと思っていたので、嬉しい再会です。うろ覚えで、間違っているかもしれませんが、描かれた植物の花の咲く時期はバラバラで、ミレイ自身が組み合わせて描いたそうです。


7.ジョン・エヴァレット・ミレイ 釈放令、1746年


解説には、こう書かれています。
『1746年に起きたカロ伝の戦いで、ジャコバイト軍はイングランド軍に敗北した。戦いに敗れたスコットランド兵が牢獄扉から外に出て妻と子供を抱擁するイングランドの看守に釈放令を差し出す妻の凛々しさを際立っている。』


9.アーサー・ヒューズ 4月の恋


1番最初に展示していた作品。青とも薄紫ともいえる(ラベンダー?)の色の服を着ている女性の色合いが良い、地面の方を見て、恋人のことも思い、物思いにふけっているようだ。あと、女性の奥にある窓の植物の描写も良かった。


10.アーサー・ヒューズ 聖アグネス祭前夜

三連画。解説がないから、意味は分からないが良かった。特に、こっそり抜け出した感じのする右側の画面。


14.ウィリアム・モリス 麗しのイズー


モリスが描いた唯一のイーゼルで描いた作品で、モデルは後にモリスと結婚するジュイン・バーデン。描かれた様々な装飾は素晴らしいと思うが、人物がすべてにおいて固い印象を受ける。


18.ジョン・エヴァレット・ミレイ 両輪の家のキリスト「(大工の仕事場)」


解説に一部ですが、こう書かれています。
『大工の父ヨセフ(右)の仕事場で、幼いイエスが手にくぎを刺してしまう。心配するマリアを安心させようと、イエスは母の頬に口づけをする。幼い洗礼者ヨハネは水は運んでいる。聖家族は理想化した姿で描かれるのが一般的だった時代に、身近な人々や労働者をモデルに血の通った人間を描いた本作は、文豪チャールズ・ディケンズかや批評家から酷評され議論の的となった。』

ほぼ左右対称の安定した構図。奥の梯子には、聖霊を表すハトや、窓にはたくさんの羊も描かれ、キリストの足には手から出た血が垂れて付き、磔刑の傷を思い起こされる。

あと、隣に習作も展示していて、見比べると変更点が分かって面白いです。


20.ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ 見よ、我が主のはしためなり(受胎告知)


天使に翼はなく、足元が光っているように見え、急に現れたかのようで、マリアはきょとんとしている。


41.ウィリアム・ホルマン・ハント 両親の目覚め


解説には、こう書かれています。
『若い男に囲われた愛人がふと良心に目覚め、立ち上がろうとする姿を描いている。鮮やかな色のトルコ絨毯や化粧張りのピアノなどけばけばしい家具類が男の愛の皮相さを表す。一方で、小鳥をもてあそぶ猫、脱ぎ捨てられた手袋などが、娘の立場の危うさを暗示させる。』


47.ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ ダンテが見たラケルとレアの幻影



61.フレデリック・サンス オリアナ

イタリア中世を思わせる美しい女性の横顔の肖像、左下の風景もイタリアっぽいような?


64.ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ ベアタ・ベアトリクス


解説には、こう書かれています。
『ロセッティは生涯を通じて、自らを詩人ダンテに重ね合わせた。本作は、ダンテの愛したベアタ・ベアトリーチェ(「祝福されしベアトリーッチェ」の意)と、ロセッティの妻で早世したシダルを描き重ねている。死の使いである鳥がケシの花を咥えているのは、彼女がアヘン剤の過剰摂取で亡くなったことを表している。』


65.ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ 最愛の人(花嫁)


中央の緑の服を着た女性は、日本の着物の柄で、他の女性もヨーロッパの服というより異国情緒な感じ。


68.ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ プロセルピナ


解説には、こう書かれています。
『プロセルピナは、ローマ神話の女神。ザクロの種を食べた後、地下世界と地上世界を交互に生きなければならなくなり、地下では冥界の神プルートーに愛され、地上に戻ると春に迎えられる。ロセッティが妻シダルの没後、親密な関係を結んだジェイン(ウィリアム・モリスの妻)がモデルで、囚われの女神に彼女の境遇を重ね合わせたとされる。』


69.ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ 聖なる百合


背景と女性の衣服が金色なので、平面的見え、百合も黄色なので、画面に色の一体感(統一感)がある。

間違っているかもしれないが、背景は日本画とかのように金箔を貼っていうような気がする?


71.エドワード・バーン=ジョーンズ 夕暮れの静けさ


この作品を見て、モナリザを連想した。描かれいる女性の表情は、笑っているようにも見えるが、私には、うつろな感じがしました。


72.エドワード・バーン=ジョーンズ 「愛」に導かれる巡礼


解説には、こう書かれいます。
『中世の詩ヲチョーサーが翻案した「薔薇物語」の一場面。愛を司る神に矢を射られた詩人(巡礼)は、ある特定の薔薇と恋に落ち、薔薇を求めて、野茨(いばら)の茂みを「愛」に導かれながら進んでいる。バーン=ジョーンズはこの作品の制作に20年を費やし、死の晩年に完成させた。』


ミレイの<オフィーリア>などの再会は嬉しかったですし、なにより、ロセッティの作品をたくさん見れたこと、それにつきます。どるちの方でも書きましたが、年間ベスト10に入る展覧会だと思いますし、アーサー・ヒューズという画家を知ることが出来たのも良かったです。

今回は、森アーツセンターギャラリーには、ロッカーが用意されてないので、手荷物は少なめで行った方がいいですよ。それか、森美術館の<アンディ・ウォーホル展>も一緒に見るなら、先に森美術館のクロークに預けてから、ご覧になったらいいかと思います。


↓2回目に見た感想なのだ(※特別に許可を得て 会場内の写真も撮ったのだ)
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/5efebcbd5e59cdebf6454de90096e895


この後わ 東京ミッドタウンの方にある 16時までランチの食べれるインド料理のお店<サヒファ・ケバブ・ビリヤニ>で 遅めのランチを食べたんだけど そのことわ また 今度書くのだ