どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『2回目の<ラファエル前派展>@ブロガー向け展覧会イベント』なのだ

2014年02月23日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 森アーツセンターギャラリーで 4月6日まで開催中<テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢>を 1度見に行ったけど すごく良かったから もう1度見に行きたいなぁ ってと思っていて ちょうどタイミング良く 「ブロガー向け展覧会イベント」の抽選があったので 応募してみたら 見事に抽選に当たったので 2回目を見に行ったのだ



↓1回目に見た感想も載せるのだ
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/d11f5330f6f076ddf7210163b366024a


※「ブロガー向け展覧会イベント」で 特別に写真撮影が許可されたのだ


今回わ 撮った写真を使って えこうの代わりに ぼくが書くのだ

でも 一般のお客さんもいる中での ブロガー向け展覧会イベントだったから さすがに ぼく(どるちのこと)を入れて お写真を撮ることわ 残念ながら 出来なかったのだ


森アーツセンターギャラリー <テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢> 4月6日(日)まで ※会期中無休

http://www.roppongihills.com/events/2014/01/macg_raphael_exhibition/

公式サイト
http://prb2014.jp/




展示構成

1.歴史

2.宗教

3.風景

4.近代生活

5.詩的な絵画

6.美

7.象徴主義

72点の作品を展示していて ロセッティや ミレイの作品わ すごく見ごたえありなのだ


前に えこうがメモした 『ラファエル前派』の説明を載せるのだ

『英国が世界経済の覇者となったヴィクトリア時代-1848年、7人の若者によって、ひとつの芸術家グループが結成させた。中心となったのは、ロンドンのロイヤルアカデミー美術学校で学ぶ3人の学生、ミレイ、ロセッティ、ハント。彼らは、ルネサンスの巨匠ラファエロを規範とする保守的なアカデミズムに反旗を翻し、英国アート界にスキャンダルを巻き起こした。彼らは、ラファエロ以前の純粋で素朴な初期ルネサンス絵画に立ち戻ることを目指して、「ラファエル前派兄弟団」と名乗った。』と書いてあったのだ


休憩する スペースにわ ラファエル前派の人物の説明と 『人物相関図』などがあったのだ




↓こちらをクリックすると 拡大した画面で見れるのだ
 


ラファエル前派の画家たちのモデルになった女性たちの説明なのだ


↓こちらをクリックすると 拡大した画面で見れるのだ
 


『人物相関図』なのだ


↓こちらをクリックすると 拡大した画面で見れるのだ




それでわ 展示していた順番で 作品をご紹介するのだ


入口を入って最初の展示室にわ ミレイが描いた<オフィーリア>が 出迎えてくれるのだ



もっと見やすい オフィーリアを載せるのだ


作品の解説を載せるのだ
『シェイクスピアの「ハムレット」より、ハムレットの恋人オフィーリアが悲しみと狂気の中、死にゆく場面、ミレイはサリー州ユールに初夏から秋にかけて長期滞在して川岸などの背景を写生し、冬にロンドンに戻り人物を描いた。ラファエル前派ならではの細緻な自然描写が際立つ傑作。オフィーリアのモデルは、後のロセッティの妻となるシダル。湯を張ったバスタブでポーズを取り続けたシダルが風邪をひいたとの逸話が残っている。』と書いてあったのだ

川に浮かぶオフィーリアわ もちろん美しくて ウットリしちゃうけど 周りの植物なども 精緻でキレイなのだ あと この写真だと 分かりづらいけど 左側にわ 鳥もちょこんといるのだ

オフィーリアが展示されるのわ えこうが知っている限りだと 1998年 2008年 2014年と 今回で3度目みたいなのだ 今回見逃すと たぶん10年くらい見れないような気がするのだ


オフィーリアの右隣にわ 同じくミレイが描いた<マリアナ>が展示しているのだ


作品の解説なのだ
『シェイクスピアの「尺には尺を」を引用したテニスンの詩に基づく。マリアナは持参金が尽きたために、婚約者から見捨てられ、悲嘆にくれている。刺繍に打ち込んだ後、伸びする姿は官能性を感じさせるが、人工物に囲まれた閉ざされた空間には侘しさが漂う。』と書いてあったのだ

マリアナのベルベット?の質感の美しい青の服が 目に飛び込んでくるし 彼女の伸びをした仕草も 見惚れちゃうのだ

あと 室内のステンドグラス?もキレイだし 画面右下にわ なぜかネズミも描かれているのだ


これも 同じくミレイの作品で<釈放令、1746年>なのだ


作品の解説なのだ
『1746年に起きたカロ伝の戦いで、ジャコバイト軍はイングランド軍に敗北した。戦いに敗れたスコットランド兵が牢獄扉から外に出て妻と子供を抱擁するイングランドの看守に釈放令を差し出す妻の凛々しさを際立っている。』と書いてあったのだ

このお写真だと 分からないけど 犬がすごく喜んでいて 兵士の手を舐めているので 近づいて ご覧くださいなのだ


アーサー・ヒューズ <聖アグネス前夜祭>



フィリップ・ハーモジニーズ・コールデロン <破られた誓い>



ミレイが描いた<両輪の家のキリスト「(大工の仕事場)」>なのだ


解説の一部を載せるのだ
『大工の父ヨセフ(右)の仕事場で、幼いイエスが手にくぎを刺してしまう。心配するマリアを安心させようと、イエスは母の頬に口づけをする。幼い洗礼者ヨハネは水は運んでいる。聖家族は理想化した姿で描かれるのが一般的だった時代に、身近な人々や労働者をモデルに血の通った人間を描いた本作は、文豪チャールズ・ディケンズかや批評家から酷評され議論の的となった。』と書いてあったのだ

梯子にわ 聖霊を表すハトがいたり 左の窓にわ たくさんの羊がいるし 手から流れた血が 足にも垂れていて 磔刑を連想させるのだ

ぼくらわ 気にならなかったんだけど テレビで言っていて ヨセフの腕にわ 日焼け後もあるそうなのだ 

隣にわ 習作も展示していて どの点が変更になったかを 知ることが出来るのだ



右側に見えるのわ ロセッティが描いた<見よ、我が主のはしためなり(受胎告知)>なのだ


作品の解説なのだ
『「受胎告知」の場面だが、翼はなく、少女マリアは唖然とした表情で、身をすくめている。天使のモデルは弟ウィリアム、マリアは妹のクリスティーナが務めた、斬新な色遣いや、不自然な奥行きの構図、さらには人物の描写などが批判された。』と書かれていたのだ

一応 宗教画のきまりごとわ 描かれていて 白や百合わ 『マリアの純潔』 青わ 『天の女王マリア』 赤わ 『キリストの受難』を意味しているそうなのだ


左側わ フォード・マドックス・ブラウンが描いた<「あなたの息子をお抱きなってくださいな」>で 右側にわ ミレイが描いた<ジェイムズ・ワイアットジュニア夫人と娘セーラ>なのだ 


右側の<「あなたの息子をお抱きなってくださいな」>わ 女性が疲れている表情が印象的で 2通りの解釈があるみたいなのだ

1つわ 『描かれているのわ 愛人で この子(赤ん坊)を 認知してください』と もう1つ(最近の説)わ 『描かれているのわ 画家の妻で育児疲れだから あの表情だそうで 3番目の子が生まれた喜びで描こうと思ったけど 途中で亡くなったので放置したから 未完成のまま』だそうなのだ


左側わ ジョン・ロッダム・スペンサー・スタンホープが描いた<過去の追憶>で 右側わ ウィリアム・ホルマン・ハントが描いた<良心の目覚め>なのだ


左側の<過去の追憶>わ 紫の服を着た女性わ 娼婦で 窓の外にわ ウォータールー橋が描かれているそうなのだ

右側のハントが描いた<良心の目覚め>の解説なのだ
『若い男に囲われた愛人がふと良心に目覚め、立ち上がろうとする姿を描いている。鮮やかな色のトルコ絨毯や化粧張りのピアノなどけばけばしい家具類が男の愛の皮相さを表す。一方で、小鳥をもてあそぶ猫、脱ぎ捨てられた手袋などが、娘の立場の危うさを暗示させる。』と書かれていたのだ

テレビで言っていたんだけど なんで 良心が目覚めたかわ 『きっかけは楽譜で トマス・モアの「しばし夜のしじまに」の詩に曲を付けたもので この曲わ 幼いころも思い出させる曲だそうで それで良心が目覚めたみたい』なのだ


2点ともロセッティで 左側わ <ダンテの愛>で 右側わ <薔薇物語>なのだ


左側の<ダンテの愛>わ 人物が下手な感じがして 背景が装飾的(デザイン的)なので ロセッティじゃない感じがしちゃったのだ


左側わ シメオン・ソロモンが描いた<婦人たちに話をして聞かせる若者>で 右側わ フレデリック・サンスが描いた<オリアナ>なのだ



最後の1つ前の展示にわ ロセッティの作品(7点)で囲まれた展示のブースがあったのだ

左側わ <ベアタ・ベアトリクス>で 右側わ <プロセルピナ>なのだ


左側の<ベアタ・ベアトリクス>の解説なのだ
『ロセッティは生涯を通じて、自らを詩人ダンテに重ね合わせた。本作は、ダンテの愛したベアタ・ベアトリーチェ(「祝福されしベアトリーッチェ」の意)と、ロセッティの妻で早世したシダルを描き重ねている。死の使いである鳥がケシの花を咥えているのは、彼女がアヘン剤の過剰摂取で亡くなったことを表している。』と書かれていたのだ

右側の<プロセルピナ>の解説なのだ
『プロセルピナは、ローマ神話の女神。ザクロの種を食べた後、地下世界と地上世界を交互に生きなければならなくなり、地下では冥界の神プルートーに愛され、地上に戻ると春に迎えられる。ロセッティが妻シダルの没後、親密な関係を結んだジェイン(ウィリアム・モリスの妻)がモデルで、囚われの女神に彼女の境遇を重ね合わせたとされる。』と書かれているのだ


左側わ <モンナ・ヴァンナ>で 右側わ <最愛の人(花嫁)>なのだ


左側の<モンナ・ヴァンナ>わ 「虚栄の女」を意味する作品わ ダンテの「新生」から取ったものだそうなのだ

右側の<最愛の人(花嫁)>わ 中央の緑の服を着ている女性わ 日本の着物の柄なのだ


左側わ <モンナ・ポモーナ>で 右側わ <アウレリア(ファツィオの恋人)>なのだ



右側わ <聖なる百合>なのだ


2回目に見たからか ロセッティ作品7点が展示している展示空間の中で この作品が1番惹かれたのだ

ただ 解説わ ないので 詳しいことわ 分からずなのだ


最後わ バーン=ジョーンズの作品が展示していたのだ

左側わ <愛の神殿>で 右側わ <「愛」に導かれる巡礼>なのだ


<「愛」に導かれる巡礼>の解説を載せるのだ
『中世の詩ヲチョーサーが翻案した「薔薇物語」の一場面。愛を司る神に矢を射られた詩人(巡礼)は、ある特定の薔薇と恋に落ち、薔薇を求めて、野茨(いばら)の茂みを「愛」に導かれながら進んでいる。バーン=ジョーンズはこの作品の制作に20年を費やし、死の晩年に完成させた。』と書かれていたのだ


ぼくらわ 18時~20時まで見たけど 平日だったからか 思っていたよりも 空いていて 快適に鑑賞出来たのだ


えこうが知っている中で このような大規模なラファエル前派の展覧会って 10年近くなかったと思うし ミレイのオフィーリアや 素晴らしいロセッティの作品の数々を見る機会わ そうないと思うので お時間を作って ぜひ ご覧くださいなのだ

ちなみに 日本でわ 森アーツセンターギャラリーのみで 巡回わ ないそうなので この展覧会を見るために 旅行をするのも アリだと思うのだ

閉館時間30分前の19:30過ぎたら 1番最初のオフィーリアの展示スペースにわ ほとんど人がこないで 貸切状態で鑑賞することが出来たのだ たぶん 平日だったからって いうのもあると思うけど 閉館時間のちょっと前に 戻って もう1度オフィーリアを見ることをオススメするのだ

あと 3月からわ 火曜日も20時まで開館しているみたいなので 3月初旬の火曜日の夜わ ちょっとわ 空いていて見やすいかも?なのだ(※入場わ 19:30まで) 



今回わ 東京シティービューに 2月25日まで展示している 特別展示映像作品(映像インスタレーション)の<Ophelia Has a Dream>も見ることが出来たのだ※これを見るにわ 別途料金がかかるみたいなのだ) 『※訂正 ラファエル前派展のチケットで見れるそうなのだ』




画面に近づくと オフィーリアの画面に 花弁が入っていくのだ 映像わ たぶん3分くらいだったと思うけど 幻想的な感じもするし キレイだったのだ


最後わ 下の写真のような画面になって オフィーリアの目から 一粒の涙が こぼれ落ちるのだ



今回 このような「ブロガー向け展覧会イベント」を開いてくださって 株式会社ウインダムさん ありがとうございましたなのだ

また 機会がありましたら 参加したいと思いますなのだ


帰りぎわに 森美術館でわ <アンディ・ウォーホル>の展覧会が開催しているから ウォーホルが手がけたBMWが 森美術館に行く階段前に展示していて フラッシュしなければ お写真もOKだったので 一緒にお写真を撮ったのだ


ぼくの写ってない写真も載せるのだ(クリックすると拡大するのだ)



今回も素晴らしい作品を見ることが出来て良かったのだ

ありがとうございますなのだ