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ゆうゆう職場

地方公設試験研究職を勤めあげ?、70歳ころまで溶接技能検定にタッチすることができました。間質性肺炎に悩まさる欲張りです。

雪中行軍

2017-01-28 20:55:23 | Weblog
 

 寂しがりなのか、昨日に続いて林道をほっつき歩きたくなる。2015年のこの頃に歩んだ市西部の林道へ行きたい。が、午前中の大半を木工DIYで過ごしたので、正午前に軽トラを停めて歩みだす。できるだけ林道へ近づいて歩き出したいのだが、雪が残っている。うっかり軽トラを谷川に落としたら笑いもの。それなのに足支度はジョギングシューズでは、5分も歩かないうちにグチャグチャ。と、向こうから少し年上の男性が”あきません、雪が多すぎて”と引き返してござる。お隣の鈴鹿市の方とか、私のように林道散策がお好きなようだが、さらに、釣りという結構な趣味もお持ちの様子で羨ましい。しばしの立ち話をおえ、ズブズブと歩く。歩いている限りは足も冷たくない。先の方が引き返した足跡から先は雪面には獣の足跡しかなく、私の靴跡が残る。雪折れか4ヶ所ほどで倒木の下をかいくぐって進む。ようやく林道に出たものの、塗れた足が気持ち悪く、引き返すことに。結局、1時間足らずの彷徨であった。
 こんな頼りない私の相方の剛妻は、市議会の承認が得られず市を辞めた後も、おとなしくせずに?療法士の資格取得を目指している。先々週のスクーリングに続いて、ここ数日は別の受験とか。忙しく動き働きまわっている。つけ刃にしろ、よく勉強をしている。頭が下がる。妻のない昼食を摂る気もせず、こうやって彷徨する。ただ、山々から元気だけはいただいた。このあたりではトヨタのテストコースの造成工事が進んでいる。フォークリフトの自動織機が施主と看板が出ている。この状況だけを見ていると、わが市の土地はいたずらに削られ過ぎではないか。明日は市長選&市議補選の日。新人が頑張って居る とも聞くが、さて。帰路、図書館で返本&借り出し(お約束の中上健次と短編集)。今読んでいる別の短編集の中、昨夜は少し涙腺が緩んでしまった。中国人作家・高行健(1940~・フランス国籍)の”母”。つい64歳で逝った働き者の我が母を想う。 市中心部では恒例の大市が始まった。明日の散策は大市にするか・・・日光写真も地球ごまも、芋飴も、パンタグラフ式絵描きキットも、針孔糸通し器も ないけど。露店の食べ物の匂いだけの大市、行くか?

瞳に犯人像が

2017-01-28 08:06:35 | Weblog
職場でのWEB閲覧で表題だけで吃驚してしまった。ミステリー文学賞の候補になりそうな題目のようでもあり、科学の進歩は死者の瞳か網膜の組織まで生き返らせるのか と驚いた。朝刊にも掲載され、スマートフォンで撮影された被害者の瞳に犯人が写されていた というもの。なぁんだと脱力するものの、表題の好さは◎。ほんの少しの間は愉しませていただいた。
 写真の瞳に像を認めた捜査員、像の鮮明化に努めた鑑識員、さぞ嬉しかっただろうと研究所もどきであった前職場時代を想い出す。ポテポテのゴロばっかしか打てなかったけど。

寂れ

2017-01-27 19:56:59 | Weblog


休日とした今日、昼前に1年ぶりに下庄駅近辺の里道をミニサーキットまで歩こうとする(2016-1-30記事にある)。存外、身体の加減がよろしいのは妻のおかげかな?。駅近くに軽トラを留めれば、ほどなく里山道に入る。風もない穏やかな日が山の中ではのんびり加減を加速させる。薄雲があるものの時折暖かい陽が縦間に射しこんで、勿体なく感じる。生きていて好かったな と、よろし。
 歩を進めるうちに、ふと、正月用の松飾りに使えそうな枝を見て、羨ましく思うあたりが情けない。さらに進むと、赤砂を削り取ってある斜面も見つけ、暮れの正月用意を想い出してしまう。我が家の近くでは、もう、正月用に赤砂を取れる山が少なくなってしまった。じきにHCで買う正月飾りだけの元旦になるのかしら。このあたりから耕作放棄の田圃が目立つ。山間の田圃に手を入れようとすれば、何人おっても足らんだろう。中山間部で整理田の我家でも息子に田圃をせよ と言えない。
 うまくしたもので、やや気が滅入り気味になる頃、サーキットから爆音がする。気を取り直し道を急ぎ、山中から眺める。平日のせいか利用者が少ないようで、ドリフトのスキール音もなく、高速走行の手習い状況。ロータスのエリーゼかエキシージかも走っていた。ペットボトルの茶をふくみ、戻ることとする。山中をよいことにごみは捨てられ、帰路の道で、手の入れよう・利用途もなさそうな山を削ってパネルが敷いてあるのを見、往路ではR-1沿いにある書店の廃屋もみた。春の訪れを感じて佳さ半分、人の営みの末をみて寂しさ半分。そんな数時間でした。

浮島

2017-01-25 21:47:30 | Weblog


張り切って昼の散歩。最長コースの一つで所要35分ほど、鉄鋼工場わきを通り雲出川河口→球形タンク→香良洲大橋方面 とccwで回る。河口端で浮島現象を見る。冬の冷たい空気と暖かい海水による光の屈折現象。伊勢湾口の神島だけをスッキリと写したいが、私のコンデジではごらんのとおり、ごまかすのが精いっぱい。中央右寄りにかすかに見える黒っぽいモノはカメラのシミではなく、航行中の船舶。今日の晴天でなく昨日か一昨日の曇天下の方が島のシルエットが多少なりともくっきりしたやもしれん。再挑戦。
 終盤コンビニ、昼食の中華丼を求める。職員に教えられたとおりインスタント写真ボックスが作られてある。受験申し込みで事務所を訪ねて来る人の大半が添付する写真のことを失念している。しかもパスポートサイズの写真のため、サイズ間違いも多い。数キロm離れたボックスで撮ってくるように とつたえていたのが、500mほどのこのコンビニで済むのはお互いに◎。大いに宣伝しよう。
 さて、つまらない日記にさらにつまらない愚痴を一つ。GSのTV-CMで、Y-ヒツジ演じる助手席の女性がスタンドの若い女性従業員にむかって『あなた、好い仕事しているわよ 』という。Yの顔そのものがあらわす、なんと高慢な態度。しかも、残念なことに、私が利用する近くのGSも そのエ***。ゴリさんゴリラなら許すのになぁ。あ、ここまで書いてきたら書かざるを得ない? 通勤車中FMで流される車買取専門店のコマーシャル。利用希望者役を馬鹿にしきっている女性店員?のセリフを聞く度に、ハンドルを叩きつけたくなる。人のことは言えんが、世の中は大なり小なりこうやってだまし騙され成り立っているのだから、説得力があるのかなぁ。イライラは身体に悪い、小市民は風呂入りますわ

短編、そして凍結路

2017-01-24 19:46:47 | Weblog


昨年だか、娘に言われてしまった。確か独人ベルハルト・シュリンクの一編の読後感想に、さっぱりわからん と言った応えが『要するに、お父さんには合わん本やに』とドッキリ返事。ずっと以前に読んだ朗読者が好かったものだから、市の図書でつい借りてしまった本のこと。好い本なのだろうから我が心にピタッと合うものがあるはずだ と頑張って?読み進めても一向に良さが解らん。そんな虚しさをつい心が通うであろう(と勝手に思い込んで居る)娘に漏らした結果がこの言葉。あってますわ~
 50年以上も昔の現代国語の成績の悪さを想い出します。自分勝手の思い込みで(しかも考えもせず、論理的にもめちゃくちゃな思い)、なぜこの答えにならなあかんのだ と実力試験では15点、30点をいただいてばっかり。担当教師からは、いくら理数が好くてもこれではA校試験で頭打ちますよ と脅されっぱなしだった 想い出。結局、この年に至るまで、経緯がはっきりしたスパイ・推理・アクションものを好むだけの読書じゃなかったのかな。たまに、我儘感性に合った作家の本に出合って喜んでいただけの乏しい生活だったのだろう。幅広く深い視野に立つことが苦手な協調性Cで表された小中学校の通信簿を見た、教師であった佳き剛妻は時に私を茶化す。
 おっと拡散傾向は、拡散接合の実験だけに止めておこう。掴み損ねたシュリンクの作品は、夏の嘘・週末 のいずれか。それでも図書館へ行くとこれらの本のコーナーに立ってしまい、知らない作家の本を手に獲ってしまう。いかんいかん、こんなことでは と、別コーナーでフィンランドの作家さんのコメディ調の本を借りて寝床の友としていたが、すこし喰い足りん(なんちゅう欲どおしい性格!)。そこで先日、シュリンクさんらのそばに並べてあった『短編集』をパラリしたら、面白そう。持ち帰ったら、読めますわ。好いもんを借りることできました。◎
 冒頭にアルゼンチンのフリオ・コルタサルがパリ郊外の渋滞路の数日間を書いた”南部高速道路”。パラパラめくって米国のトニ・モリスン作”レシタティフ;叙唱”も寝床でニンマリ。金達寿の”朴達の裁判”も面白い。この3人さんで金さんだけ知っている。ノーベル賞受賞で有名なトニさんもこの本注釈で知った次第。この一冊にはほかにもたくさんの短編が仕込まれておるので、得した気分。返本したら隣に並べてあるもう一冊の短編集を借りだそう。短編の名手といわれる(と、知った)アリス・マンローさんのもよかった。ジュンパ・ラヒリも泣ける部分がある。やはり、新潮社のコーナーで止まってしまいそう。そうそう、フィンランドのトンミ・キンヌネン”四人の交差点”も借りた甲斐があった。次はどの本に捕まるのかな、捕まえて・・・
 最後に、雪と冷え込みによる今朝の通勤渋滞路の写真。家から数キロmはノロノロで、3kmもないR306交差点にでるまで20分ほどもかかってしまった。R1バイパスの事故渋滞の影響もあったのかしら。鳥取の智頭町では車が閉じ込められているとか。

お尻を眺める

2017-01-24 19:22:02 | Weblog
退屈な時もある通勤車中から前者のお尻、とりあえずナンバープレートなどを眺める。
富士さんあり、珍し字光式あり。緑っぽい字光式はさすがに古めかしすぎで、今様に、イタい。が、軽用の黄色ナンバーに黒字の周辺浮かびだし式は初見。そして珍しいものが無くなったら、トラックの注意プレートにぶつかる。光熱物って、何運んでるんや?以上1月11日と12日の帰路にて。

さむい寒の日はDIYで

2017-01-22 19:52:21 | Weblog


朝方は布団を干そうか悩んだくらいの(結局、雪解け地面が気になり止め)晴天だったのに、いつものとおり愚図愚図しておると寒らしく寒くなってきた。幸い!陽のある昼前に着手したので何とか乗り気になり、風を避けて小屋で7時過ぎまでDIY作業で過ごした。工具キャビネットの整理をした。自宅リフォームで張り出し小屋(当地では下流し など言いますかな)を撤去してしまうので、小屋のそこいらじゅうに転がっている(転がしている!)工具、道具、資材、ネジ釘 etcを整理しなければならん。ずっと以前、息子が赤い(けれど安価な)ツールキャビネットを手に入れてくれたものの、親子が好きな車関係の道具や部品の収納庫となったまま農業小屋で転がしてあった。5段ほどある引き出しを本来の工具類の整理棚にと、作業を始める。底が薄い最上段の棚をスパナ類の棚とすべく、木材でスペーサーを作り底板にネジ止めする。生来が段取り悪いくせに欲張りが現物合わせでやる仕事、陽が傾き加減になってようやく1段目を終える。銘柄がバラバラだから、全く統一観がないのは仕方ない。シール付きの#12&#14眼鏡、今日の為に昨夕近くのHCで右端の#19&#21眼鏡と共に求めたもの。あるようで、意外となかったサイズでした。農機具購入でわんさかと在る両口スパナや片口にはこのサイズが豊富なのに・・・廃棄しなければ。左の3点のスパナはY社農機に使われることの多い#13のもの2点と、車のブレーキホース用の口開き眼鏡。サイズ22以上の眼鏡スパナや片口スパナ、大口モンキーは最下段のヘビーユース棚にほ居り込むこととする。
 見栄えは好くないものの、私には1段目が上手く◎で気持ちよい。白状すると、ボードタイプの整理を狙っていてHCでコロまで購入してあったのに、昨日になりキャビネット式で行こうと計画性がゼロの仕事。続けて2段目の手作業工具の整理にと、HCでべニア合板を求める。檜の板にドライバー・ペンチ・ニッパーの保持孔を開ける。合板下にはスペースを設けて、写真右側に移るCリング用のプライヤー?などやや毛色の変わった工具を仕舞おうかとする。このあたりで気持ちが落ち着いて仕事を止める。7時に近く、今日はここまで。今こうやって夕食も摂らずPCの前で叩いておる。9時過ぎにJR駅に着く妻を迎えに行くには、飲んでも居れんから。剛妻は金曜日から関東へ出かけ、スクリーング授業を受けた。とても真似ができんほど頑張っておる。鈍な夫はブログを書いたりTVを見たりして、駅へ向かう時間を潰す。朝方のTVの画面も載せておく。S宗男さんにそっくりに見えてしまった。四川省生まれで、日本籍となった石平さん らしい。ウィキしたら宗男さんに似てる?とか。

複数機関で検査

2017-01-17 13:18:37 | Weblog
東京豊洲の市場開設問題で、記事引用⇒"地下水モニタリング調査で、衝撃の数値が出た。ベンゼンは環境基準の79倍、ヒ素は3.8倍、さらに、口に含めば死に至る恐れがある猛毒のシアンまで”検出された らしい。これまでの調査では出なかった悪い数値とされている。そこから、前都政下では検査データの改竄があったのではないか とも書いてある。小池劇場とか。
 簡単なことに思うのだが、駄目であろうか。同一採取の検体を複数検査機関に分配して、結果を討議すればよろしいこと。まして、立派な都政だから都立の衛生研究所?くらい自前にお持ちであろうから、都立検から始めて上記の複数機関に検体を回しては如何か。あ、こんなことする前に、都立検に到着前か研究所の中で検体をすり替えるとか・・・おそロシヤのドーピング問題ですなぁ

雨降りでDIY

2017-01-08 18:27:27 | Weblog
 
 お昼前から降り出す。畑で屯田鍬を振り上げた疲れもあり?昼食後は炬燵でゴロリ。さぁて と動き始めるのは、午後も半ば。雨にかこづけ、室内作業とする。55年ほども前、中学校・技術家庭(家庭は女性とむき ちゅうことやね)の授業で作ったラワン製”木工工具収納箱”の開口部留め具を新調する。新作時の”フの字形”留め具はいかにも使い勝手がよろしくない。写真のとおりパッチン形とする。小屋の片隅でほこりにまみれずっと放置されてあったこの箱に、木工具を詰めようとしてのささやかなリフォーム完成。本来の木工DIYには至らぬも、この箱を使う気持ちになった。鉋も鑿などの木工具もこの箱に入れてもらえず、てんでバラバラに放り出されてあった。それらの場所も収納箱とはなぜか離れて、自宅に付属させた”張り出し下流し(外流し)”小屋のスチール棚の上。
 急な整理を思いついたのは自宅リフォームの計画で、この張り出し小屋を縮小する必要があり、まずは物品整理か と。木工具も金物工具を置いた小屋へ移動させたいのが第一。出したら出したで仕舞わない私を母は嘆いていた。計画性がなく、ちゃんと立案もできない性質を諦めるしかないが、必要が生ずれば対処はしなければならん。ただ、中学校でのこの収納箱に鋸など入りきらぬものもあり、昔の大工さんが持っていたような木製の平箱の収納箱を作る必要は感じている。
 パッチンをあっさりとねじ止めできたのを好いことに、ものはついでにと小屋にあるスパナ等のミニ機械工具類の整理も考え始める。問題の場所から別の場所へ気が飛ぶのが悪い癖。雨の中を小屋へ行き、手持ちのベニヤ合板上に工具類を並べてみると、収まらないことが分かった。ボードタイプの整理(棚)を狙っている。明日にでも合板を求めるとする。このようにバタバタしはじめたのは、耐震補強を兼ねた自宅リフォームが近くなったため。張り出し部分を除去し、壁部分を増やすにはコンパクト化狙いですね と設計士。田舎の田の字の普請故、柱は礎石の丸石に乗っかったままだから基礎からやり直したいのだが、新築以上に経費が必要らしい。村の皆が建ててくれたような家だから、壊して新築とはいかんのです
 写真にはモンキーレンチやらも写されています(今日の午後をこの一枚にしたいがため)が、ボードに(できても居ないのに!!)吊り下げようとレンチの握り部分に穴をあけようとしたがうまくいかない。当たり前で、金属屋として恥ずかしい。ピカピカの工具には超硬いクロムメッキが施されている。まして鍛造工具だろうから素材も硬いはず。これではドリルでの穿孔は無理。先端工具の砥石でゴリゴリしても安物では歯が立たん。ふと、砥石が自分のように思えて、夕食の食卓へと向かう

寒前に、押し切り作業とエンドウ防寒対策実施

2017-01-04 18:13:18 | Weblog
 
 さて正月休みは今日まで。明日の出勤に備え、済ませることは済ませておこうと殊勝な心構えも、遅い朝食(当然、お餅)を済ますと怠け体に打っ遣られる。それ以前に、何をすべきか分からん(分からんようにしようと、身体脳がそそのかす・・・)。畑のエンドウが心配で、昨日から思案している。昨夕、川辺で切り出してきた竹から90cmほどの竹杭(串?)を作ろうと、日向で鉈を振り始める。思いのほかたくさん造り上げるのは欲張り根性のなせる業。採取してきた10本ほどの1間長さの丸竹の出番は無く、夏野菜か何かの役に立てようと囲い込むことに。
 エンドウの幼い苗を冬の北風・西風から守ろうと、まずは防風用の藁を立て掛けるに支えの竹串を作るつもりで川原の藪に出かけた昨夕。その時、ふと、串だけでいいか不安にはなっていた。竹串を畑に突き刺し、藁を巻き付ければ確かに風よけとなる。が、一本立ちの串ではいかにも心もとなく、じきに倒れてしまうのでは。串の支えに細目の竹を横に渡すのが◎と分かるものの、もう暗いし、明日(すなわち今日のこと)のこととする。そんなこんなで、出かけた賢妻との昼食までの間に、再度同じ竹藪に向かい、8本ほど細目の竹を持ち帰る。
 昼食後、エンドウに取りかかればよろしきものを別作業を妻から仰せつかっていたことを想い出す。すなわち、硬くなり始めたお鏡さんを(鏡割でなく)切ってほしい と。しかも、やり方の指導までついていて、亡父は暖かい縁側で押し切りで餅きりしていた と。実は、いくらずぼらな私でも朝食後に砥石で押し切りの刃を研ぎだして準備はしていたのだ。思えば、幼いころ同居していた牛の餌に藁も混ぜていた記憶があり、細かく切ってやるのにこの押し切りを父が使っていたような。また、我が家の荒壁の材料となる藁も押し切ったのでは などなど。
 それではと、曇天で縁側の恩恵もないから、TV;信濃のコロンボ・中村梅雀 を観ながら切る。意外と切りやすくはかどる。妻の意見を素直に聞き入れ、一部の餅からは”アラレ”素材となるように細切りをつくる。20歳ころまでは醤油味のアラレが大好きであったことを想い出す。母が居たころ、1月の寒餅ではたっぷりの”アラレ”・”かき餅”そして”水餅・・・カビないように水中で保存する切り餅 のこと”を作った(搗いた)もの。かき餅用には鎌の刃を使った長大なカンナ状の切り出し道具があって、材料の餅(色粉や青のりで色の付いた)を手にした父が跨いでいたなぁ。これら餅を作るに、父母が若いころには暗い朝から、陽が陰り始める3時頃まで搗いたものらしい。何十臼も搗き上げていたのだ。それだけ、おやつになるお菓子などが無かったのだろう。ところで暮れの30日の私は餅つきで一番しんどい”小附?;コツキ”を機械餅つき機にたよってしても、3臼でバテたほど。歳というか、なまりたくった身体になってしまいつつ…