地方公設試験研究職を勤めあげ?、70歳ころまで溶接技能検定にタッチすることができました。間質性肺炎に悩まさる欲張りです。
ゆうゆう職場



市立図書から何度も借り出して今も手元に”梶井基次郎;ちくま日本文学全集”がある。農作業が忙しいこともあり、読みがすすまない。以前にも何度も読んだが、つい、同じ呼吸器の病をもつ共通項?でちょいと深入りしつつある。

 

それとは別に、つげ義春の作品に梶井を読んでいたはずの件があるのを想い出し、ほっとしている。漫画家のつげ義春のマニア間ではつげが梶井に傾倒していたのは良く知られた話であるらしい。”レモン”での街並みのこと、あるいは、子猫だったかの肉球を瞼に当てて喜ぶ主人公の噺がよくひかれている。

 

 が、私が一番好きなのは”ある崖上の感情”にみつけた。上手く表せないから、その部分を書き写す。何度も読む。そしてつげの画を想い出す。

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それは彼の田舎の家の前を通っている街道に一つの見すぼらしい商人宿があって、その二階の手摺の向こうに、よく朝など出立の前の朝餉を食べていたりする旅人の姿が街道からみえるのだった。彼はなぜかその中である一つの情景をはっきりと心にとめていた。それは一人の五十がらみの男が、顔色の悪い四つ位の男の児と向かい合って、その朝餉の膳に向っているありさまだった。その男の顔には浮世の苦労が陰惨に刻まれていた。彼はひと言も物を言わずに箸を動かしていた。そしてその顔色の悪い子供も黙って、慣れない手つきで茶碗をかきこんでいたのである。彼はそれを見ながら、落剝した男の姿を感じた。その男の子どもに対する愛を感じた。そしてその子供が幼い心にも、彼等の諦めなければならない運命のことを知っているような気がしてならなかった。部屋のなかには新聞の付録のようなものが襖の破れの上に貼ってあるのなどが見えた。

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秋農作業本番を数日分まとめて記載・写真羅列気味)

 

炎暑の22日から始めた2条刈りコンバイン稲刈り、今日で終わることができた。帰宅して、一日措くと嫌になるハズだからザッとコンバイン清掃を始めた。明日以降に本式清掃のつもりが、ドンドン手が動いてかなりの部分をばらすことができた。あと一つネジを回そう と思うが、秋の陽は鶴瓶落とし で日没の6:30頃から辺りが暗くなり始め手先がおぼつかない。明日に回そう・・・

 24日の地蔵盆を過ぎると、秋の進度が早い。写真は地蔵盆のお詣りも済んで、幟さおを村の皆で片づけておるところ(立てるのは全員ですが、片づけは有志系です)を、私は稲刈りで遅くなり陰からパチリ。太宰さんが”ア、秋”で夏のそこここに隠れる秋を云っているが、秋がもぉ本性を現してくる。24日の作業が遅くなったので、刈り取った籾の乾燥作業が遅れて、昨25日の作業終了は1反3畝ほどの小さな田圃なのに夕暮れになってしまった。コンバインに掛けたブルーシートに夕陽の反射が秋を思わせる。

 

大型コンバインと複数の乾燥機を動かす『やり手農家』さんと違い、小型2条刈りコンバイン+3反弱分の籾しかキャパがない乾燥機では1日に3反弱刈り上げるのが精いっぱい。作する田圃は9反3畝余りだから、どうしても、4回(4日)のコンバイン出動となる。写真緑色は乾燥機から排出される塵埃をトラップする水シャワー式集塵装置。一日で水中の稲藁屑が発酵して悪臭芬々です。

 これだけなら1度乾燥が上がれば、籾を臼摺(脱プ玄米化)して乾燥機を空にしなければ次のコンバイン刈り取りに移れない。刈り取ったままの籾を乾燥もせずに貯蔵してしまうと”ムレ”てしまう。さいわい、小屋2Fに据えた5反すこし分の乾燥籾を保持できるホッパーに乾燥機から籾を移し貯蔵している。ただ、どうしても1~2反分は続けて乾燥することができないので(5反分をホッパー、3反弱分を乾燥機に保持するとして)、コンバイン作業を一日中断して、最低乾燥機一杯分の籾の臼摺を済ますことが必要であった。

 本腰を入れての臼摺作業前の”予備臼摺”は2度手間でイロイロと厄介である。歳をとると億劫にもなるし、NSIP肺炎の身体にも堪える。そこで、ふと、JAのライスセンター;RC へ2反分ほどの籾を持ち込むことを思いついた。乾燥から臼摺まで済ませてくれる(もちろん、高価な有償!)。最後の2反マチを刈り取る今日は数km離れたRCへ軽トラで3往復して生籾を引き受けてもらった。気分的に楽である。おかげで、最後の一往復は稲草を切り刻むことなく藁として残す余裕もあった。昨年なんぞは畑に必要だから藁を採ろう と思っていたのに作業に急ぐあまりコンバインのカッターを動かしたままであった。しかし、しかしこんなにたくさん藁を取り込んで私の畑作業はだいじょうぶかしら・・・

 

 



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環境に配慮する ため?、レジ袋有料化が始まった。買い物袋持参での来店を勧めておる。さぁ買うぞ と出かけるスーパー、HC、リカーショップなどのレジでは問題がない。こちらもちゃんと収納袋など用意しておるし、無包装ママ車・自転車へ運び込むこともある。アッと思うのは、散策途中の乾きであれもこれも手にしたコンビニのレジでのこと。仕方なく、ズボンポケットに突っ込み&両手に持って帰宅する。たまにはネット袋をポケットに入れて用意しておるのだが、ま、忘れることが多いです。

で、こんなことは困ったことでなく、自宅で出るゴミを集積場に持ち込むに”便利”であったレジ袋。今後、ストックが無くなればどんな形態で出そうか と悩みだす。生真面目(おそらく)で小市民な私は、集積場に備えたネットや篭に各家庭が放り込むようにすれば好いのに と思う。ただ、一般可燃ごみ・粗大ごみ・資源ごみ 等々の集積日が決まっておるため、その日に合わせて”誰が”ネットなり篭を展開準備するのだ となるのかなぁ~

 集積場での容量を多く占めるのは一般可燃ごみだから、その空きスペースにネットなどの入れ物を用意するのはダメかしら・・・以前にも次を記事にしたはずの私が申すのも恥ずかしいことです。”稲作用一発化成肥料”の外殻プラが伊勢湾で最も多いプラ汚染物質なのですが、零細稲作農家の私も便利に使っておりまして・・・

 

 もう一つ悩んでおるのが空き地のこと。

梅林と隣地との段差境界がL擁壁だが、フェンス向こう側の雑草処理が面倒くさい。写真はフェンスを乗り越えて鎌で雑草刈をしたビフォー&アフター。お盆の14日夕刻に作業しました。バチ当たりな と怒られるかな。暇な?私の作業ならまだ笑えるが、息子の代になったら”お守り”できるかしら・・・・有償でも処理したい土地となりつつ。



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長かった梅雨が過ぎ、晴れの日が続くと日照りがありがたいを越して苦しいほど。

 

この暑さに慢性コロナ(顰蹙を買うかな)状況の呼吸器では、一つ一つが億劫になる。昨年まではちょっとしたことを何気に済ませたのに、年が明けてからは2段階決心で身体を動かすようになった。動けば持続パワーがないことを実感してしまう。そんな日々でも雑農作業の仕事は絶えない。

 昨日、川の土手から自給式エンジンポンプ一式を引き揚げたのだが、取り廻しに難儀する川の水を吸い上げる10m以上のサクションホースを軽トラ荷台に収め、ポンプと田圃を結ぶブルーの何十mもある給水ホースを炎天下で巻き取ったらぐったりしてしまった。夕方になり、ようやく畑に大豆の種まきしたが完了は入日よりも遅れた。用意した種は一昨日の別畝で使い切ってしまい、妻に相談したところスーパーの食品コーナーで大豆を購入せよ との適切な指示。お世話になる種屋さんに残っている種は有るか と尋ねて笑われた後だけにありがたい。1ヶ月も遅れての乾燥がきつい時期に種蒔きして、さて、発芽してくれるかな・・・写真には田植えに亡父母が使った古い田引き縄も写し込んである。20cm?ほどに赤い印が編み込まれた丈夫な綱である。今回の大豆の種蒔きに と初めて使ってみた。よろしい。田植えと言えば、母は村落の他の人々と共に遠く!愛知県の小牧の方まで。泊りがけで田植え仕事に出かけたことがある。苦労ばかりだった一生に想う。

 

 

今日は今日で午後も3時過ぎ、畜産団地に軽トラで牛糞堆肥(マヤ)を貰いに出かける。積み重ねてある堆肥のコーナーからスコップを使って荷台に積み込むだけでふぅ~~ ローダーで積み込んで欲しいが、無料の極上堆肥のこと、贅沢は言いませぬ。欲どおしい人間にはよくしたもので、夕刻となり畑に展開したマヤを見ると、明日もマヤ貰いだな と欲ドライビングフォースが身体に働きかける。動ければヨシとするか・・・

 

 日陰を求めて入り込む畑のキューイ棚では、ハトが営巣して抱卵真っ最中。昨日は眼が合う。睨まれているよう。今日は親が見当たらずに、卵1個だけ。無事に育ってほしい



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夕刻から田圃に水を引き始めている。

 

長い梅雨が明け、トラクターや耕耘機を入れられるほど畑は乾いた。数日前にトラクターを掛けた。一方で田圃の水は無くなりつつある。計4枚のうち1枚の田圃が乾き気味である。出穂後は足跡に水が溜まって居れば十分 との亡父の教えに従うにも水が足りない。

 ただ、共同水路に使う揚水ポンプ(水中ポンプ)の設置場所が悪く、用水の利用ができない。仕方がない、夕闇が迫る19時前に川堤防に自家エンジンポンプを据え揚水した。写真では不明だが手前から3枚目の田(堤防から40mほどか)へ、青いホースで送り込む。2時間ほど経過した21時過ぎにチェックに行くと、ガソリン切れで止まっていたものの、大分に水が行き渡っていた。ガソリン補給して再始動、22:30頃の燃料切れで自動休止にする。ママ、放置。さて、折角据えたのだから他の田(マチ)へも給水しようか・・・するなら、水が冷たい明晩だな。

 

 ほかの写真は昨日の行動記。

団地に接する梅林の酷い雑草を刈り始める。午前中に大分進んだが、おかげで全身ずぶ濡れ状況のほどに汗をかく。午後は夕刻に歯科予約があり、1hrほどだけの草刈で済ます。作業長靴の中に石が入ったように思ったのは、落下した梅の実の種が沢山落ちていたのが入り込んだため。

 

 歯の清掃をうけ、夕陽の頃に鈴鹿川右岸に軽トラを止め少し散策する。田圃への水は豊富なようで、稼働していた電動ポンプの結露した配管が冷たく気持ちがいい。18:40頃には入日~秋の陽は鶴瓶落とし~お盆が過ぎると、いよいよコンバインの季節です。



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