今日は弥生の朔日だが、伊賀島ヶ原にある正月堂の修正会(2/11ー2/12)をメモっておきたい。春を待ち寿ぐ習わしだろうが、TV録画を観て2件ほどが面白い。村民が豊穣と繁栄を願うに大きな鏡餅をお供えする。5ヵ村それぞれ代表となる頭屋のお家で千本杵で20kg/臼 の鏡餅を5臼(5段)搗き上げる。饅頭型した20kgの餅ではなく飯櫃(お鉢)にあけて固めた円柱の鏡餅である。11日になるとそれぞれの村が5個のお餅をお寺に担ぎ込む。こうして5段×5列の鏡餅が祭壇に飾られ、祭りが始まる。
(ここで脱線。神社総代を勤めるため、つい祭り・祭事 と単語をつかうが仏事でも祭りでよかったのかなぁ~?)
さて、にぎやかにこやかにお餅を搗き、鏡餅を担ぐ人々が羽織る法被を観ると襟に白く抜かれた「せきのと」の文字。ここでトラップに捕まってしまった。我が市の西方端の、重伝建「関宿」の古さが売りの街道沿いに由緒あるお菓子処F屋さんがある。銘菓「関の戸」を造ってみえる。遠方への出張時やお世話いただいた方へのお口にと、求めるこがある。同じ発音は単純脳をショートさせ、島ヶ原と関町を繋げてしまった。
止めれば好いものを、法被を奉納されたのかF屋さんに尋ねてしまった。F屋さんの姓が伊賀に多い(忍者でも有名な)Hさんでもあり、間違いないと思い込むのであった。しかし、F屋さんから否定され、後になり正月堂関係をWEBすると「節句之頭 」がなまった?らしい。いかにも春を寿ぐようで善い文字です、セキノト。
別に面白く嬉しく思ったのは、二日目の僧侶の五体投地の祈りのそばに、なんと、笏を持った神主さんが控えて居ること。神仏混交で嬉しかったです。説明が難儀なのに、録画消去で絵を拾い出しました(手前が投地する僧侶、左奥には白装束の神主さん)。