明日からG7サミットちゅう首脳会合が広島で開催される。
被爆地広島ゆえ、原爆・核の単語が飛び交っておる。
原爆資料館を首脳が観るのだ・観ないのだ もかまびすしい。
思慮の足りない私ゆえ、大好きな作家アラン・ブースさんの日本縦断日記から代弁させていただく。
平和記念公園の石碑の一つに峠三吉さんの短い詩が記されてある。投下の日、氏は28歳とか。・・・ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ わたしをかえせ わたしにつながる にんげんをかえせ にんげんの にんげんのよのあるかぎり くずれぬへいわを へいわをかえせ・・・
しかし、記憶が拭い去られたのか、何十万の人々の名前が納められた有名な記念物・石箱には突拍子もない祈りが刻まれていた。・・・安らかに眠ってください 過ちはくりかえしませぬから・・・
安閑とした私は、たまに こうして責められるのです。
そしてふと、馬鹿なことを想うのです。瞬時に大空間を真空にしてしまう兵器が使われて、何十万の人々が眠るように倒れていたなら、どんな記念館を建てるのでしょう と。あほぉですなぁ儂。