先日も,長広重大の造船界者の写真を載せましたが,本日のニュースで関連ある問題が取り上げられたので一言.
羽田空港の拡張はいろんな工法が検討競争されていたようです.私は8年ほど前の補助金研究で浮体構造物の材料について研究しましたので,浮体工法;メガフロート と呼ばれていました が採用されると良いなあ と思っていました.しかし,半年ほど前に,上記の造船会社の方から残念ながら浮体工法ではない と教えていただきました.そして,いや あの工事は完全に土木屋のしごとですなあ とされました.下記,引用のような次第なのですね.
かといって,もう一度入札検討をする訳ではないでしょう,規定事実として土木JVで仕事が進んでゆくのだと思います.ああ,造船業界がんばれ!
と思っていた午後,旧NKKの方が教えてくれました.実は,今中国景気でドックは一杯.メガフロートなど受注したくなかった のが本音 らしいです.となると,私の一人拳振り上げはどこをどついたらいいのでしょう?我が身だけしかなくなります.嗚呼
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国土交通省発注で羽田空港に4本目の滑走路を造る再拡張工事の入札に絡み、建設業界の「調整役」とされるゼネコン(総合建設会社)の幹部が一部ゼネコンに対し、競合する造船業界と共同企業体(JV)を組まないよう指示していた疑いがあることが分かった。複数のゼネコンが、朝日新聞社の取材に対し認めたもので、造船業界は結局入札への参加を断念。同工事は、公共工事の入札で1回の落札額としては過去最高で、建設、造船業界が水面下で激しい受注競争を繰り広げたが、最終的に鹿島(本社・東京)を代表とするJVが無競争で落札した。
国交省はこうした行為が談合にあたる可能性があるとみて、公正取引委員会に伝えた。調整役は国交省の事情聴取に対し、事実を否定したという。同JVの落札額は、業界団体の当初見積額より62億円上回り、競争にならなかったことが微妙に影響した格好だ。
工事は空港土木、港湾土木、浚渫(しゅんせつ)など5業種。これらの業種でJVを組み、巨大な鉄の箱を浮かべる「浮体工法」、滑走路をくいで支える「桟橋工法」、桟橋と埋め立てによる「ハイブリッド工法」のいずれかで入札することが条件だった。
関係者によると、JV編成で話し合いが本格的に始まったのは04年7月ごろ。ゼネコン各社の担当者は調整役を務めるゼネコン(東京)を訪れ、調整役の幹部と1対1で面会し、JVに加えてほしいと要望。この際、ゼネコン幹部の一人は、調整役から「造船業界のJVに参加するな」などと指示され、「分かりました」と答えたという。
別のゼネコン幹部も「余分なJVをつくるな」などと同様の指示を受けたという。
調整役は、羽田空港での工事実績を踏まえ、鹿島など15社でつくるJVの編成を進めた。
一方、浮体工法で受注を目指す造船業界は土木工事の実績がないため、建設業界の計77社にJVへの参加を呼びかけた。
造船業界が入札に参加するにはゼネコンとJVを組むことが条件。しかし応じるゼネコンはなく、同業界は8月、応札を断念した。その結果、鹿島のJVが名乗りを上げただけで、3月23日、ハイブリッド工法で維持費を含めて5842億円で落札した。建設業界団体が事前に示していた見積額は5780億円だった。
取材に応じたゼネコン幹部はいずれもJVから外されたが、「調整役に逆らえば今後、希望する仕事を邪魔される。従わざるを得なかった」と説明している。
また、造船業界関係者も、「建設業界の有力者が、造船会社に協力するな、と言っているという話を聞いた」と話す。
国交省関東地方整備局経理調達課は「調整役を事情聴取したが、こうした行為をしていないと否定され、事実が確認できなかった」としている。
一方、調整役2人のうち1人が勤めるとされるゼネコンの広報担当は「社内調査の結果、そのような事実は一切ありません」と回答。別のゼネコンの広報担当は「『調整役』の事実はなく、そうした行為もなかった」としている。
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