文豪の文章を読んだことが無い。佳さを知らない。せめてアンナ・カレーニナくらいは読まねばならんのかな・・・わからん
梅雨のように空けない長雨が続く今日、TV録画を見直す。彼の簡単でありながら愚鈍な私には鋭いとしか思えない言葉が紹介されたので、ブログにちゃっかり借用、記させてもらう。紹介だけで十分、ブログを終える。
観たのはNHK-BS 新;映像の世紀(世界を震わせた芸術家たち)
日露戦争へのトルストイの反戦論(英国のタイムズへ)が示される。日本語字幕ママ
『戦争はまたもや起こった 見よ一方は一切の殺生を禁じた仏教徒であり 一方は世界の人々の兄弟愛を公言するキリスト教徒であるというのに 今や極めてむごたらしい方法で 互いに傷つけ合い殺戮を重ねようとしている 陸に海に野獣のごとく相手の隙をうかがっているのだ これは夢ではない』
1909年、妻と自宅を散策するトルストイ、字幕ママ
『人間には他者への義務だけでなく 自らの中に宿る精神に対する義務がある』
(芸術とはなにか より)
『芸術とは一人の人が 意識的に何か外に見える印を使って 自分の味わった気持ちを他の人に伝えて 他の人がその気持ちに感染して それを感じるようになるという人間の働きだ 芸術によって 同じ時代の人達の味わった気持ちも 数千年前に他の人達が通ってきた気持ちも 伝わるようになる 芸術は今生きている私たちに あらゆる人の気持ちを味わえるようにする そこに芸術の務めがある』
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トルストイでは以上であるが、同じ新・映像の世紀;時代は独裁者を求めたー第2次世界大戦 を続けて観た。
解放後にナチス・強制収容所を訪れた女性従軍カメラマンの記録によれば、
連合軍により収容所の実態を義務的に見学させられたドイツ人の口から・・・
字幕ママ
『(この惨状を)知らなかったんだ という声が人々から上がった すると解放された収容者たちは 怒りをあらわに こう叫んだ ”いいや あなたたちは知っていた”』