崔吉城との対話

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長周新聞報道「絵はがきから見る近代山口」

2014年07月25日 05時53分35秒 | 旅行
 展示会後にも観賞者からの連絡、訪問が続いている。7月23日付けの長周新聞には私とのインタビューと竹下一氏の感想を踏まえて6段記事として詳しく全体が要約されている。日本の絵はがきは、日ロ戦争勝利記念として発行された。個人の写真アルバムのない時代、カーラー写真のない時代の公的なアルバムとして意味づけられた。それがある景色や物などを「名所化」していく。
 関東大震災の絵はがきのように絵はがきがメディア機能もあった。着色写真の製作過程が分かる。絵のはがきから写真へ、写真から絵へ、そして写真芸術の誕生を見るようなことができる展示をした。もう一つ重要なことは運動会などを記録、記憶していきたい強い意志が感じられる。人はこの世に生れてこのように生きたことを残したいという。しかし今は写真などが氾濫する時代、プライバシー云々と残したくない人も増えている。自分の生存を残すか、消すかが時代によって異なるようである。

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