崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

一つの奇兵隊が必要

2015年05月19日 06時09分06秒 | 旅行
史劇が好きではない私はこの辺の地方史、日本史に興味を持つためにNHK大河ドラマ『花燃ゆ』を見ている。日本では韓国の寺子屋教育など書堂、郷校などの研究や書物が結構あるが私は明治維新の根底なる萩の松陰先生の松下村塾をここ下関に住むことになって、初めて大きな関心を持つようになった。史劇とは実際の史実ではない虚構であると考えるが関心を持つことは必要である。騎兵隊や明治維新にも関心はあるが、私は松陰先生の教育による人の考え方を変える力がどのようになされていったかに視線を当てている。朝鮮でも書堂、郷校が各処にあり伝統的な孔子、孟子など儒学などを教えていたが、日本植民地支配によって近代の学校教育に変わった。しかし日本では松下政経塾のように塾教育の思想は脈々と残っている。革新的な小人数、密度高い教育精神は今でも必要である。
 地方から革新を訴えた橋下氏が投票で敗北、政治から後退すると宣言した。事実を正確に把握し行動をし、間違いを認めたり敗北したりする。彼の超人気が慰安婦発言で失速したが、それは正しい発言であった。黒腹芸をする政治界の人の中では特異な存在である。私は彼とは面識はないが、塾生か塾長の人のように感ずる。日本は元々領や藩が中心になった封建主義に橋下氏は地方分権、本当の地方創生を訴えたが、中央強権主義には叶わなかった。もう一つの奇兵隊が必要であろう。

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