崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「小山上等兵が撮った日中戦争」が受賞作に

2018年01月26日 05時53分53秒 | 講義

 下関でも零下、日本の大部分が凍っている。北海道で零下31度、私はサハリンで行った冬の調査を思い出す。しかし全地球が零下になっているわけではない。シドニーに住んでいる友人は真夏の暑さもに苦しみながら凌いでいるという。グロバールにいうと地球は熱を保っている。スキー場では山が噴火して死傷者が出ているというニュースもある。
 留学生たちに最後に講義をまとめてレポートを書かせた。彼らを眺めながら私も講義をまとめて以下のように書いた。

講義感想

観光人類学(11名)では「何を見るか」から始まった。まず美しいものを見る。何が美しいか、それはどのようにして作られるかその過程はどうか。美は創造される。美意識、そしてイメージメイキング、そして観光化される。そこには文化財として指定する問題、その基準は何か。
 次は歴史的のなものが観光化される。それは歴史的事実ファクトfactであるところから話を始めた。どんな史実が価値があるのか、価値判断が問われた。そして史実が伝わる、そこに教育、イデオロギー、国家観などが関わってくる。多くは歪まれる。3番目は「面白さ」であった。その根源は楽しさであろう。好奇心によって開発されていく。観光はただの経済産業ではない。人間社会の本質を表している。 

 私の提案、学生がノート、意見発表、総合ディスカション、まとめ、感想文を書くという講義が行われた。マイクを使って学生が意見を発表するようにし、読み書き聞き話すの機能を発揮させた。2018.1.25

昨日の読書会は出版記念会の準備会になった。藤中氏が呼びかけ人の代表として進めることとなった。その時権藤氏が東京で開かれたドキュメンタリー映画として出品した映画「小山上等兵が撮った日中戦争」が受賞作になったという話をしてくれた。皆が大喜び、新年は運が良いと笑った。その時私に巨金を寄付するというメールで戸惑っていることも話題になった。嘘であろうといいながらも嬉しい夢の話であった。