他の地域では新聞、雑誌などに書評や記事が予定されている中、地方のメディアの反応が全くないのは本欄で指摘したとおりであるが、昨日ある新聞から長くインタービューを受けた。以前慰安婦問題でインタービューされても記事にならなかったのでそれについての一言から始まった。記者は東京在住が長かった人で、私と8年ぶりに会うというべテラン、直接コンピューターに打ち込み、写真を撮りながら話が進行された。彼は拙著を細かく読んでからの質問だったので私は調子に乗り喉が枯れるほど大きい声で語った。特に読者に拙著を読んでいただくように説明し、また私が人の本をどう読むかという読書術のような話が多かった。それは「客観的?」とは何か、という問いに応じてであった。この本が日韓関係に多少影響するならどこにどのようにであろうか。それは特に映像メディアに翻弄されるのではなく、問題を深く、広く考えるようにということであろう。