同じマンションの隣人に寄っていただいた。彼は下関生まれの典型的な地元の方である。彼の家は西向き、海と市内を眺めるが我が家は東向き、関門大橋と火の山を眺める海岸の景色に慣れている。彼夫婦は韓国旅行が好き、釜山だけ二十数回もいっている、奥さんは韓国語を勉強している。ビールで歓迎の乾杯。私はコップの5分の1ほどしか飲めない。アルコールアレルギーがあり、最近より酷くなっている。愛酒家の味や楽しみを知らない「無味乾燥な人間」とされそうであるが麻薬などの快とは縁の遠い、安全な人間ともいえる。私は自ら社交性が弱いと後悔ぎみになっているが新潟県立看護大学の徐淑子氏の論文で「快の効果を得るために薬物やアルコール、タバコなどの物質を使用する」といい、むしろ「対人・社会面での機能が急速に損なわれていきます」という文で慰められる。酒の社会性と非社会性がある。味、快楽など両刀の効き目に注意すべきであろう。