教育者と自称している私が森友学園の報道から考えたいことがある。それは政治的な不正のような問題ではない。より根本的な教育の理念についてである。メディアは幼稚園の運動会の園児の選手宣誓のような映像などを繰り返し放映している。画像や映像の繰り返しの放映のやり方はCMかプロパガンダ的である。映像の異様さより何を教えるかの教育の基本精神を考えてみるべきである。ある同僚はキリスト教系の幼稚園には子供を通わせたくないと言った。宗教を洗脳されるからだと言う。洗脳と教育はどう異なるのか。愛国や人類愛の教育は悪い、親孝行は古いと思う人は多い。何を教えるべきか。読み書きそろばんの教育が一番良いのか。私は若い時、西洋教育史、教育哲学、教育課程、教授法などの授業を受講したことに感謝する。その教育内容は大きく変わったかもしれないが教育者として常に考える基礎である。
私は戦前に生まれても教育勅語は直接受けたことがない。しかし1960年代に教育勅語の現代版のような「国民教育憲章」を講義し、最近韓国語で出版した拙著『植民地歴史を正しく見る』で詳しくその状況を論じた。在日朝鮮総連系の学校では(朝鮮)民族教育の現場を時々目撃している。北朝鮮の訪問時にも覗いていてみた。軍事教育は以前とそれほど変わっていない。軍人の忠誠愛国教育は中国、韓国、北朝鮮、日本などほぼ同じである。平和教育も並行する。教育とはなんだろう。洗脳を非難する、メディアが一番国民を洗脳する。*photo by myself in North Korea
私は戦前に生まれても教育勅語は直接受けたことがない。しかし1960年代に教育勅語の現代版のような「国民教育憲章」を講義し、最近韓国語で出版した拙著『植民地歴史を正しく見る』で詳しくその状況を論じた。在日朝鮮総連系の学校では(朝鮮)民族教育の現場を時々目撃している。北朝鮮の訪問時にも覗いていてみた。軍事教育は以前とそれほど変わっていない。軍人の忠誠愛国教育は中国、韓国、北朝鮮、日本などほぼ同じである。平和教育も並行する。教育とはなんだろう。洗脳を非難する、メディアが一番国民を洗脳する。*photo by myself in North Korea