崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

袋叩き

2017年03月14日 06時35分40秒 | エッセイ

 年度末人事異動の報道や話が入ってくる。同僚の中でも定年、辞職や転出などの話がよく耳に入る。関係ある組織の人はまだ会ってもいないのにすでに転出という。私は職場を多く変わってきたが、その離別と出会いの気持ちは十分知っているつもりである。特に「離別」は愛の感情がよくあらわれる時でもある。それが演歌の主題の一つでもある。
 政治的な問題をはじめ今の人間関係をみると、憎しみ離別を望む人が多いようである。人を愛するより憎みやすい。私のブログなどにも長く非難、批判、悪口を投稿する人が3人もいる。中に一人はお歳暮を交換するほどになったが、一人は実名で健全な議論するようになった。しかしもう一人の方はまだ悪口が変わらない。
 恨むより愛する、好きになることは簡単ではない。憎むより愛する心になるには知恵や学習がいる。それを社会心理学者Erich FrommはArtつまり芸術のような「技」であると言う。一般的に無知の人が純粋だといわれるが、考え直さなければならない。日本では政治的正義や言論の自由という名目を借りて憎しみ袋叩きが絶えない。韓国は日本叩き…。