崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「閉塞感の打破」

2017年03月15日 05時36分46秒 | エッセイ
 新しく下関市長に当選されたことに下関ミュージカルの伊藤壽真男氏がフェースブックに投稿した。大いに同感である。彼曰く「若い力で」新しい市長になったこと「おおいに頑張って」、選挙期間中盛んに言われていた 「閉塞感の打破」何が閉塞感なのか、何をどう変えるのか、人口減少問題や企業誘致の低調さなど全国的な問題であるという。下関という地名を抜きに読むと全国や前アメリカオバマ大統領への期待と失望を含んだような印象がある。この小都市を考えても世界的な普遍的な問題点と展望がある。
 私は下関に10年以上住んでいる。友人、知人も多く、投票もして住民として積極的に生きている。地元になったような郷土愛も持っている。本物の地元人から私はまだ異邦人であろう。本物の地元の人の前田晋太郎氏が市長になった。彼は下関で生まれ育ち、長崎で大学時代を過ごした。地方都市でありながら長崎の活気に比べ下関はなぜ閉塞しているのかと言った。私は「代理戦争」に参加せず「閉塞感の打破」と「変化」という主張に賛同した。
 今政策的に検討すべきである。市役所OBたちが多く市内の要職に張り付いて縄を張っている。各種委員会、観光業、コンベンションなどイベント中心、行政人は顔を出し、人脈をつくり、人脈力によって3選や終身を狙う。全部が全部ではないが、主に人脈が力を持つのが「田舎型」、その典型が下関である。政策ではないイベントと顔出しでは都市は成長しない。例えば、釜山との関係もそうである。通信使行列だけではなく、より協力関係を持続的に行われるよう支援する必要がある。変化changeは当選までで、その後はノーチェンジno changeは禁物である。*写真はシクラメンの実