崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

흥부전

2017年02月27日 06時01分53秒 | エッセイ

  韓国はサムスン電子副会長連日呼び出して調査している。私は 李朝時代の有名な古典小説の「興夫伝」の現代版のように感じている。安い値段の大衆小説である。それは「古典小説」と呼ばれるがクラシックの意味ではない。金持ちの兄、貧困な弟の話である。「金持ちは悪い」という話しである。韓国だけの話ではない。格差社会への批判もそうであろう。日本天皇は、最高の環境と尊敬される良い位置にいおられるのではないか、と本欄で触れたら自由な生活ができないかわいそうな人だと擁護するコメントが入って来た。ある日本人の評論家金正恩氏それなりに北朝鮮を指導するのに苦労しているのではないかという。幸せを求め成功した人が逆に不幸になるという皮肉な社会であろうか。今韓国では国民がお金持ち富豪苦しめている。まるで金持ちの兄「ノルブ」苦しめる現代版「興夫伝」である。それを人々はただ羨望嫉妬怒り、非難、戦い現実を見ていることに、私は唖然としている。