崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

敢えて危険な話

2017年02月17日 06時03分42秒 | 旅行

 敢えて危険な話をする時間であった。在日の韓国民団の団長の呉公太氏が釜山総領事館前の少女像撤去を韓国尹外務長官に申し入れた異例の行動に私と朴仙容氏は民団の初めての勇気ある言動を評価した。講師の山県順子氏は家父長や女性差別から人権意識、そして慰安婦裁判の傍聴を以て人権的な話をした。彼女は日本は戦争賠償をせず、謝罪もなく、慰安婦に一銭も払っていないという。田辺正樹氏らは戦争や植民地をした日本は反省すべきであり謝罪すべきだと言う。また日本人には加害意識はあるのかと言う。鍬野氏は下関で人権運動をしながら慰安婦裁判に協力し、弁護士になった人もおり、韓国側の協力を得ながらメディアに紹介され、今のように国際的に知られるようになった慰安婦問題の経緯を語った。
 倉光誠氏は日本人には加害意識がある、つまり性暴行された多数の女性が韓国のように表面に表らわさず黙っていることこそ加害意識があるからだと反論話し、西原経徳氏、田中順作氏らは日本は謝罪と賠償を行ってきたと反論した。私は平和反戦の平和主義的社会運動も必要ではあるが、実際戦争中に反戦運動をせず日本人は黙っていて、今のように言論が自由な平和の時の人権意識はそれと異なってより根本的な問題意識を持たなければならないといった。なぜ韓国が慰安婦、性を持って日韓関係の政治的カードにしているかの韓国社会の儒教的貞操観については説明足らず終わった。それでも本当に徹底討論となった感がした。