崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「白鳥の湖」

2017年02月06日 05時42分31秒 | エッセイ
 雨中日曜日のキャンパスで講義映像の編集は続いた。大連理工大の林氏、韓国の留学生の白君、私の3人とも外国人であり、隣の教室には中国人の黄教授が研究作業をしている。試験勉強をする数人も留学生、日本人はいない。研究する、勉強する日本人は見当たらない。日本人の家内が入ってきた。やっと三国が揃った。そして映像を見ながら場面を選択できるようになった。まず映像の質、画像や音質など、そして講義内容から編集する。私は自分の画像に否定的であった。しかし一か所はぜひ入れたいところがあった。それは疑問を投げて質問するものである。音楽はチャイコフスキーの「白鳥の湖」を入れることにした。
 疲れは「ネギキムチ」(파김치)状態、全く力なし。お風呂へ。日本人は風呂は垢を落とすより温めて癒すという日本文化だと古くは朝鮮や中国人を差別したことがある。しかし今日本人は韓国に垢すり旅行をするほど変わった。私が愛用する垢すり用の赤いタオルは、「釜山発祥」という。韓国釜山のある公務員が古代文明発祥のように自慢ぽっく説明したことを覚えている。文化とは共有するものである。