毎日映像編集や博士論文を指導している。過労死も恐れず頑張っている。毎日10時間近く働いても私は「過労」とは思えない。同僚や学生らと会って話をし、指導することは働きではなく楽しみと思っている。大学はそのような場を私に提供してくれており感謝、特にワンアジア財団から講座支援を受けてより仕事が増えたことにも感謝である。昨日は15回のアジア共同体の講義を数十分以内に縮約編集作業をした。林さんの素晴らしいアイディアと白君の素早い作業でイントロを構想した。バックミュージックは釜山東亜大学の李学春教授のサックス演奏を挿入することを私が提案、早速電話したら岐阜市に行っておられた。
昨日の読書会では田辺氏が和服十点以上を持ってきて中国の留学生に勧め、試着のファッションショーのようになった。林楽青氏が博士論文「満洲映画の映像人類学的研究」の口頭発表練習。当時日本は満州国に傀儡政権を立てて日本人の夢を実現しようとしたのではないか、その例が「幻の満洲映画」であろう。そこは戦場になった日本とははるか遠くに、平和な理想郷の近代モダンを作りたかったのではないかと思わされる。広い満洲、寒さの中のロマンス、アイスホッケー、スケート、美女のチャイニーズドレスのモダン、そこに日本の伝統の剣道を調和させた映画の映像が紹介された。彼は旧満州映画協会などの現在の様子を現地調査を行っている。満州映画は私の幻でもあり、今まで多くの中国の留学生に研究を進めたが実現できず、今度ようやく実現を前にして嬉しい。