崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ベテル

2015年02月28日 06時24分35秒 | 旅行
旅の後処理は終わらない。お世話になった人、インタビューをした人へ礼状のメールや手紙を送る仕事が残っている。ミャンマー市内バスの客が窓から赤い血のようなものを吐くのを見て、その人の健康を心配したが、これがベテルを噛んで吐き出していると知って安心した。ベテルは伝統的な慣習として接待用や嗜好品として生き残っている。ホテルで朝刊新聞を読んだら政府の衛生省が癌病因となると警告したことがわかった。1997年1月にタイの北部の都市のチェンライから陸路でミャンマーへ行った時のノートを探して読むとリヤーカーで売っているベテル betelを買ってホテルで味わったことがある。この度二度ベテルの行商を見つけた。それをもう一度試食してみるために買うことにして写真を撮ることができた。彼は取り締まりを恐れる雰囲気で売っていた。ベテルとはareca nutを包む葉のことであり、ミャンマーではコーンというとガイドが教えてくれた。ホテルで家内と一緒に味わってみた。ベテルの香りがした。アジアではスパイスとしても使われていることがわかった。
 もう一つ面白かったのは女性たちの日焼け留の化粧品である。木を硯のようなもので挽いて粉にしたものを顔に塗る。日焼け止め薬効のある商品であり、早速購入した。日本ではまだ冬なのに日中35度くらいの真夏が長いので、日焼けは問題である。白美人の基準は全無になるかもしれない。「黒は美しい」という流行語のように美は多様である。本屋の店員の女性が軽くカメラの前でポーズをしてくれた。日本の眉の見えない前髪顔は国際的には通じないと思う。シンガポールでも前髪を垂らしていない美人は多い。